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第四十六話 五人の従者 四人目 ②

第四十六話 五人の従者 四人目 ②



 コモドドラゴンに踊り掛かるサトウの後ろにフローラが追随する。

 そして弱化魔法を二つ放った。

「[ソフトスキン]![スロウムーブ]!」


(成功したかどうかは見た目では分からんな)


 サトウは風切り丸をスルリと抜くとコモドドラゴンに破斬を放つ。

「ギャオオオオッ!」

 突然の攻撃に咆哮を上げ威嚇してくるが──その動きは鈍い。


(スロウムーブの効果か?)


 サトウは隠密と忍足を発動せず、分身を四体放つ。迂闊に姿を消すとフローラにターゲットが向く恐れがあるので、常に狙われ続ける為だ。

 その巨大な口を押し開きサトウに食いつかんとするが、フローラに付与された強化魔法による加速は圧倒的だった。そしてその無防備な脇腹に風切り丸の一撃を叩き込む。

 硬い鱗に覆われた脇腹に亀裂が入り鮮血が飛び散る! するとコモドドラゴンは唸り声を上げサトウに追い縋り始めた。狭い森の木々の中を走り抜けながらサトウとフローラは巧みにコモドドラゴンを躱しながら攻撃を繰り返していた。

 しかし──確かにダメージを与えてはいるが、やはり致命傷には至ら無い。その防御力はあまりに固く、生命力は膨大だった。

 そして、コモドドラゴンは息を吸い込むと──ポイズンブレスを放つ!

「!!! フローラ、コッチだ!」

「!!! きゃあっ!」

 サトウは咄嗟にフローラの腕を掴み身を躱すが反応が遅れたフローラは逃げそこ無い猛烈なポイズンブレスに捉えられた。

(ちぃっ! ポイズンブレスは減衰出来んのか!)

 咄嗟に庇った手にブレスがその猛威を奮う。単なる毒状態にしてスリップダメージを与えるだけでは無く、触れた部分にも直接ダメージを与える糜爛タイプの猛毒だった。

 サトウの手は〈ジュウウッ〉と音を立てて皮膚が爛れていく。

 それを見たフローラが「マスター! [アンチドーテⅢ]!」解毒呪文を唱え、猛毒を中和されその爛れる速度が遅くなると続けざまに「[キュアⅡ]!」を放ち皮膚を再生させ「[ヒールⅠ]!」を放ち喪失したHPを回復させる。

 フローラは三回の詠唱を走りながら正確にこなす。普段はオドオドとしているが中々に神経は図太い様だ。見た目とは裏腹に騎士の一員だという事なのだろう。サトウはニヤリとは笑うと

「さすが姫巫女付きだけはあるな。よし、反撃に出るぞ! 攻撃呪文はあるよな」

「は、はい! 属性無しでよければ!」

「心得た! では散開する!」

「ええっ! 本気ですか!」

 言うが早いかサトウはコモドドラゴンの前に飛び出し、分身を使い牽制しながら風水術を放つ。

「[スペルバインド]!」

 コモドドラゴンの周囲から魔力の込められた蔦が行動阻害を仕掛ける。完全に止める事は出来ないが少なくとも完全なポイズンブレスを吐く隙を与える事ははい。

 そこへムービングプラスで移動力を底上げしたフローラらが背後からさらに行動阻害呪文を上掛けする!

「[ホールド]!」

 筋肉の神経伝達に干渉し硬直しているコモドドラゴンに接近したフローラが数少ない僧侶クレリックの攻撃呪文を放った。

「[エナジーボルト]!」

 生体電流を増幅して叩き込むこの呪文は外傷こそ無いが確実にHPを削り、神経系にダメージを与えパラライズの麻痺に類似した効果を与える優れモノだが、コストが高く、回復用にMPを温存したい僧侶クレリックは最後の最後にしか使わないとっておきである。

 そして──フローラが次に放ったのはさらにその上を行く内臓器官破壊を目論む恐るべき即死呪文だった。

「[デス スティンク]!」

 それは決して鍛える事の出来ない内臓器官の中でも、直接心臓にある心室のさらに心筋の収縮を促す細胞を破壊する呪文だった。

 傷を癒す治療呪文を開発していく過程で、エックス線の様に内臓器官を掌握し、生体電流を狂わせる呪文を応用して繰り出されるこの[デス スティンク/死の棘]と呼ばれる即死呪文は、内臓器官を持つ生命体には無類の強さを発揮する。

 ただし、かなり接近する必要があるのと、霊的な資質を多く持つ個体には無力ではあるが、如何にも僧侶クレリックらしい攻撃呪文であると言えるだろう。


 そして

 その直撃を受けたコモドドラゴンは、その溢れる生命力で多少の抵抗はするものの、回復不能なダメージを受け、目に見えてその動きを落としていく。


(これからフローラを怒らせるのは止めよう)


