まおうさまとの出会い3
「こちらです」
豚面に案内されて城内へと入ったが、なんかもうまんま日本の城だな
何重もの襖を抜けるとひと際豪華なものが見えてきた
「この先にリタ様がおられます」
お、これならあれができるな
「分かりました」
襖をパーンッ!!
一回やってみたかったんだコレ
「なっ!?」
あんじゃこらあ?
なんかこうぐずぐずのどろどろになった寝たきりの病人が出てくると思ったんだが……
おもったより普通
ネットで探せばこれよりひどいもんなんていくらでもあるぞ
苦しそうな婆さんが寝てるだけ
「この方がリタ陛下ですか」
「はい。見てください。酷いありさまでしょう?」
「あまり酷いようには見えませんが……」
「そう思われるのも無理はありません。見てくださいこれが3日前のリタ様です」
空中に映像が出る
「え?」
そこには黒髪モデル体型の美女が刀を振っている映像が映っていた
良い体してるわ
「うぐっ!?」
まずい
いままで忘れてたが性欲関連も縛られてたんだった
滅茶苦茶ムラムラしてきたでも体は反応せず心ばかりが欲を吐き出す
心体の不一致が俺を蝕み軋ませていく
「がはあっ!」
おいおい、吐くまでひどいのは初めてだ
「ゲホッ……ガフッ……はぁ……」
「無理もありません。この呪いは穢れと邪念の塊のようなものですから。この演武の一時間後にリタ様は倒れ、3時間後に今のような状態になったのです」
いえ、ムラッとしたのが原因です
「なんと……そのようなことがあり得るのですか」
「信じたくはありませんがこれが事実です。お願いします、リタ様をお救いください」
「分かりました。全力を尽くします。少々強力な術を使いますのでこの部屋を私と陛下だけにしてください」
「なにとぞ、よろしくお願いいたします」
よし豚面は下がらせたぞこれで何やっても大丈夫だ
「さて、始めますか」
つっても何やればいいかは分かんないんだよな
「クリア、これに見覚えは無いですか?」
「んー?あるわよ」
あんのかよじゃあ早く言えや
「これは何なのでしょう?」
「これはあれよ、残留思念」
「は?」
おーるどめもりー?古い記憶ってなんだ?
「昔の人の強い記憶とか想いとかが残っちゃったやつね」
「なるほど」
なにが古い呪いだ、あの豚いい加減なこと言いやがって
「まあ基本的には対話して成仏させればいいわ」
え、なにそれめんどくさい
「分かりました」
……魂とか燃やせそうなやつが二体ほど俺に憑いているんだけどダメかな?
『不可、その手段は認めません。その場合は第六魔王リタ・桜宮と思念の両名が死亡します』
あーそうかよ
つーか、なんだよ桜宮ってなんでそんな名前があるんだよ
「対話するためにはどうすればいいですか?」
「祝福して思念を一時的に追い出せばいいのよ」
「分かりましたやりましょう」
とりあえず適当に祈りのポーズをとる
「جصنصقهخيتيتشخشتايسسحضحصتايويحيوثتبستسمينيرينيهساسمضنيهينيرحينصغثعصزيميمصزنصعصاضاضمرسضهزيخ(不浄なるものよ相応しき場所へと還れ。全ては定められしものへと回帰する)」
またなんか言ったけど
毎回これで何とかなってるし大丈夫だろ
なんかこう黒ずんだ靄みたいなのが出てきたな
これが本体か
「何すんだコラ?おれが楽しんでるところを邪魔すんじゃねえよ」
あ?
黒い靄風情が調子に乗ってやがる
ぶっ殺すぞ
「ようやくクソみたいな封印解いて出てきたんだからよ、俺が誰だか分かってんのかモブ野郎が」
モブ?こいつ今モブって言ったか
「転生者様の邪魔したんだ覚悟はできてんだろうな?」
「てんせいしゃ?」
確定、こいつ地球人だわ。俺より前にこっちに来て封印されたのか。ダサッ
「ま、これから死ぬ雑魚には関係ねえ話だ。だが、何にも分からずに殺されるのも嫌だろう?。冥土の土産に聞いておけ」
聞かなきゃダメかなあ
「俺はあらゆる理不尽と暴力の体現者。【極悪非道の狩人】」
誰だよ?
だがれすく(笑)
その声の感じだと40間近だろうに、痛いわ
そんなこと言っても俺も【紅蓮の聖者】なんですけどね
人のこと笑えないわー
「ふふふ、縮み上がって声も出ないか。じゃあ死ね」
なんか黒い光が飛んできたな
見えたときにはもう当たってるから避けれるわけねえんだけど
俺には当たっていない
「は?ははは!俺もなまったもんだな。攻撃を外すとは。だが次はない!」
当たらない
「え?くそっ!」
当たらない
「これならどうだ!」
当たらない
そろそろ気付け
「な、なぜだ。これは必中必殺の……まさかてめえ!?」
「気は済みましたか?」
やっとか
「う、嘘だ、運命の改変、因果律への干渉、加えて祝福能力、いずれも満たすのは一つしかない」
「お話がしたいんです」
恐怖しろ恐怖しろ
お前は自分で言ったな?あらゆる理不尽と暴力の体現だと
そんなものに立ち向かっている俺には今どれほどの聖性があるのかは分からない
つーか、俺を虚仮にしやがったから絶対に許さん
「てめえ聖人か!?」
「恐れながら【紅蓮の聖者】と呼ばれています」
「ファッ〇!!よりにもよって霊体の時に聖人と出会うなんざ運がなさすぎるだろうが!?」
『主からの承認がありました【神罰鎖】が【天鎖】へと変化します』
これを使えっつーことね
『【天鎖】は対象を捕らえ、すべての能力を剥奪します』
「畜生畜生ちくしょう!!!!逃げ切ってやる!!」
逃がすわけねえだろ
「行きなさい【天鎖】」
はーい捕獲でーす
「くそくそくそくそおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
さて、死ぬがよい
「次の機会は神に必ず与えられます。どうか善きものになれますように。ここに祈りを捧げます」
あ、詠唱は自動っぽいな。助かった
「私はあなたを赦す、主はあなたを赦す、私はあなたを罰す、主はあなたを罰さない、私はあなたから奪う、主はあなたへ与える、私は主の代行者、されど主はあなたにとっての救いである。【贖罪】」
「嘘だろ……お前は死んだはずだ……お前がいない世界に耐えられなくて……俺は……おれは……!!」
そんなのいいからさっさと消え去れー
「ああ、そうか……お前はずっと待っていてくれたのか……ごめんよ……これからは一緒だ……」
はよ消えろや
「ありがとう……」
はい消えた
お仕事完了!!早く帰ってしまおう
『古き邪心の達成を確認。続いて終わりなき女難を開始』
おいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!




