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絶欲モンスター  作者: ジラフ
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鬼の恩返し


最悪の気分だ。


なんかよく分からないがえらいことが起こった気がする。


『肯定。身体改変及び理外の法【哭きつづける鬼の涙】により予期せぬ自体が発生しました』


今度はなんだ?目でも見えなくなったか?


『否定。【哭きつづける鬼の涙】は回復能力であり限定的な時間回帰に近しい効果をもたらしました。その結果として身体に異変が発生』


もったいぶるなよ、どうなったかを言え。


『身体回復に伴って味覚が再生しました』


は?


『時間回帰の効果によって味覚が再生しました』


それだけ?別に食えなくても死なない俺の味覚が再生したからってどうなるってんだ?


『味覚の再生は大きな問題ではありません、その世界のものが神の戒めにほころびをもたらしたことが問題です』


そりゃそうだろうけど俺にはどうすることもできないしな。


『備考として血液が鬼のものとなり、術者であるスモモとの生命連結が行われたことでどちらかが死ぬと両方死ぬ状態となりました』


そっちの方がよっぽど重要だろうがあああああああああああああああああ!!


『加えて一定以上離れた場合のペナルティが発生します。具体的には存在矛盾による全身からの出血です」


おいおいおい死んだわ俺。どうすんの?剣聖とずっと一緒に居なきゃだめなの?


やだよマジで。精霊とエルフは普段姿見えてないからいいよ?でもさ剣聖は実体あるじゃん。


めんどくさいじゃん!!


『提言、当方は見捨てることを推奨した』


それはそうだけどさああああああああああああああああ!!


『本来であれば裏切りともとれる行為を黙認するのに十分な報いであると判断される』


あれ、こうならなかったら俺どうなってたの?


『解答。意識をのこしたまま強制的に永遠の奉仕活動を世界が滅びるまで遂行させていた」


良しとしよう!!


『賢い判断。肉体の目覚めが近い為意識の切り替えを推奨』


目が覚めたらぜったいろくなことになってないだろうな。


下手したら俺の周り以外焦土になってたりして。


だんだん眠くなっていく感覚がある、でも目覚めるのか……意味分からんな。










「ん……?」


「気がつきましたか!!」


声が聞こえたってことは意識がもどってきたって事だな。


「……私は……ここは……?」


現在の俺は剣聖に膝枕されている、場所はピースメーカーを使った場所。


「あれはいったい……」


俺の目線の先にはボロボロになった精霊sとエルフども。十中八九ここの剣聖にやられたんだろうけどな。


「実は旦那様を直した後いきなり襲われましてやむなく迎撃したのです」


ちょっとまて……だんなさま?


「だんなさま……とは?」


「私の真名を呼びましたよね?鬼の真名を読んでいいのは伴侶だけです。一族が滅んだ今絶対にないと思っていましたが……これを奇跡と呼ばずしてなんと呼びましょうか」


キャラ変わってない?ワシとか~~じゃとか言ってなかった?


「今が素なのですか」


「違います、剣聖としての人格とスモモとしての人格があるだけです。どちらも素です」


「左様ですか……しかし私は神に捧げた身です。あなたの伴侶になることはできません」


一応こう言っておかないと怪しまれるか……でも結局は離れられないんだがな……無駄なワンクッションだ。


「おとなしくみをひけ……おにのいきのこり……そのひとはわたしたちのものだ……」


こわい、普通に怖いぞ火


「みのほどをしりなさいな……しょせんにくのおりにとらわれたもののげんかいよ」


水さん……ズタボロで言う台詞じゃないです。


「……くふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」


あの……土の奴……お前ってそんな昏い笑い方してたっけ……?


「ざまあみろ!!」


シンプルが一番だと俺思った。


「……そういう奴だったなお前は……」


何満足げな顔してんだ箱、お前だけなんか腹立つ。


「ごめんなさい……目の前が狭まったと思ったらこんなことに……」


お前って結構短気だったんだなクリア。


「にゃー……ノリってこわいにゃー……」


うんそうだな……ノリって怖いよな。


「この身がなければ良いのですか……?」


んん?待て待て……その短刀はなんだ?喉元に向けるんじゃない。


「とりあえずその短刀をしまってください。話はそれからです」


「旦那様がそう言うのなら……」


また説得か……めんどくさいからとっとと答えを出してしまおう


「私はあなたの伴侶にはなれませんが……あなたを否定することはできません。あなたの意思と行動に対して何かをいうことはありません」


さあ気づけよ?一緒に居るだけならなんの問題もないと遠回りに言っていることに。


「だんなさま……!」


気づいたな?


「やはりこの身を捨てます!!」


そうじゃなあああああああい!!枷役のお前がいなくなったら俺にペナルティが降りかかるだろうが。


「早まるのはやめなさい……。とりあえずはあなたの気が済むまでは同行することにしましょう」


「ありがとうございます旦那様!!」


あとそんな絶望した目で見ないでくださいエルフども、お前らの時とは事情が違うんです。














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