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ボクのレイヤー活動記  作者: 神崎馨
12/13

現実

ちょっとしんみりしたものの、今日の目的地について馨はまだ何も知らされてない。

歩いてる方向は駅前だが、馨は普段あまり電車を利用しない。

先日のイベントも、久々に電車に乗ったほどだった。

「ところで今日は何処に行くの?」


「今日は駅前にあるアニメグッズストアだよ。あそこの4Fにコスプレ関連が置いてある。ちょっと、気になっててな」


「へぇ!あそこそんなの置いてるんだ!」


いつも利用する時は1Fのラノベ漫画コーナーしか見てないから気付かなかった。


「どの作品のが置いてあるか分からんけど、まぁ見るだけでもテンション上がるからな!」


道中笑いながらストアへたどり着き、お目当ての4Fに向かう。

途中立ち止まり、新刊のチェックを行いつつフロアに到着した。


「わぁ!すごくたくさん置いてあるね!あ、あれってアニメの奴だね!あっちはゲームのだ!」

馨はすごーいと大はしゃぎした。


結構細部まで再現されてるんだ。へぇ、この部分ってアニメだと重力無視してたけど実際だとこんな感じなんだぁ。


滝を見ると、ある衣装の前で立ち止まり、腕を組んで考えているようだ。


「滝くん、これって戦闘鬼のアサギとナギの衣装だね!これも再現されてたんだ。」

和風でかっこいー!

このゲームは凄くやりこんだ。もぉ最後の戦場がたまらなくカッコいい。

滝くんもやっていたようで先日のイベント帰りのファミレスで盛り上がった。


「なぁ馨。このペアのキャラ、身長差とキャラの特徴とかも被るし、一緒にやってみないか?」


「やるってこのキャラクターをコスプレするって事?」


「そうだよ。前のイベント、めっちゃ楽しかった。俺もやりたいなって思ったんだよ。でも1人だとなぁ」


頼むよ馨!っと滝は両手を合わせた。

「僕もやってみたいって思ってたよ。こちらこそよろしく!」

馨も内心コスプレを滝としてみたい気持ちがあった。

だが馨はこのあと現実を知る事になる。


「えーっと。今日は待ち合わせないから、次来た時に買うとして、これっていく。。ら。。え?」


【14800円】


「ごめん滝くん。高くて買えない」


コスプレは、お金のかかる趣味なのだ。

ちなみに、他にも最低限必要な物もある。


【ウィッグ】

【メイク道具】

【カラコン】

【靴】

【小道具】

【撮影するならカメラ】


ここまでが最低限揃えておきたいアイテムだったりする。他にもやり慣れたレイヤーさんなどはさらにアイテムを揃える。


【ウィッグ用の移動ケース】

【衣装ケース】

【カメラ周辺機材】

【インソール】


高校1年の馨には到底揃える事が出来ない。始める前から暗礁に乗り上げるのであった。


ーーーーーーーーーーーーー


若宮家にて


リビングには滝の母親の静江さんと、若宮家のお手伝いさんの2人が何やら話していた。


「で、どうでした?馨さんという方は」


静江さんは、紅茶を入れているお手伝いさんに尋ねる。


「はい。奥様。鈴宮馨様は滝様の一個下の1年生。隣の西高校へ通われております。」


「あら。年下なんて滝さん意外ですね。でも、そお男の子なの。どんな子なの?」


「大人しい性格の様で、特に問題は起こしてないということです。成績は上位ですがスポーツに関しては不明です。」


「大人しくて真面目って感じね。ご家族は?」


「両親と暮らしており、戸建てに住んでおられます。父親が外資系製薬会社の東日本エリアマネージャーをしておられます。母親はパートの様です。」


「そうなの。では、若宮家としてお付き合いしても問題ないわね。」


「はい。マネージャーと言っても実質は日本エリアのトップです。格も比較的近い位置かと」


「ますます滝さんとずっと仲良くして貰いたいわね。あの子強引なとこもあるから心配だわ。」




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