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第三十七話 死の蝶

ストーリー展開が無茶苦茶なのはご容赦下さい〜m(_ _)m

何気に頑張ってなるべく変わった展開になるよう書いております!

( ̄Д ̄)ノ

第三十七話話 死の蝶



 ステージの上で四人の暗殺者達と対峙するサトウは、ゆっくりと間合いを詰めていく。

 本来なら互いに牽制し合う場面の筈なのに、まるで敵などどこにも居ないかの様に振る舞うサトウはどこか浮き世離れしていた。

『あやつ、まるでなんぞ憑いてでもおるかのようじゃ』

 オウングスはサトウを見ながらそう呟く。そしてサトウの背後に寄り添うと、その黒い羽根と黒い影から伸びる手を周囲に展開した。

「妾の影術の結界じゃ! さあ、思う存分やるがよかろう」

 そう言って自分はサトウの影の中に消えて行った。

「ジル、クリス、装備品を五人に渡せ!」

 サトウは影分身を一つ創り、ジルとクリスに剣を五本渡すと

「自分の身だけ守らせろ。俺の足手纏いにならない様に下がらせてくれ」

 五人のあられもない姿をニヤニヤしながら見ている分身の筈のサトウを、ジルとクリスは「こっちの方が本体じゃないのかしら?」と疑いの視線を向けてる。サトウならこの緊迫した状況でもきっとやるだろうと、ジルとクリスはそう確信していた。

 そしてあられもない姿の五人が、恥じらいながら服を着るのをじっくりと堪能すると、やっと満足したのか分身を元に戻す。

 そして、風切り丸とショートソードを持つ両手を水平に真っ直ぐ伸ばすと、クルリと身体を廻し全周を確認した。一切乱れる事の無い切っ先の動きにジルとクリスは目を奪われていた。まるで歌舞伎役者の様なその優美な動きは決して剣技LV3のスキルによってだけもたらせられるものでは無い。

 そして、全くタメも呼吸も殺気すらも放つ事なく、サトウの攻撃が始まった。

 旋回が終わる直前《ズンッ!》と鈍い音が響く。すると《ゴトンッ》と暗殺者の一人が前のめりに倒れた。

「「「!!!!!」」」

 そこにはーー恐るべき笑みを浮かべたサトウが立っていた。今度はワザと血飛沫を浴びたかの様に、崩れ落ちる暗殺者を無視して立ち続けている。しかし、返り血を浴びたサトウに怯む事なく暗殺者がアサシンダガーを突き立てると《ボフンッ》と掻き消す様に消え去り〈カランッ〉とショートソードが落ちた。「!!!!!」そしてその暗殺者の首に光の軌跡が交わった次の瞬間ーーその首が〈ストンッ〉と落ち、首の無い暗殺者が前のめりに崩れ落ちる。

 サトウはテレキネシスと影分身を巧みに組み合わせつつ、殺気を放つ分身と放たない分身、そして一切の初動を相手に掴ませ無い体術を駆使し、いとも簡単に二人の暗殺者を葬って魅せた。


 それを、やっとの思いで暗殺者を始末したドノヴァンは目撃した。

 驚愕の表情のまま微動だに出来ないドノヴァンは微かに自らの手が震えている事に気が付いていたが、それはある事に思考が辿り着いたからだ。それまてドノヴァンはいざとなれば相打ちででも刺し違えれると思っていたが、それが誤りである事を気が付かされたのだ。

(……ワザとだ。ワザと俺に見せ付ける様にステージの上で始末したんだ)

 それはドノヴァンの支援者でもあるデニス侯爵の命脈をサトウが握っている事をも意味している。

 この中に、サトウを止められる者は居ない。いや、可能性があるのはーー残された三人の暗殺者だけだ。ドノヴァンはそう確信させられたのだ。目の前のサトウによって


 そしてここでジルとクリスが参戦する。

 アルマを通じて意思の疎通をはかる二人は、そこにサトウがまだいる可能性もあるにも関わらず、躊躇する事なく荊の鞭の範囲攻撃とファイアーボールをほぼ同時に放つ。

 二人の暗殺者が荊の鞭を躱し、放たれた火球を余裕で退けようとしたそこに、いきなり樽の様な物が投げつけられた。

「「!!!!!」」

 その樽に火球が直撃するとーー突然爆発し燃え盛る液体が暗殺者に降り注ぐ!

