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もっと貪欲にいこう

「やっぱ温泉は良かったわよね。また、行きたい」

「旅行楽しかったけど、あの人たち姉さんの知り合いであってるよね?」

「そうだけど、何? 気に入らない人でもいたの?」

「いや、そうじゃなくて」

「じゃあ、気になる人でも? それにしちゃ顔が険しい気もするけど……なんかあった?」

「うーん。いい人たちだって言うのは分かってるんだけど……」

「何よ。さっさと言いなさいよ。あんたらしくないわよ。大丈夫。気に入らなくてもロージャン様に告げ口なんてしないからさっさと白状なさい」

「それじゃあ、聞くけど、私たち以外にも生まれ変わりってあるのかな?」

「そりゃ、あるでしょ……って、まさか」

「いや、それらしい事は言ってたんだけど、まだ確証がないし、それに私たちと同じ時代とかじゃない可能性だってあるし……」

「どいつ? どいつが生まれ変わりだったの? ああ、もう! ロージャン様はこの事知ってたのかしら!? ていうか、あんたはなんでそんな事知ったの! しかもすぐ言わないし!!」

「えっと、背高くて黒髪の」

「あ、あの、帽子被ってた奴?」

「それ」

「ちょっと待って、ロージャン様に聞いてみる」

「でも、姉さんも知らない可能性があるんじゃない?」

「知らないんだったら、何であんたにカマ掛けする訳? 新手のナンパとか? あんた連絡先聞かれた?」

「聞かれてない。また会えたらとは言われたけど」

「あ、待ってロージャン様から返事来た……ロージャン様も知らないそうだけど、あたしたちのなれ初め聞かれて馬鹿正直に『前世からの運命の人』って答えた事はあるって……やだ。ロージャン様ってば!」

「惚気ないでよ。じゃあ、新手のナンパか。心配して損した」

「そうね。でも、相手はあんたに興味持ってるみたいだし、ロージャン様から一応連絡先聞いとく?」

「やめとく。面倒くさい」

「そんな事言ってるから出会いがないのよ! そして、運良く新しい男見つけたと思ったら、またろくでもない男に引っ掛かるのよ」

「うっ……」

「いいわ。あたしがあんたの変わりに聞いといてあげる」

「なんか、すみません……」

「いい? 別にこの男を好きになれとは言わないわ。でもね、この男をきっかけに世の中の男に目を向けなさい!! いいわね?」

「はい。ちゃんと見ます」

「よろしい。お姉さん、そうねえ……ラムコーク。あんたもそれでいい?」

「はい。貪欲に行きたいと思います」

「よろしい。じゃあ、お姉さんラムコーク2つ」


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