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転生したら、守護霊でした  作者: じ・お。
二章 魔族領編 王の資質

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ファーストオーダー

アイシャが無礼にもペシペシとそのオブジェを叩く。


「こらぁああ」

皆が一斉に叱った。


時間が戻り、先ほどのシーンの続きを見る。

アイシャが叩いていた宝具が剣の形に変化している。


「ひゃ」

少女が驚いて尻もちをつく。


「っ!」


皆が驚いて剣を見つめる。


「これ、あたしが叩いたからだよね?じゃあ、あたしのでいいのよね!」

(ちげぇよ。勘違いすんな)


「あっ!白いの?!」

俺は宝具に飛び込み同化した。


すぅーとアインの前に出ると、自然な流れで少年の手に収まった。

(坊主、派手にぶちかますぞ!)

「うん!」


アインが剣を頭上に掲げる。

「王命(オーダー)。示せ!王の帰還を!我はここに在り!」

(了承。力を示せ裁定者(アービターズ)の黄金律(・ゴールデンオーダー))


剣が輝き光があふれる。

黄金の光が天に昇る。

北の霊山の地下から伸びたその光は、大地を突き抜け天空へと昇り続けた。


地下世界で星炎竜(アストラドラゴン)がふっと笑う。

天空高く在る居城で天空竜(セレスティドラゴン)が翼を広げる。

南の大蒼海で滄海竜(オケアノドラゴン)が顔を上げる。

西の連峰で大陸竜(テラ・ギガドラゴン)がその身ををよじる。


世界の調律者が、一斉にその存在を感じた。


光が収まり、その場では事情を知らない仲間が口を開けてアインを見ていた。


「アイン、王ってまさかもう会ったのか?」

カイルが皆の疑問を口にする。


「うん、あの人に託された。この世界を」

そして、手に持った剣を見る。

「道のりは険しそうだがな。。。」


「剣がしゃべった?!」

皆がどよめく。


「白さん?」

坊主だけが俺だと気付いたようだ。


おおぅ。他人にも聞こえるのか。

「あーあー、あ、初めまして白です」

挨拶は大事だからな。


「何が初めましてだよ。。。」

「剣がしゃべるとか、きっも」

「。。。」

「はぁ、うるさくなるのぉ」


やっぱり、みんな酷くない?


「ちょっと、あんたなんで横取りすんのよ!」

アイシャが頓珍漢な抗議をする。


「いや、おまえのじゃねーだろ」

「あたしが触って変形したんだからあたしのよ!」


ああ、めんどくさい。

そう思って剣から抜け出すと、形が崩れ始めた。

直方体の粒が虚空に消えていく。


パァ


最後には完全に空に溶けてしまった。


。。。


静寂が流れた後皆が騒ぎ出す。


「えぇぇぇぇぇ!!!!」

「おい、消えちまったぞ、どうなってんだこれ?!」

「どうする?!どうすんのこれ?!」


「えぇとぉ」

皆がパニックする中、アインは困り顔で言葉を唱える。


「剣よ我が手に」

再び形を取り戻した。

手を振ると形を失う。


「はぁあ、便利なもんだな」

「。。。びっくりした」


その後、王との話し合いについて皆と協議した。


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