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ボクのレイヤー活動記  作者: 神崎馨
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相談

コスプレはお金がかかる。

その為、コスプレを趣味として楽しもうとするとどうしてもバイトや仕事をして、収入を得ないとやっていけない。

イベント会場で大学生や社会人が多いのはそう言った理由もある。


「全部合わせて5万。。」

こんなに高いなんて思わなかったよ。どうしよう。

お年玉で貯めた貯金を使えば買えない事もない。でもあの貯金はつかって良いのだろうか。


「やっぱ無理か?」

「ちょっと高額かな。どちらにせよ今日はこれで帰ろっか。少し考えるね。」


馨は出来る方法を考える。普段わがままを言った事はなく、親に泣きつけば今回限り許してもらえるかもしれない。

でも、コスプレを知らない親にコスプレをやりたいとカミングアウトしたら、即刻反対される可能性もある。

あ!いるじゃん相談できる人!


「そうだな。まぁ他の作品もペアが多いし。ゆっくり考えよう」

滝の中ではコスプレをする事は確定の様だ。

滝としては金銭的にはクリアしている為、やろうと思えばすぐに出来る。

だが1人でやる気はこれっぽっちも無い。

滝もどうすれば一緒に出来るかを考えるのであった。

その後2人はお店を後にし、それぞれ帰路についた。


ーーーーーーーーーーーーーー


馨は家に帰ると、早速ハル姉に電話した。

電話で簡単な事情を説明すると、今からSkypeを繋いでと言われ、画面越しでハル姉と対面した。




「それでさっきの件なんだけど、、」


馨は眉を下げた。

高校1年の馨には5万円は重すぎる。バイトも高則で禁止されており、何処かでコストカットしないといけない。


「そうねー。まず大幅なコストカットは出来ないけど衣装を手作りする方法があるわ。でも馨って裁縫できる?」


「…出来ません。」


裁縫は中学生の時に家庭科の時間でやった程度だ。作れるレベルは雑巾程度だった。


「まぁ期待はしてなかったわ。なら‥私に協力してくれたら、助けてあげる。」


「協力?」


「そ。馨も知っての通り私は歌の動画を投稿してるでしょ?」


ハル姉は歌ってみたを投稿している歌い手さんだ。アニソンを中心に歌っており、そこそこの再生回数を稼いでいた。


「僕に歌え?とか?」


「違うわ。馨には私の歌ってみたの動画で、コスプレして出て欲しいの。ちょっと普段と違う感じのをやりたくてね。PVみたいな?この前家で着てもらった衣装あったでしょ?」


初めてコスプレっぽいのをやったあれだ。

でも髪の毛とか色々どうするのだろう。


「あれを着て。ウィッグはあるから、メイクも、私がしてあげる。馨は指示通り動くだけで良いわ。もちろん、踊る事もないわ。」


なるほど、出演協力か。でもそれだけで助けてくれるってどういう事だろう。


「いいけど。それだけでいいの?」


「うん。今回の歌は作品の世界観上、私の歌だけじゃ表現出来ないの。だから視覚的に歌詞の想いをって訳」


そう説明したハル姉はいつもより真面目に答えた。好きな事に本気で取り組む姿はかっこいいし、憧れる。


「わかった。僕やるよ」


「そうこなくっちゃ♪」


毎度ながら僕はヒロインのライバルが女の子という事をすっかり失念しているのであった。

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