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絶欲モンスター  作者: ジラフ
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剣の声が聞きたくて


めんどくさいことは次々とやってくる


「サラ……俺はお前のことを……!」


剣に語りかける奴ただのアブナイ人だね!!


「聞こえない……何も聞こえない……サラの声が聞こえないんだ!!」


……俺には見えるけど


剣から出ているっぽい美人さん(たぶん)


なんで(たぶん)が付くかっていうと


般若みてえな顔してるからブチ切れマックスモードだな


『ユルサナイ……ユルサナイ……』


ほらもう許さないとか言ってるし声聞こえない方が良いのでは?


でもなー、大司教の体返してもらわんともう一人の俺がなー


てかさ、なんで俺精霊見えるんだ?


聖性ないはずなのに


「悪魔王を退治して聖性が無いなんてことあるわけないじゃない」


お、クリアじゃん。おっひさー。


でも俺何もしてないけど


「ずっと私のことも見えてなかったみたいだし……寂しかったわよ」


「お腹ペコペコにゃー」


猫もいたか


「そんなことは良いわ、まずはアレをなんとかしましょう」


おお、話が早くて助かる


「生前は良かったみたいだけど……体も変わってるし邪神認定されてる今じゃ精霊は見えないのが当然よ」


そういうものなのか。専門家が言うんだからそうなんだろうけどさ


「だから、あなたの体に入れれば良いのよ」


は?普通に嫌なんだけど


「分かりました、やりましょう」


でもやらないとダメかあ……俺の頼みだもんなあ


「やり方はまあ……適当に?」


頼りになるんだかならないんだかわかんねえなコイツ


「とりあえず声をかけてみます」


「なんとかなるわきっと」


雑かよ


「聞いてくださ「うるさい!!」ズビュン!!


わー、剣振り抜いてきたぞコレ


近寄ったら死ぬなこりゃ


「無理そうです」


「んー、そろそろかしら」


何がだそういう思わせぶりなのやめて!?


「なんだっ!?」


なぜか手から剣が弾かれて俺の手にジャストフィット!!


え?怖いんだけど?


『聖者殿、しばしお身体をお借りします』


「これで良いわ」


え?俺はてっきりあの野郎を憑依させるもんだと思ってたが


精霊の方だったかー。勘違いって怖いね!!


「こらぁあああああああああ!!!!!」


声まで変わるのはすげえ


「……まさか、サラ?俺はお前のことへぶう!?」スパァン!!


「だまらっしゃい!!みんなに迷惑かけて!」


良いビンタだ。俺じゃあんな鮮やかなの無理


「あんなのに精神弄られて、私が剣になったですって?元から私はあなたの剣です!」


「いや……それは……精神攻撃は苦手っていうか……なんというか……」


分かる、勇者系はなんかそういう搦め手に弱そう


「うるさい!それになんですかその依代は、あなたの好みはそんな風なんですか?」


「いや……これは……お前に似てたから……」


のろけ乙


「にーてーまーせーんー、私はもっと可愛いですぅ!」


「……ごめん」


「やっと謝りましたね?それでいいんです。あなたがおかしくなったら私が正す。それが私たちでしょう?今回は助けを借りましたが次は私がなんとかします」


「……サラ……」


「声が届かないのも、私が見えないのもこれで最後にしましょうね?」


「……ああ」


「でも落とし前はつけてくださいね?」


「へ?」ぶすり


剣が勝手に動いて大司教の腹に突き刺さった


これ大丈夫かな?


「え、ちょ、サラこれはまずいって。致命傷だよってイテテテテテテテテ!?あれえ?俺もう精神体なのに痛いなんで!?」


「愛の力です。今の私はあなただけを傷つける刃になっています」


「そんな痛い愛は嫌だあああああああ!!」


おや?


大司教と俺の体から何かこうぽわあって


ぽわあって光が出てる


これはアレだ。帰るやつや


「ふふっ……そろそろ時間ですね。本当にご迷惑をおかけしました。この駄神には後できつくお仕置きしますので」


そうしてくれ


「ほらっ行きますよ!」


「ちょっ!?せめて剣は抜いてえぇぇぇ……」


消えたか


ふう、これで一つ厄介ごとが終わった


「お詫びに、私の眷属を置いていきますねー」


え?いらないんだけど






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