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040 スカラベとつながった世界と下準備 その5

今日から一話更新となります。わりとどこでも神聖言ってますけど、例えば草原や密林ではスキル作れませんよ。種族進化には意味はあります。例えば、アバターとの適合率を上げやすくするとか。急激な成長は、「アバターを使いこなせない」といった致命的な問題を引き起こすことがあるためリスキーなんです。モフモフを使ってステータスが急上昇したからと言って、そのステータスに肉体が一瞬で適合できるなんてうまい話はありません。なお、適合率は現状一番高いプレイヤーで一割、平均は0.001%とかですね。現実の肉体ならアスリートで七割超えるぐらいなので、高ステータス主義がはびこってるこのゲームで低いのは割と当然です。なおフリカッセたちNPCは八割前後を維持しています。

 「いったい君はなにをやっているのかな?スカラベくん。まだまだ鍛錬は終わらないよ。」


 一瞬目を閉じた直後、闘技場みたいなところに私は転移していた。


 「今から君の戦闘指南を行う。ここで死んだらこの施設の控室に戻るだけさ。安心して何度でも死んでね。」


 「それでは『不殺の闘技場』、はじめの合図を頼むよ。」


 「それでは、3、2、1、ズドン」


 一瞬闘技場外周の壁が弱く光り、戦闘指南が始まった。


 「????」

 「********」x????


 私は一瞬でなにもできずに消し炭となった。そし控室から出てくると、あさりうまうまが私に向かってきた。


 「スカラベくん、何が起こったかわかったかい。」


 「二種類のスキルを行使していたこと、二つ目のスキルで一つ目のスキルを強化したことしかわからなかった。」


 「それだけわかれば上出来だよ。あとはただの早撃ちさ。スキルに、詠唱なんていらないけど、今回は見せるためにわざと口頭で言った。それと君、スキルの名前は大事だよ。」


 「短いほうが速く撃てるからか。」


 「ご明察。念じてる間に封じるのは常套手段だし、獣にもにたことをやってくるやつはいる。それと、スキルにはスキルを重ねるとか、スキルを強化するスキルを使うとかいろいろ運用方法がある。補助系のスキル一つで、戦場は大きく変わってしまう。はじまりの都市防衛戦では、敵がレールガンを強化するスキルを覚えていた。そこで、滅亡鯖連合軍は補助魔法でもってレールガンを届かなくした。」


 「補助系のスキルは必須ってことだな。」


 「その通り。君に撃ったあれははじめは獣一匹殺せない無害なものだった。君に届く前に威力が跳ね上がったのさ。」


 「スキルってここで作れるか?」


 「作れるよ、闘技場は神聖だからね。」


 円環状の定点発動型スキル、前から後ろに通ったものを円環から垂直方向に二倍に引き伸ばしその威力を十倍にする、逆なら逆の作用を起こす、魔力消費は問わない、名前は補円っと。承認、魔力消費百。


 「よし、できた。」


 「では『不殺の闘技場』、二度目の合図お願い。」


 「3、2、1、 ドゴン」


 あさりうまうまの頭と心臓を狙ってインパクトを一発づつ発動し、両方に補円2e100個を作用させる。自分は攻撃を避ける。


 あさりうまうまはこれに対し、私の攻撃を回避するとともに、消し炭にしてくるスキルで弾幕を張ってきた。


 こちらも負けずと弾幕を張りながら接近し、自分を中心にインパクトを累計千万発外に向かって順方向の補円4e100と内に向かって逆方向の補円8e100づつをくぐらせて発動する。


 あさりうまうまはこれに対し補助スキルを壁のように使うことでこれを減衰。正確に撃ちまくってくる。


 そこで圧縮した『試作太陽』を順方向の補円7e600個にくぐらせて消し飛ばそうとする。


 あさりうまうまはこれを強化して撥ね返そうとする。


 こちらも負けずと時空属性の盾で跳ね返そうとするついでに、さらに強化する。


 しばらく『試作太陽』のキャッチボールをしていると、強くなりすぎた熱量によって『試作太陽』が崩壊、私は死んでしまった。


 控室から出てきた私に一言。


 「魔法の崩壊現象なんて珍しいなぁ。」


 「補助スキルにも容量ってあるのか?」


 「普段は気にしないほうが良い確率でやばいことになる、ていう値なら知っているよ。」


 「その値超えてたか?」


 「その魔法にとっての値がとても小さいことだけはわかったよ。他のスキルや魔法ならもう少し増やせるから。」


 「『試作太陽』は本当に試作って感じだな。ところでどうやって防いだ?」


 「アバターが増やせるならアバターを消すことも容易だよね。すべてのアバターを消して存在しないことにしたよ。」


 「その手が有ったか。」


 「アバターを消して幽体離脱して攻撃の手が止まるのを待ったり不意をついたり、やりようはいくらでもあるよ。幽体離脱に時間制限なんてないからね。5鯖の魂の神殿以外では魂を重ねるなんてできないんだ。もっと自由に戦おう。」

闘技場は不壊(頑強ではなく)属性持ちである結果、恐ろしい大ぐらいとなっております。プレイヤーメイドの闘技施設はダメージコントロールです。鎧みたいな結界で、サメの歯みたいに前から順に取り替える仕様になっております。故にわりとリーズナブルですね。あ、いちおう闘技場の壁や扉は魂を素通ししませんよ。そうでないとゲーム性が崩壊しますからね。第一エネルギー系の獣(空乏之雷とか)がいますし、そういった性質をプレイヤーが手にすることは想定内ですからね。

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