 サトウは動きの鈍ったコモドドラゴンの攻撃を躱しながら、一度付けた脇腹の傷に再度風切り丸を斬りつけ深々と抉った。

 フローラのソフトスキンを喰らい、防御力の落ちたコモドドラゴンの鱗を斬り裂いた刃は、筋肉の壁をも斬り裂き、内臓にまでその刃を通し、それでも暴れ続けるコモドドラゴンの臓腑を溢れ出させる。

 抵抗する力を徐々になくすコモドドラゴンは最後に「グルルルウウッッ」と苦しげな唸り声を上げ──おびただしい自らの血と臓腑の中でその生を閉じる。

 人間なら即死するのだが、なまじ生命力の強い爬虫類である事が災いして、コモドドラゴンの最後は苦しみの中にその幕を閉じる事になった。


 そして二人はコモドドラゴンの前に立つ。


「他にも攻撃呪文はあるのか?」

「治療呪文の応用である斬り裂くメス系、あと血管を詰まらせて壊死させたり毒素を作り出すブラッド系、細胞の異化同化作用を爆発的に狂わせるネクロシス系でしょうか?」

 以外とある事にサトウは驚くがフローラは「最後の手段ですから」と恐るべき笑みを浮かべる。

 専門の治療師ヒーラー以外では最も高い回復能力を持つ僧侶クレリックは底知れぬジョブだった。

 ただ、アサシンの使う毒は別らしい。これは成分か分からなければ解毒出来ないらしく、かなりの死者を出したそうだ。高レベルの解毒呪文で一掃するしか手が無いが、そのレベルの僧侶クレリック神官プリーストがそんな前戦に出る筈も無く、その辺りがアサシンギルドが恐れられる由縁でもあるらしい。

 地味にサトウは自分の置かれた状況が危険を孕んでいる事に気がつく事になる。


「大丈夫です! 私が側にいればある程度までなら大丈夫ですから!」


「……ある程度までね(完璧では無いのか。いや、ここはアサシンギルドを褒めるべきなのか?)」




 そしてサトウはフローラの手を取り、ジッとその目を見つめる。

「あ、あの、マスター?」

 意外と神経の太いフローラも流石に緊張している様だ。

「フローラ、君には一つ使命を与えよう」

「……使命…ですか?」

「ああ、大切な事なんだ」

「は、はい! それはどんな事なんでしょうか?」

 

 サトウはマジックテントを開くと、その中にフローラを連れ込み、ドノヴァンの娼館で手に入れた三つのアイテムを差し出す。


「これはなんですか?」

 サトウはニヤリと笑う

「これはご奉仕ナース三種の神器だ!」

「ご奉仕…なーす?」

 とは言え流石にナース服はこの世界には無かった。あくまでもイメージとしてである。

 ただ、三種の神器とは、透明なゴムの様な柔らかい素材で出来た[マットレス]そして海藻から作られたと言う[アクアローション]そして凄まじい元の世界で言うところの[Hなビギニ(ブラジリアンカット)]しかも人には言え無い催淫魔法がコッソリ付与されているのだ。

 ドノヴァンは遣り手だったようだ。もしもまた会う事があれば仲良くしようとサトウは思った。割と本気で


 着替えさせられたフローラは恥ずかし気にその細いラインのビギニを手で隠そうとしている。何故ならなんの処理もせずそんかビギニを着ると……


「あ、あの…マスター…す、凄く恥ずかしいんですけど……」


 涙目で顔を真っ赤にして恥じらうフローラ

 この如何にも真面目そうなフローラがこんな破廉恥なビギニを無理矢理着てるのがそそるのだろう、満面の笑みを浮かべるサトウはローションを泡立て、フローラをマットレスの上に連れ込むと

「これから奉仕を教える」

「……この格好でですか?」

「その通りだ」

 隠れ巨乳であるフローラはポヨンポヨンとした弾力に満ちた肢体を使い、懇切丁寧にローションマッサージを教え込まれる事になる。当然ローションには媚薬が混ぜられており、ビギニは恥ずかしい場所に食い込むだけでは無く、徐々に深く食い込み、敏感な部分を身体を動かす度に刺激され、二つの相乗効果によりフローラは全身を真っ赤に染め上げ羞恥に満ちた声を上げ始めていた。その奉仕は必死に許しを乞うフローラを無視してなんと二時間近く続けられたと言う。

 絶頂を繰り返しながらも無理矢理続けさせれたローションプレの最後に、自分から恥ずかしお願いをしたら許してやると命令され、必死で堪えていたフローラだが、泣きながら最後の最後に両足を大きく広げさせらて、ローション塗れの中、処女を喪失する事になる。

 しかし、その絶頂は五人の中でも最高のモノだったと言う。


「ああっ〜マスターッ♡ も、もうお許しくださああいっ──!☆〜・・♡」


 マジックテントの中で失神したフローラの顔は実に満足気だったのは言うまでも無い。

 そしてその叩き込まれたローションプレイのスキルで他の奴隷達に猛威を振るう事になるのはまだ暫く先のお話となる。


これで残す所あと一人!

(=゜ω゜)ノ

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