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絶欲モンスター  作者: ジラフ
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まおうさまとの出会い4


「ん……あれ……妾はここで何を……悪い夢を見ていたような……?」


起きやがった。姿はすっかり元に戻っている。さっさととんずらしたいとこだが……


だが女難が発動した今、逃げることはできなくなった


逃げたら、この女は悲しむのだろう。そしたら俺の自由はより一層奪われる


「そなたは……誰じゃ?」


「私は陛下の治療をさせていただいた者です。何かお変わりはありませんか?」


「いや……そんなことはないな。大儀であった」


「いえ、恐悦至極でございます」


「堅苦しいやつじゃのう、そんな風じゃ女にもモテまい?」


「いえ、私は神にこの身を捧げt「そなたモテるの意味が分かるのか?」


しまった、多分これは致命的なミス


背筋に悪寒がはしる


「そな……もう演技はいいわ。あなた日本人でしょう?」


「にほんじん?それはどこの国の人間でしょうか?」


「はぁ……、日本が国だって知ってる時点でアウトなのに」


あ、そういえばそうか


「参りましたね」


「あなたが迂闊なだけよ」


「言葉もありません」


「全く、助けてくれたことには感謝してるけど……現代日本で生活してたはずのあなたがなんでそこまでの聖性を持ってるのかしら?」


「それは……言えません」

誰が好き好んで天罰くらいましたなんて言うかよ


「どこまで知ってるの?」


「どこまでとは?」


「この世界についてどこまで知ってるの?」


「全く知らないです」

説明なんてほぼ無かったし


「はあ?それで良くここまで来れたわね」


「幸運でした」


「あなた……種族は?」


「求道者です」


「嘘を言っても私の目には……あら本当ね。珍しいわね唯一種(ユニーク)なんて」


ただの罰ゲーム用種族だ、咎人よりはましかと思ったがそうでもないし


「へえ、色んなもん背負ってんのね。えい」


小刀が飛んで来た、もちろん避けれないでも当たらない


「へー、すごいわね。直撃コースだったのに」


「不相応な力です」


「本当に凄い聖性……これなら……良いかもしれない」


悪だくみしてる顔だな


「どうかしましたか?」


「あなた私の伴侶になる気はない?」


ゴッ!!


火、風、水、土、の力と殺意が俺の周りから溢れたそれを留める力のおかげでこの一帯は吹き飛ばずに済んでいる


言葉は無くとも分かるこれの意味は「私のものだ」


それほどの力だった……気がする。ちょ……めんどくさい予感がビンビンするんだけど


「あらら、先約がいたのね残念……とでも言うと思ったかしら?私にだって譲れないものはあるのよ。かかって来なさい小娘ども」


周りの風景が急激に変わっていく


これはなんだ?真っ白な部屋か?やけに広いが


「私に授けられた力は【絶対白兵領域(ジャガーノート)】。あらゆる遠距離攻撃を否定しあらゆる小細工を拒絶する。是とされるのは真っ向の肉弾戦のみよ」


脳筋バンザイかよ、うわあ、エルフどももやる気かよ


「焼く……魂まで」


「……埋める」


「陸で溺れるのが似合いそう」


「アッハッハ!刻んじゃおうね」


こいつらこんなだったっけ?なんかヤバさ増してね?


「どうしてそんなに執着するのかしら、あなたたちは中立のはずよ?」


「私たちはそれが良いだなんて一度だって思ったことはない、今までそうすべきだと言われてきたからそうしてきただけよ」


「……きっかけがなかっただけ」


「私たちを助けてくれる人なんて今まで一度だっていなかった」


「ふふふー!良いでしょー!この人は私たちの救い主、わ た し た ち の だよ!」


風の煽りスキルはいい線いってるわな


「良いわ、語るべきことはもうない。あとは闘争の中で分かるはずよ」


えー、荒事とか本当に無理なんですけど




※※※

天界にて


またしてもラセンとアースは向かい合う


「待て待て待て、またやらかしそうだぞ!?」


「まあ見てれば分かる、悪いようにはならない」


「なるだろうどう見ても、あのガキどもはそりゃあの世界の中では最強クラスだが相手が悪い。よりによって魔王はダメだ。あいつの空間じゃ逃げられないぞ、奴らは理の外にはみ出している」


「いや、もう大丈夫だ今あの娘たちが消え去ったところで世界にたいした影響はない」


「あのガキどもは裁定者だって言ったろうが、審判ができなくなったらルールが瓦解するぞ」


「大丈夫さ、そうなっても良いようにしたんだから」


「おまえ……まさか……!」


「心配するなよ、どう転んでもたいしたことはない」


「お前はどこまで操作している?」


「ん?操作なんてしていないさ。運命という者は勝手に動いて行くものでね、それを私は重々知っている」


楽しそうに笑うアースの瞳がどこをみているかをラセンは分からなかった。








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