勇者とは
「ここまでする必要もなかったか?」
ちょっと何が起きたか分かんないんだけどさ、俺はさっきこいつがガイアキラーシステムだかいう恥ずかしいものを発動させたのは見た。
で、その数秒後にエルフどもが水の縄みたいなので縛られてるんだが。
「こんなみずなんてすぐにバラして……」
「すぐにじょうはつさせる」
「……吸収すればいいだけ」
「きりさいてやるっ!」
「おいおい抵抗すんなよ。お前らが裁定者だっていっても理の外に出たものは術者以外にゃなんともできねえよ」
本当に何やっても無駄っぽいな、ビクともしてねえや。
「まさかこれは……なぜまおうでもないおまえがこんなものを!?」
「聖女に聞かなかったか?俺は騎士団長で先先代の勇者で魔王を二人殺して力を奪った化け物だってな」
あー、どうりで。
じゃないよね!?いやいやいやチートにも程があるだろ!?
「そんなことはありえない、りがいのちからはうばうことなんてできない」
「じゃあなんでお前らは、いやこの世界の裁定者が総揃いで人間ごときに負けるんだ?」
「……それは……ふっかつしたてでちからがもどってないから……」
「それは違う。お前らは一時的に本来の性能を発揮していた。それでも俺に負けたんだ。一瞬でな」
「っ……!」
エルフが黙ったー!!すげえぞコイツマジで尊敬する。
「それによく見てみろ。お前らのお気に入りはそこで五体満足だ」
あ、てめぇいきなり話振るんじゃねえ!!
「がはっ!?」
エルフどもが俺を認識、瞬時にマスコット化し拘束を抜け俺に突撃して腹にめり込んだ。
この間約2二秒
当然動きが間に合うはずもなく直撃アンド壁に叩きつけられる
「よかった……ぐすっ……」
そう言いながら火の檻を作り始めるのやめてもらえるか
「が、がなじぐなんでながっだわよ」
水よ涙と鼻水を拭いてから言え
「…………………!!」
何も言えずにひっつくのはギリギリ許容してもサイズの割に力ありすぎじゃね?骨がミシミシいってるんだけど……
「やったあああああああ!!いたああああああああ!!」
シンプルにうるさい
やっぱりコイツらは鬱陶しいな。
「お前……まさかとは思うが……こいつらに手を出したり……?」
「神に誓ってしてませんよ。私の体は神に捧げしものですから」俺をロリコン呼ばわりしたな?お前は後でひどい目に合わせてやる。
「そ、そうだよな。聖者だもんな」
心なしか距離を開けやがったこの野郎。
「「「「すー…すー……」」」」
あ、寝やがった。ここに捨て置いてもいいがそうすると起きた瞬間ジェノサイドモードだろうしなあ。本当にめんどくせえなこいつら。
「さてと空間転移もそろそろ二回目が到着する頃だろう」
何で分かるのそんなの空間の歪みでも見えんのこいつ。
「3、2、1。ここだ」ビシィッ!!
指差したところに箱のエルフと聖女sが現れた。本当に分かってやがる。ほんと何なんだこいつ。
「大丈夫だった、世界滅んでない……」
おうおうどういう了見だこらぁ、あんな状態のやつら送るんじゃねえよ。
「あれをどうにかできるのは一人しかいないと思ったけど良かった。鎮めてくれたのね」
「いえ、それを成したのは私ではありません。そこの騎士団長様がやったのです」
「まさかそんなことできるはずない、この世界にいるかぎりあの子達の本気を超えられるのなんて魔王くらいなものだ」
いや、こいつ実質魔王二人分だったからな。
「それができるから勇者なんだぜ裁定者の嬢ちゃん」
「そんな嘘は通じない、勇者なんてただの称号に過ぎないはずよ」
「じゃあ見せてやるよ人類の希望を……いや違うな、この世界の防衛装置の力を見ても同じことが言えるかな」
世界の防衛装置?勇者ってそんなんだっけ。
「せっかくだ、さっきとは違う完全体を見せてやる。
四法【流れしものは我が一雫】
五法【世界は天と地と己の身】
番外【人界の守護者】
結合、連結、創生、【超越者】起動」
………なんか変わったか?ぱっと見てなんの変化もないんだけど。
「そんな……ありえない……こんなことがあるなんて……信じられない……」
めっちゃ動揺してる、なにが起こってんの?
「あれはまさか……!?」
知っているのかクリア
「あれは原初状態の人にゃ」
「なんで先に言うのよ!?」
原初状態ってなんだよ原始人じゃねえの?
「原初の人は神を模して造られたの、あれは人の原型よ。人間がというよりも知性あるものの雛形、設計図とでも言うべきね。私たちにできてあれにできないことは何一つとしてないわ。逆にいうならこの世界でできることの全てをあれは行うことができる。それが万物の原型となった者の力よ」
チートオブチートここにありって感じだな
「あっ……しんどいもう無理」
持続1分くらいしかないのかよ……




