013 スカラベと龍の長の依頼 その2
06時にログインした。神殿の祭具生産室の杭からぬっと現れた私は、部屋の扉を開け、祭壇の部屋に行った。すると昨日いた二人の若い神官が今日も居た。
「今度はどうなさいました?」
「昨日都市が襲われなかったってことはつまり、あなたが接近していた爆雷鳥を倒したんですよね、ありがとうございました。」
「獣の死骸を買い取ってくれる所を探している。心当たりはあるか?」
「ええ、あります。」
「今から案内しましょうか。」
「是非頼む。」
神殿の門から出て100m進んだところに、それはあった。
「ここです。」
「おーい、開いてるかーい。」
「開いてるよ。早く入りな。」
建物の扉を開けると、冒険者ギルドと書かれたプレートがあった。
「なんで、建物の中に看板掲げてるんだ?」
「そりゃあ危険だからよ。獣の中には個体を遠くから識別するようなやつが五万といる。とくに辺境にな。そういうところに行く冒険者は杭を使って家に帰るし杭を使って店に行く。そこで、建物に直接入れなきゃこの都市が狙われる。だから、こうしてるのさ。あんたも早くそこに杭を打ち込みな。」
私は慌てて杭を打ち込んだ。
「で、今日は何しに来たんだい?顔見せ、素材の納品、買い取り、斡旋、登録、訓練、さあどれだ?」
「登録と素材の納品だ。」
「ならこの紙にさっさと必要事項を記入しておくれ。」
紙とインク壺と羽根ペンを渡されて、さっと羽根ペンをインク壺に浸して書くと、受付の妙齢の女性が、少し顔をしかめた。
「住所: 神殿の祭具作成室って一体何だい。それでいて職業なしとなると、意味が全くわからんな。神殿では絶対に腹が空かないからと言って、どこにも食いにいかない旅人なんぞ聞いたことがない。まぁいいや、細かいことは抜きにして、スカラベさん、冒険者ギルドはあなたの加入を歓迎するよ。」
「それで、素材の納品だっけ。何を持って来てくれたんだい?」
「これだ。」
「なるほど、幼体の爆雷鳥を狩ってきたのか。神殿に住んでるわけだよ。あそこの長は強さの桁が違うからね。次はもっと品質に気をつけるんだよ。可と優では値段が三倍違うからね。締めて30ゴールドだ。」
30枚の金貨が入った巾着を渡された。
「今日はどこに狩りに行くんだい?」
「S10以南S15以北だ。」
「爆雷鳥の巣に行くのか。景気のいいことさね。くれぐれも油断しないこと。武運を祈るよ。」
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龍と死の山脈に転移した。
「ふむ、待っておったぞ。そういえば御主の名を聞いておらなんだ。御主、名を何という。」
「スカラベ。スカラベという名だ。」
「太陽を作るとされる虫の名から取ったか。良い名前じゃが、名前負けしとる感がしてならぬな。」
「それは言わんといてくれ。」
「さて、監査役を同伴させるということだったか。テスカ、こいつの狩りに同伴しろ。」
「承知した。さて、スカラベ殿、我が速さにおいてかれるでないぞ。」
「これこれ、戯れるでない。良い戦果を待っておるぞ。」




