表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶欲モンスター  作者: ジラフ
PR
42/111

小さな太陽


「せ、聖者様……ご無事ですか……?」


どうしたメイリアそんなに疲弊して。さっきまでピンピンしてたじゃん


「あのような存在の前では意識を保つだけで精一杯でした……まさかあんなものがここにいるなんて……」


ガラシャまでグロッキーだねえ、あれってそんなにキツイのか……体が重くなる程度だと思ったら想定以上の苦痛が伴ってたらしい。ま、痛覚ぶっ潰れてるから分からなかったのかね。


『訂正、異世界人の魂の強度はここの住人の比ではない』


あ、そういうこと


「先ほどの存在はスカラベと名乗っていました」


太陽神格の一柱だけどさ。なんか地味だよな。だって虫やぞ、あんまり敬えない。


「すからべですか……その名に聞き覚えはありますかメイリア?」


あれ?これはご存知ないパターンのやつでは?


「いえ、聞いたこともありません。聖者様は先ほどなにかを話されていたようでしたが……何を言っているのか私には全く分かりませんでした。」


あ、あれってもしかして古代言語的なサムシングだったのか……どうりで二重音声みたいに聞こえると思った


「かのスカラベは私に自らの名を騙る愚物を処理せよと仰せでした。しかし心当たりがないとなると探すのは大変ですね」


「紅蓮の聖者様それは多分聖堂に行けば解決しますよ」


え?なんで?失せ物探しの占い師か生き字引的な老人でもいるの?


「教会は全土にわたって宣教師という名目で密使を送り込んで情報収集してますから。そこの長官に聞けば分からないことはほとんどないです」


怖いよ……純粋に怖い。宗教組織の闇深すぎじゃない?


「あそこの長官というと……【福院】様ですか。あの方は苦手です、いつも柔和な笑みを浮かべていらっしゃいますが目の奥ではこちらを常に値踏みしているようなので。聖者様の気分を害するかもしれません」


……そいつは本当に聖職者なのか?だってスパイの親玉だろ?


「それでもあの方の情報網ならきっとそのすからべとやらの情報があるはずです」


「そうであることを祈ります」


情報説明はこんなもんでいいか。ここからは性能確認だぜ。特別にお前らにも披露してやろうじゃあないか?


「実は先ほどの折に新たな加護をいただきました」


「「え?」」


なんだなんだ、そんな鳩が主砲喰らったみたいに口開けて


「あああ……聖者様は本当に我々の理解を超えるお方です……その身に二柱の加護を宿すなんて……!」


「紅蓮の聖者様はもうこの世の存在ではないのではないのかと思う自分がいることをお許しください……」


ふはははははは!!!


ようやく俺の偉大さに気づいたか!!


と言いたいところだが、どうせロクなことにならないのでなんとも言えない


「それでは少々お待ちください」


さーてと、それではまず自分の肉を使って球体を作ります


痛くはないです。グロいだけです。


二面者の能力でオーブを作りましょう。


あんまりでっかくいくと身体欠損になりかねないので控えめにするのがコツです


ガバアッ


あーれー?そんなに持っていくの?


ちょっと想定外、こんなに持っていくなんてヴェネツィアの商人もびっくりだよ?


俺は少しでいいって思ってたんだけど……制御が難しいな……今さらだけどさ


気を取り直して


このオーブは俺の体で作ったもう一人の自分です


つまり、小さな太陽の能力の適応範囲内です


「聖者様が……輝いています……なんて神々しい……!!」


「ああ、地上にあってこんなことがあるなんて……!」


オーディエンスはうるさいので無視します。


てかさ、この刺青も光りすぎじゃない?前見えないんだけどこれ。


オーブどうなってんの?


「なんということでしょう……聖者様の周りに五色の光球が……!」


「何て美しい……!」


………………………は?


今なんて言った?


五色の光球って言ったか?


俺はそんなもん作る気は全くなかったんだが。


猛烈に嫌な予感がしてきた。


というかこれは確信に近い、なんかやらかしたなこれ。


「あら、案外早かったわね?」


「もっとかかるかと思ってたにゃ」


やめるんだ精霊sフラグを建築するんじゃない。俺の脳裏に浮かび上がるのは五色の奴ら


忘れた頃に復活するんじゃねえ……俺は奴らの世話からは解き放たれたんだ……


肉体消し飛んだんだからさ……もうちょっと寝ててくれてもいいのよ?


むしろお願いします……寝ててください。


どうか勘違いであってくれ……俺はゼルダの伝◯の◯ヴィみたいなのが周りに飛んでいるのがやりたかっただけなんだ!!


『随分と時間がかかってしまったけど……もう大丈夫よ。全員修復できたわ。以前ほどの力はまだないけどすぐに取り戻すわ』


あかん、箱のやつの声が聞こえた。


さようなら俺の心の平穏


……あれ?今までもそんなものあったかな…





















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