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転生したら、守護霊でした  作者: じ・お。
二章 魔族領編 王の資質

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ドワーフの贈り物

その後も、ゴーレムの掘削が続けられた。

中には、金、銀、胴や、魔力によって変質した希少な鉱物の宝庫だった。


「おぉーーーーい、こっち来てくれ!」

「こ、こりゃぁ」


どうやら、すごいお宝が見つかったようだ。


こぶし大の銀色の鉱物が魔力により光を帯びている。

「これ、銀魔鉱石ミスリルじゃねーか」


それは希少と言われるものの中で、さらに希少な魔力を帯びた鉱石だった。


「おーーい、リターーーー!こっち来てみろ!」


腰を掛けて様子を見ていたリタが親方に呼ばれ、立ち上がる。


「なんだい?」

「これ見てくれ、銀魔鉱石ミスリルだ」

「へぇ、これが?」


話にしか聞いたことのない金属を目にして、反応が薄い娘にガルフは興奮して言う。

「おいおい、これがどれだけ貴重か分からんか?めったにお目にかかれる代物じゃないんだぞ」

そう言って、リタに銀魔鉱石ミスリルを渡す。


きょとんとして受け取るリタ。

「これはお前のもんだ」

「へっ?いいのかい。今貴重なものだって。。。」


「今回の一番の功労者はお前だ。これは、一番手柄を立てたものが手にするのがふさわしい。なあ!みんな!文句は無いよな!」


「おー、嬢ちゃんが持つべきだ」

「そうだ。嬢ちゃんのおかげで倒せたんだから、それはあんたの物だ」

皆が口々に礼を言って、リタの功績をたたえる。


「じゃあ、ありがたくもらっておくよ。でも、これどうしたらいい? 親方」

「俺に良い考えがある。一旦、俺に預からせてくれねーか?」


異もなくうなずく。

「ああ、任せたよ」


それから、村に戻り、今回の戦果を分かち合った。

戦いを勝利に導いた娘を村人は褒めたたえ、軍司の再来と祭り上げた。


その後も、リタは鍛冶の仕事を手伝いながら仲間を待った。

ゴーレム討伐から数日後、親方が渡したいものがあると言ってリタを訓練場に呼び出した。

「出来上がったぞ、これだ」


杭のような形の棒を3本渡された。

魔力の輝きで銀魔鉱石ミスリル製なのが分かる。


「なんだいこれ?」

「まずは、あれを使って投げて見ろ」


言われるままに、風の魔法を使い準備する。

的に向かって、その杭を投げると。


キュイン


初めは針か杭のようだったそれは、つむじ風に近づくと形が変わった。

先端だけ残し、薄い板が螺旋に広がり中空状態になる。

板状に変化した箇所がねじれて、風を受けると横回転の力をドリルのように縦に変える。


ズギギギ、ガッガコン


回転しながら的に当たったそれは、鎧人形を貫通し後ろの岩を砕いた。


「これって。。。」

リタはその威力に目を丸くしている。


「おお、成功したか!お前のナイフを見た時から考えてたんだよ。ただ材料が見つからなくてな。それで、銀魔鉱石ミスリルを使ってみたんだ」


「すごいよ、これ。ありがとう!親方」

リタは親方に抱き着いて感謝を述べた。


「お、おい。やめろって、わはは」

親方もまんざらでもなく照れる。


「あと、他にも使い方があってな。。。」


使い方を教えてもらい、名付けを行う。

ライアー、ロシュネー、レイアとしてわが身の分身とすることを誓った。


それから、数週間経ち、仲間たちの乗った馬車がこの村に到着した。


この村とも別れの時が来た。


「行くのか?」

「ええ、本当にお世話になりました」


「こっちこそ、助かったよ。また近くに来たときは寄ってくれ。村人全員で歓迎するよ」

「うん、親方の事も教えてもらった鍛冶の技も忘れないよ」

「達者でな」

親方の目に光る物を見つけ、リタは嬉しそうに手を振り別れを告げた。

仲間たちの元に走る娘を、ドワーフの鍛冶屋は寂し気に見送った。



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