新たな仲間
調査隊からの報告が届いたと通達を受け、アイン達は執務室に集まった。
「発光現象のあった場所には、人為的に岩を重ねたような場所があり、そこに人が訪れた痕跡があったそうです」
エラランが報告書を読み伝える。
「岩を重ねた場所。。。他に何か無かったかの?魔法陣のような。。。」
ナージャが魔術師の視点から尋ねる。
「いえ、そのようなものは発見されてないようです」
老婆はそれを聞き、うーむと、考えに耽る。
「何にしても行って見ないと分からないよ。危険が無いってわかったんだから行ってもいいよね?」
アインはエラランにキラキラした眼差しを向けて許可を求める。
「分かりましたよ。出立は明日ということで、準備を進めます」
不承不承折れてくれると、仲間たちはぱぁっと明るくなった。
次の日。
準備が整い、正門で見送りのため人が集まっていた。
「じゃあ、行ってくるよ」
「お気をつけて」
その場にアイシャの姿が見えないことが気になったが、一行は出発した。
「やっぱ、俺たちには旅が向いてるな。城の生活も悪くは無いんだが窮屈でなぁ」
カイルは久しぶりの解放感にすっきりした顔をしている。
「まあ、料理はおいしいし。お風呂も毎日入れるのは捨てがたいわね」
リタが少し名残惜しそうに言う。じゃあ残ってるかと、からかうカイルを小突く。
「僕は、みんなとこうやって気軽に話せることの方が楽しいよ。城だといろいろとうるさいからね」
アインは城の中では人の目があり、王としての振舞いを求められることにストレスを感じていた。
「わしはともかく、魔術の修行以外に時間を取られるのは、ミリーにとっては良いとは言えんからな。ほどほどに付き合ってやればよいじゃろ」
ナージャとしては弟子の成長を気にしている。
「私も、いろいろ不出来な自分が見えてくるので。。。」
ミリーは、まだマナーに関して気にしている。
「あら、城に居たって気を抜く方法なんていくらでもあるわよ。今度コツを教えましょうか?」
ん?
しれっと会話に混ざるこの感じは以前にもあったな。
既視感を感じて皆が後ろを向くと、そこに金髪の少女の姿があった。
「「「「「アイシャ?!」」」」」
全員が一斉にハモる。
どこで手に入れたか、しっかりと旅装束を着て、髪を後ろに束ねてポニーテールにしている。
「なんで、どうして?」
アインが、あわあわしながら聞く。
「城に居てもつまらないから、ついてきちゃった♡」
テヘっと笑う少女に皆言葉が出ない。
「それに、あたしも、仲間で家族なんでしょ?」
そう言って、ミリーをいたずらっ子の様な目で見て手を取る。
「ぐぬぬ」
ミリーは言葉を失い天を仰ぎ見る。
「さあ、行きましょう!冒険が待ってる!」
アイシャはミリーの手を引き、先に歩き出していった。




