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期待に胸を膨らませる夢見る乙女

あけましておめでとうございます。


今年もよろしくお願いいたします。

「姉さん! 姉さんの過去の恋愛教えて!!」

「は?」

「ほら、雅志が前世で」

「シュネー、落ち着いて。雅志がどうしたの?」

「姉さんと雅志が前世で喧嘩した時の話を聞いたのよ。それが凄く気になる内容だったのにあいつぼかして言わないのよ」

「そんな事あったっけ?」

「同棲してた時って言ってたけど」

「うーん……ああ、あれね」

「! やっぱりあるんじゃない! 詳しく!!」

「詳しくって言われても。ごめん、あんまり覚えてないや」

「えぇー」

「あんたまたロージャン様に管まいてるの? この酔っ払い」

「まだ飲んでないわよ」

「あら、じゃあ、何か頼みましょ。ロージャン様は何飲む?」

「そうね、スプリングオペラにしようかな。二人は?」

「私は何でもいいや。姉さんと同じにしようかな」

「じゃあ、雅志は?」

「そうね。オレンジ系のが飲みたいんだけど、オススメある? あるならそれでいいからちょうだい」

「雅志、この間の話の続きしてよ。姉さんあんまり覚えてないとか言ってるのよ」

「この間? ああ、あれね。……って、ロージャン様!! あたしたちの愛のメモリアルを忘れたっていうの?!」

「んー。というか、シュネーが死んだ辺りは克明に思い出せるんだけど、その後があやふやなところとかあって全部は覚えてないんだよね。ほら、前世のわたしってシュネー死んでから雅志に会うまで何かヤバかったでしょ」

「姉さん、死んだ死んだ言わないで……いたたまれないわ」

「ごめん」

「でも、あたしの事はわりと覚えてるでしょ? あの頃の会話とか」

「うーん。最初はそうでもなかったけど、雅志と一緒にいる事が心地よくてしばらくしてからはちゃんと覚えてるよ。結婚生活とかこどもたちの事とか」

「……それなら」

「あ、姉さんのこどもの話あんまり聞いた事ないんだけど、確か一男一女?」

「そうなの。女の子の方がリシェっていうだけど、今のあんたに似て小生意気な子になっちゃって」

「小さい時はお父さんと結婚するって言ってたのが、大きくなったらお父さんなんか嫌いって言われるようになっちゃったのよ」

「あれはねぇ。ロージャン様が見合い話持って来るからよ。あの子あたしたちの話聞いて恋愛結婚に夢見てたから」

「そうだったの」

「あれ? でも、娘さんって恋愛結婚じゃなかったっけ?」

「それはわたしが見合い相手に頼んでお芝居してもらったの」

「それって……」

「いいのよ。ああでもしなかったらあの子いつまでも恋に恋する夢子ちゃん状態でいつ結婚できるか分からなかったし」

「相手の方はあの子の事気に入ってくれてたみたいだったし、何も問題はないわ」

「……知らなきゃよかった」


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