太陽の化身
「ギシャアアアアアアアアア!!」
えー、虫とかマジ無理なんですけどー
「血は流さず解決したいですが……」
というか俺にはどうすることもできないよな
こういう時はあいつらの出番だし
「今行きます紅蓮の聖者様!!」
ほーら来た
「待てぇい!!」
あ?なんだムカデが止まったぞ
「我々は戦いに来たわけではない」
どこから声がしてんだ?
無駄に良い声だが全く分からん
「矛を収められよ。我は地を這う虫の王である。今姿を見せよう」ポトリ
なんか落ちて来たな
……金色のフンコロガシか?
「我が名はスカラベ。大地にありて母なる光球の化身なるもの」
いや、フンコロガシだろ?
偉そうに言うなし
『…ガガ…復旧を確認……同時に警告。直ちにその場を離れてください』
いや、ムカデはもう動かないっぽいし安全じゃない?
『情報提供を開始、
危険度EX 太陽を背負う虫王
小さな体躯はアバターであり、本体は太陽にある神性存在である。滅多に姿を現すことはないがその力は絶大。もし機嫌を損ねるようなことがあれば太陽もしくは月が出ている間は常に命の危機が訪れるだろう、ただしそれも一旦逃げられた場合の話である。万が一地上のアバターを破壊した場合太陽にいる本体が地上に降臨することになる』
あ、これメタトロンと同じパターンの奴や。見た目で判断したらダメだね
機嫌を損ねるスイッチが分からんから言葉は選ばなきゃな
「王よ……私に御用ですか……?」
「然り、我は貴様に用があるのだ異世界人」
なんでバレてんだ
「がっ!?」
体が……重い!?なんだこれ……
「ああ……気にするな、貴様の体が我に平伏したがっているだけだ」
いや……これ重力操作的な奴じゃん……どう考えても物理的な重圧感があるんだけども
「では、要件を伝えよう。異世界人よ貴様に我の力を貸そう、その力を使って我の名を騙る愚物を消してほしい」
力って……俺は殺しなんてできないぞ。消すってお前……無理くね?
「どう……して……私なんですか…私は殺生など……」
無理だろ絶対縛り的にさ
「お前の呪いなどとうに知っている。その上で言っているのだ。この意味は分かるな?」
すみません分かりません。なにそれもう無茶振りの権化かよ
「では授けよう。その身に太陽を宿すが良い咎人よ」
またなんかされんのか、勘弁してくれ……。
『太陽神からの干渉を確認……データを改ざんします……二面者の上書きを開始……進化プロセスを選定……選択肢を表示します。
咎人(陽)
太陽神の加護を受けた咎人
日中と月の出ている間太陽神からのバックアップを受ける
※戒めは継続です
※試練は継続です
小さな太陽
我が身を光球に変える力を得る
なお、戻れません
※戒めは継続です
※試練は継続です
太陽の子
太陽の力を用いて全身を黒曜石の鎧で覆う
加えて、プラズマを刀身とする剣と意志を持つ二輪自動車を得る
そして鎧を纏う際には太陽神に捧げるポーズをとりながら変身と言わなければならない
※戒めは継続です
※試練は継続です
※悪の組織と戦う運命を得ます 』
さいごおおおおおおおおお!?
それはダメだろう!?
完全にアレだろ!?
「俺は太陽の子……ブラッ◯RXッ!!」
それだけはアカン
幸い他の二つは……まだマシ…じゃないな戻れないってなんだ
…あれ?俺は二面者の力を引き継ぐんだよな
。それならなんとかなるか。
『小さな太陽を選択』
今回も特に肉体的変化なしか
『否定、全身に太陽賛美の刺青が入ります』
どうせ見えねえから良いだろうが
『追記、小さな太陽として力を使う際にその刺青が発光します』
うわっ、なにそれ。めちゃくちゃ目立つじゃん。これじゃまたなんかの拍子に輝きの聖者とか言われそう
「受け入れたようだな?それでは我はこれから貴様を見ているということ忘れるな」
「心しております」
ふざけんなよ、お前が自分でなんとかせいや。
「さらばだ」ブーン
あ、飛んでいくんですね。じゃあなんで最初ムカデに乗ってきたし。
「最初のは演出である」
心の声に反応すんじゃねえよ




