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転生したら、守護霊でした  作者: じ・お。
二章 魔族領編 王の資質

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大いなる者との出会い

5人が壁を抜けると、そこは溶けた岩と熱が支配する大空洞。。。いやそのような規模どころではない、別の世界とも言い表せられるほど広大な空間が広がっていた。


そこに、それが居た。


初めは地形の一部としか認識していなかった。

だが、何かがおかしいと感じた。


パレイドリア効果というものがある。

雲や山の陰影を別の動物に誤認してしまう心理現象だが、目の前にある物は確かな存在感を持ってそこにいた。


初めに気付いたのはアイシャだった。


「ひぅっ」


急にひきつけを起こしたような声を出し、突然ドールを呼び出した。


「ど、どうしたの?!」

「まずい、止めろ!」

「彼のものに安らかな眠りを。。。眠れ(スリープ)」

ナージャが咄嗟に魔法を使い眠らせた。


「どうしたってんだ。。。?。。。!」

カイルがそれに気づいた。

そして認識してしまった。


バタッ


「カイル!」


急に倒れたカイルに驚き、皆が駆け寄る。

気絶している。


「なにが、起こったの。。。」

そして残った仲間がカイルの見たであろう先に視線を移した。


3人が見たもの、それは巨大な。。。いや、巨大すぎる目だった。

その目の大きさは直径30mはあり、アイン達は初め、それが生物の体の一部だと認識することを拒んだ。


しかし、一度それを目だと認識すると他の姿も浮かび上がってきた。


巨大な、という言葉だけでは言い表せないほどの大きさ。

表現の限界を超えるその大きな顔を目にしたとき、リタとミリーの意識が飛んだ。


「こ。。。これ。。。は」

ナージャは恐怖と興味の狭間でかろうじて意識を保ち声を出した。

「。。。」

アインはずっと口を開けたままボーっとしている。


「大聖竜の一柱、星炎竜(アストラドラゴン)。。。実在したのか。。。」


それは、確かに竜の顔に見えた。

山と見紛う程の大きさ、竜種の特徴とも言える赤く巨大な鱗に覆われた顔と、クチバシにも見える巨大な顎。


アインのいる場所からは全身を見ることは出来ず、頭部だけが確認できた。

それでも、その存在が生物の域を超えていることが分かる。


そして、その巨大な目を覆う瞼が開く。

少年に向けて視線を送る。


全身に冷たい汗が流れた。

矮小な生き物でしかない存在では、その威圧に耐えられない。


「小僧、すまん。。。わしも。。ここまでじゃ。この恐怖に抗うことができ。。。。ん」

そう言って、老婆は気を失った。


(坊主、大丈夫か?)

「。。。うん、何故かわからないけど、左目がうずくんだ」

それが、不思議と心を落ち着かせると言う。


『人の子よ』


!


少年の意識に呼びかける声が聞こえる。言葉が浮かぶ。


『人の子よ、何故我の眠りを妨げる』


「ご、ごめんなさい。あなたの眠りを邪魔するつもりはなかったんです。僕たちは王に会いたくて、ここまで来ただけなんです」


『王。。。そうか。あの者か』


一瞬、懐かしむような不思議な感覚が流れてくる。


『そなたは、あの者に連なるものだな』

「。。。」


『答えずとも良い、黄金律を持つ者よ。あの者なら、そこにいる』


星炎竜(アストラドラゴン)の意識が教えてくれた。


今いるところから数km先に、この世界と外界を繋ぐ道がある。

その先の部屋に王がいる。


「あんなところに。。。」

『どれ、手伝って進ぜよう』


アインと仲間が赤く丸い球体に包まれる。

瞬時に景色が変わる。

先ほど示された場所に移動していた。


(すごい。。。)

「あ、ありがとうございます!」


『人の子よ、約束の時は近い。其方が鍵になるやもしれんな』


?


そして星炎竜(アストラドラゴン)は、その言葉を残して再び瞼を閉じた。



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