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第三十九話 悶々とする旅

閑話休題っぽく!

(=゜ω゜)ノ

第三十九話 悶々とする旅


 奴隷娼館から脱出した翌日、サトウ達は草原を進んでいた。人目に付かぬ様に街道から外れ、ロケイトとサーチを駆使しつつ[森の神殿]を目指している。

 因みに抜け目の無いサトウは、脱出する前にドノヴァンの奴隷娼館から引っ張り出せるだけの資金と装備を引き摺り出していた。アイテムボックスに放り込み、合流した姫巫女達と共に装備を更新させた所為でかなり充実している。

 ドノヴァンはかなりの私兵を抱えていたので、中には高価なマジックアイテムも所有しており、サトウは有難く頂く事にした。オウングスを先行させていたのはそこら辺の懐事情を探らせる為でもある。アサシンギルドが襲撃し無い場合、単独でこっそり襲うつもりだった。内心そうならなくてよかったと胸を撫で下ろしている。


 そして、サトウは女アサシン“セラヴィ”が残していった“デス-バタフライナイフ”を見ている。

(コレの何処にあんな魔力が付与されているんだ?)

 かなりの部分はセラヴィの腕だったと言う事なのかと、サトウはその手応えをしきりに振り翳しながら確かめていた。


『お主、それを使うつもりなのか?』

「ああ、何か問題が?」

『それはかなり目立つからの、普段は隠しておくべきじゃな』


 オウングスの言う通り、この世で一振りしか無いこのナイフはここぞと言う時以外は隠して置いた方がいいだろうとサトウは判断した。

 風切り丸と、新たにミスリルソードを装備する事にして、魔力付与のテストを繰り返す。

 因みに影の中にはオウングスが取り憑いている。影、闇、霧の魔法を駆使するオウングスは周囲に影を放ち、偵察任務を続けている。そしてジルが先頭に立ち、その後ろにクリスがつきツーマンセルを組む。そして姫巫女 である真奈美が五人の従者を連れており、偉そうに静々と付いてくる。

(なんで俺の周りに居た女達がこの世界に集中してるんだよ)

 真奈美もサトウが元の世界で逃げ出した影響でこの世界に放逐されだと言う。しかし、真奈美はチート能力者ではあるが、他の三人とは違い、サトウに敵対するつもりは無いらしい。代わりに何の情報も無さそうだった。


「さて、どうなる事かーー梨花の蜘蛛の呪詛も気になる所だがな」


 しかし、今は先ず【翡翠】だ。

 サトウはアイテムボックスの中の装備品を確認しながら、森の神殿でどうやって戦うかを思案していた。既に冒険者達のかなりの数が依頼を受け森の神殿に潜り込んでいると言う。

 ただし、有利な点は一つだけある。冒険者ギルドとアサシンギルドの関係性だ。どちらもこの世界に広く組織網を持っているが、基本的に不干渉を貫くと言う。森の神殿は冒険者ギルドが管理しており、この世界でも大変重要な大魔宮と呼ばれるお宝を産み出すドル箱らしい。アムル曰く、森の神殿では流石のアサシンギルドも表立った行動には出難いだろうと予測している。

 森の神殿に向かうキャラバンは今朝出発して現地に直行するので、ガイ曰く到着は早くても三日後だと言う。

 サトウはその時に紛れて森の神殿の周りに設営されていると言うキャンプに入り込もうと考えている。

 ただ、気になるのは現地で待つと言う迷宮攻略を行うチームの能力だ。

(期待は出来んがせめて美人ならいいな)

 相変わらず邪な考えを増幅させていた。


♢♢♢


 ジルとクリスは前衛を務めながらこれからの事を思案していた。

 二人はサトウの所有する奴隷姉妹ではあるが、一気に七人が増え、微妙だった扱いがさらに混迷が増す事態を憂いている。

 サトウが度外れた女好きなのは良く分かったし、恋人と言う訳では無いのだから例え十人の大所帯でも問題は無いが、覚悟を決めているのに、いや、決めさせたくせにいつ迄も生殺しはやめて欲しかった。しかも新たに増えた奴隷は六人(一人はまたしても現れた訳あり)で全員絶世の美女であり優れた武人であり処女と言うハーレム状態なのだ。

 しかも状況が状況なのでジックリ一人づつとはいか無いだろう。でもせめて最初は一人で、いや、せめてジルとクリスの二人でにして欲しい。皆の前でだけは止めて欲しかったが、奴隷である二人は、その選択肢が自分達に無い事をよくわかっている。だからこそ思い悩む。

 そしてサトウはたとえ最低の男だとしても、恐るべき強さを誇る魔人である。好きでは無くとも、味方のいないジルとクリスが依存しても何らおかしくはない。しかもサトウは二人を護ると宣言しているのだ。

 知らぬ間に二人の感情はサトウに傾いていったとしても、それは若い男女なら自然の摂理だと言っても過言では無い。それは新しい奴隷達でも同じである。

 この世界では、絶対的な強さは十分な魅力に成り得るのだ。


 それを見ているアムルとオウングスは『何だかピンクの空気が渦巻いてます』『みな処女なのがさらに拍車をかけておるようじゃの』『サトウはワザとこんな雰囲気をつくって愉しんでるのでは?』『オヤジ臭いところがあるからの〜可能性はあるの』と密談を持っていた。


 因みにオークション会場の会話の中で、姫巫女でありサトウの幼馴染みでもある真奈美が、実は自ら乞うてサトウの奴隷になり、処女で有りながら性的交渉を持ち、奴隷としての務めを果たしていた事に、全員が深い興味を持って悶々としていてた。それは自らにも関わる重要な問題だから


(真奈美……大人しい顔をして存外侮れん奴じゃの)


 因みにそう言うオウングスも処女だったりなんかするが、それにはまだ誰も気が付いていない。


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