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無言の愛

今回主人公の南さん不在

「雅志、どうかしたの?」

「ロージャン様。雅志はやめてって何度も……いえ、今はシュネーの事よ」

「そういえば今日シュネーは?」

「今日は呼んでないわ」

「そうなの」

「ロージャン様はあの子の事どう思う?」

「どうって言われても……いい子ね」

「そうじゃなくて、あの子も色々あってあの性格になっちゃったじゃない。色々苦労してきたからあたしもそろそろあの子に幸せになって欲しいのよ」

「雅志が幸せにしてあげるとかは考えなかったの?」

「それは……考えた事もあったけど、あたしはロージャン様が好きだもの。ロージャン様がいるのに他の人の事なんか考えらる訳がないわ」

「会える保証もなかったのに?」

「それでもよ。あたしはロージャン様が世界で一番好きなの。それなのにその妹に手を出すだなんて嫌よ。あり得ないわ!!」

「わたしも雅志の事愛してる。もちろんカロリーナの時からね」

「ロージャン様抱いて!」

「後でね。今はシュネーの事でしょ?」

「あ、そうだった。それで、シュネーに好い人紹介してあげたいんだけど、ロージャン様誰かいないかしら?」

「いないわ」

「……ちょっとは考えてみてよ」

「だって、わたしの知り合いケルヴィンに通じる奴が多いんだもの嫌よ」

「じゃあ、ダメね。あたしの知り合いはあたしみたいなの多いからねー」

「雅志の知り合いちょっとだけ見たい」

「あら、ダメよ。ロージャン様みたいに可愛い人が行ったら頭から丸飲みにされちゃうわ」

「雅志の知り合い余計気になる」

「そんな事よりシュネーよ! 二人共好い人居ないんじゃどうしようかしら? 困ったわ」

「自然に出会えるの待ってたら? わたしと雅志が出会ったように」

「でも、うかうかしてたらケルヴィン様がまた動き出すんじゃないか心配なのよ。前に飲んだ時にまだ諦めてないって言ってたし」

「それ詳しく」

「シュネーは引っ越しも転職もしたし大丈夫って思ってるみたいだけど、あれは野生の勘なのかしら? ケルヴィン様本人も気付いてなさそうだったけど、多分何かきっかけでもあれば、シュネーだって気付いてしまうかもしれないの」

「雅志がどうやってそういう人と知り合いになったのか詳しく聞きたいとこだけど、また今度にしておく」

「そうしてちょうだい。それにしても二人共アテがないんじゃどうしようかしら? 計画が台無しだわ……」

「計画?」

「ええ、もうすぐロージャン様の誕生日でしょ。その時あの子と、あたしたちの知り合いの誰か好い男でもいたら紹介しようとしてたの」

「誕生日知ってたの?」

「当たり前じゃないの! 他でもないロージャン様の事なのよ! あたしが調べないとでも思ったの!?」

「ううん。嬉しいなと思っただけ」

「ロージャン様……」

「一応シュネーに似合いそうな人探してみるけど、あんまり期待しないでね。お姉さんマルガリータ二つちょうだい」

「あの子に?」

「そう。雅志の優しさがあの子に伝わりますように」

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