022 スカラベと始まりの都市防衛戦 その3
私はばっかるこーんに対して、言った。
「もし爆雷鳥の巣の密集しているところが見えたら角度と距離を言ってくれ。」
「わかった。まず前方角度-30度距離400kmだ」
わたしは言われた場所に正確にノックバックが来ない限界の数のインパクトを重ねて放った。
「正確に消し飛ばすとは、流石だな。だが一つ聞きたいことがある。この私に、一体何を遠慮している?」
「こちらに余波が来ない限界までしか重ねていない。」
「余波でわたしや『アウグスト』が吹き飛ばされるとでも?ありえない。本気でやりたまえ。」
「すまない。では全ての爆雷鳥の巣の中心地を言ってくれ。一撃で吹き飛ばす。」
「それでいい。では角度-5度距離10000kmだ。」
私は正確にその位置にバフに任せて4e1280個重ねてインパクトを起動した。刹那、私達は『アウグスト』ごと大きく吹き飛ばされた。
「誰がここまでやれといった。」
そういうばっかるこーんの顔は、軽い笑みをたたえていた。
「バフに任せたらこうなった。」
「なるほど。期待以上の逸材だ。5鯖でぬくぬくしていたとはとても思えん。さあ直撃地点を見に行こう。」
『アウグスト』は、指示に従い、正確に直撃地点を目指していった。そして、異様な光景が見えた。巨大な峡谷が直撃地点を中心に広がっており、始まりの都市は、その中にできた小島にあった。
「残していた連中に助けられたな。お前、危うく自分で始まりの都市を滅ぼすところだったぞ。」
「お頭、遂にやりやがったな。」
下から声がする。
「いや、こればっかりは俺じゃねぇ、5鯖で発見した原石がやらかした。」
ばっかるこーんが必死に反論しているがどこか滑稽だ。
「だがよ、上でお頭が「何を遠慮している」とか言ってんのをウチらは聞こえたのよ。これは間違いなくお頭に「監督責任」っつうものがある。つまりお頭のせいだな。あとそこで聞いてる5鯖の逸材くん、名前は何という?」
「スカラベ、スカラベと言う名だ。」
「スカラベ、滅亡鯖に来ねぇか?絶対に1鯖に適正があるぞ。一週間だけでいい、こっちの鯖に来い。」
「これは私からも誘いたいところだ。1鯖の地形はあの程度で吹っ飛ぶ程柔じゃない。絶対に1鯖に君は向いているぞ。」
突然の勧誘に少し動転した。
「恐らくこの鯖の滅亡要因は、1鯖の何かと確実につながっているぞ。1鯖の敵は1鯖の強さを持つ者にしか対処できない。5鯖を見てもどのプレイヤーもそれ程の強さを持たないし、100人以上が引退してるときた。スカラベ、君が強くなることが5鯖の生存の最強コースだ。君が1鯖に来なければ、5鯖はいとも簡単に滅亡
するだろうな。」
「まっ滅亡したらしたで、ウチら滅亡鯖連合軍がささえてやるけぇ、安心せぇや。スカラベくんが強くなる方が、ウチらにとって楽しいし、君にとっても嬉しいはずだがな。」
始まりの都市に戻り、『アウグスト』から降りると、ばっかるこーんに囁かれた。
「ステータス確認してみ、絶対面白いことになってるぞ」
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name: スカラベ
レベル: 643
称号: 太陽を創る者、大地の破壊者
物攻: 7e1000 物耐: 6e460
魔攻: 8e1200 魔耐: 5e400
俊敏: 3e400 技量: 4e900
生命: 4e700持久: 8e900
魔蓄: 7e800 魔回: 7e800
魔法: 未習得
スキル: インパクトlv2e640 魔力感覚lv4 サンプルスフィアlv4 スキル刻印lv1003 時空属性lv2
杭: 176(神殿、森、クレーター、神殿2、死と龍)
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「最低ステータス値が3e400行ってて驚愕した。」
ばっかるこーんはそれを聞いてウッキウキである。
「そうか、ステータスだけなら滅亡鯖連合軍の下の上ぐらいはいったか、よしよし。」
「『ばっかるこーん』第十六章 そして、私達は各々の世界に帰還した。」
地面の少し上に、一から四までの数字が書かれた青い一辺が1mほどの正方形の板が出現した。私は、一と書かれた板の上に運ばれ、落とされた。そして、続々と板に飛び乗って行く滅亡鯖のプレイヤーたちが僅かに見えた。
インパクトの補足説明ー重ねれば重ねるほど、その衝撃は強くなります。一つで全方位に1tの力がかかります。よって、巣には4.0x(10^1280)tの力がかかりました。故に、峡谷ができたのです。定数バフって怖いですね。
スカラベは1鯖に拉致されました。




