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転生したら、守護霊でした  作者: じ・お。
二章 魔族領編 王の資質

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再会、冒険者たち

「坊や、そろそろ着くぞ」

俺たちはやっとのことで街道を見つけ、通りすがりの馬車に乗せてもらった。


街道沿いの小さな村が見えてきた。

村の入り口で、降ろしてもらう。


「ありがとう、おじさん」

「おう、元気でな」


土の精霊を宿したであろう老人は、そろそろお迎えが来るかもと言っていたが、アインに癒してもらってからすっかり元気を取り戻したようだ。


手を振り別れの挨拶を済ませた少年は、村の入口から宿を探しに向かった。


「アイン!」

すると、聞き覚えのある声がして声の方向を見る。


「ミリ姉ぇ!?」

懐かしい仲間の姿がそこにあった。

「アイン!」

カイルとリタもいる。

3人に揉みくちゃにされる少年を、ナージャは微笑ましく見ている。


そして、何処かへと語りかける。

「聞こえておるんじゃろ。感謝するぞ。よく小僧を連れてきてくれたな」


それは俺への言葉であり、なんとなく報われた気がした。


。。。


全員で逗留中の宿屋の部屋に移った。


ばしゃあ


大きな桶にお湯を入れて、坊主が全身を洗われている。

「くすぐったいよぉ」

「ほぉら、じっとしてなさい!」


休憩してても体を拭く程度だったため、坊主の体は汚れで真っ黒だった。

途中に村もなかったからこれはどうしようもない。


「それにしても、聞いたぞ。迅雷竜を倒したんだってな。アインの噂はどこに行っても聞こえてくるぞ」

カイルが自分のことのように喜び、にかぁっと笑う。


「えぇぇ」

少年はそんな噂になっているとは知らずにただただ恐縮している。


「それに、なかなかの名演説だったらしいじゃん。『王として命じる!』だっけか?」

「それは白さんが!。。。」

少年が慌てて訂正する。


「白さん?」

坊主は俺と話せるようになってからは俺のことを『白さん』と呼ぶようになった。


「それってお前に憑りついてるやつのこと?」

「うん、そうだよ。今じゃ話すこともできるんだ」


「っ!」


3人が少年の顔を見て心配顔になる。


「嘘じゃないよぉ。交代だって出来るようになったんだから」

坊主は服を着ながら皆の反応に不満げに言う。


「交代。。。」

「なんか、症状が進行してないか?」

「。。。」

相変わらずの悪霊か病魔扱いに泣けてくる。


「白さん、説明してあげてよ」

はぁ、しょうがねぇなあと坊主と交代しようとすると、老婆がものすごい顔で睨んでいる。


。。。悪い。坊主。


「あれ?」

首をかしげる少年。


俺は坊主に声をかけてやることもできずに、ナージャの怒りのオーラにびびっていた。


。。。


「連中、合流したみたいね」

フードを被ったサーニャがアインたちのいる宿の部屋を見つめている。

(。。。)

「どうしたのよ?」


アインの足跡を追っていたザジがあきれたように報告した。

(つくづく、とんでもねぇガキだぜ。。。)

仲間同士で中継する長距離念話で状況を知らせる。


迅雷竜の噂の真相を確認するためだったが、それだけではなく氷結竜の死体も発見したそうだ。

道中、雪崩が不自然に繰り返し起こったと聞き、もしやと思って調べたところ、ズタボロになった白い竜の死体を見つけたそうだ。


「なんか、どんどん手に負えなくなってない。。。」

(次に相対するときは覚悟がいるかもしれんな。。。)

班長の言葉に全員が身を引き締めるのだった。



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