 その樽の中に入っていたのは純度の高い油だった。昼のうちにサトウはいろんな道具を買い込んで、この時に備えていたのだ。

 そして、ご丁寧に二人をハームを使い足止めして躱す隙を与えず、火だるまにしてしまった。

 燃え盛る油は決して拭い去る事は出来ず、二人は必死で転げまわっている。

 そこへ、ジルは再度荊の鞭を叩き込んだ。暗殺者もさすがに避ける事が出来ず、その棘に絡め取られ、身動きできないところへクリスのマジックボルトが直撃する。吹き飛ぶ暗殺者は壁に叩きつけられた後、炎に巻かれ焼け死んでいった。

 そして、最後に転げまわる男の頭にショートソードが突き刺さり、ステージに〈ズンッ〉と縫い付けられると、そのまま少しの間痙攣して、燃え尽きていった。


 その光景を一人残った頭領と思しき暗殺者はジッと見ていた。

 その背後にユラリと影が現れる。

「で、お前はどうする? 逃げるのか? それとも、一手ご教示願えるのかな?」

 何時の間にか隠密と忍足を使い背後に現れたサトウを、まるで意にも介さぬ様に振り向きもせずこう言った。

「そうね、少し天狗の鼻をへし折ってやろうかしら」

 そう悪戯に笑うのを見てサトウはこう思った。

「結構美人だな!」

「声にででるわよ」

「!!!!!」

 そして次の瞬間ーー振り抜かれたのはナイフだった。少し大振りのナイフは鐔の部分に蝶の様な細工が施されている。

「……!!!!! デスバタフライナイフかっ!」

 一瞬背筋が凍る直感がサトウを支配する。それは元の世界で、あるゲームにも出て来た曰く付きのレアユニークウェポンに酷似していた。あくまでも空想世界の産物ではあるが、サトウの本能が命の危機を伝えて来る!

 咄嗟に風切り丸で弾こうとするが、そのまま受ける事すら出来ず弾き飛ばされ、壁に叩きつけられた。

 オウングスの影術が展開する影羽根と影手の結界が無ければ、即死してもおかしく無い斬撃がまるで小枝でも振るうかの如く繰り出される。

 その上で後ろに自ら飛んで攻撃力を逃していなければ、そのまま両断されていたであろうその破壊力はナイフでは有り得無いものである。しかも女は軽く振るっただけだ。恐るべき魔力付与が為されているのは間違いない。

 そしてサトウ本体を的確に見抜いていた。

(さすが暗殺者の頭領だけの事はあるな)

 打ち付けられた壁の瓦礫の中から立ち上がるサトウに女アサシンはニヤリと笑い誘って来る。

(やばい。逃げた方が良さそうだが)

 そしてまたデスバタフライナイフをクルリと廻しサトウを挑発した。

 技が互角だとしても武器の性能差は致命的なレベルだ。単発なら受け止められても連撃を放たれれば躱し続けるのは困難だろう。


(しかもチラッと見ただけでも美人だし)


 何気にそれが一番ネックだとサトウは真剣に悩んでいた。


『……お主、流石にその神経を疑うが……まさかあの女アサシンを手に入れたいなどと…』

『……なんで分かった…』

『!!!!!』

『美人だよねえ』

『おいっ! さっきの一撃は間違いなく殺意に満ちておったぞ! 腕は互角以上、経験なら数段上、そのうえ装備の性能差は即死レベルじゃ! あのデスバタフライナイフはクリア後のエクストラダンジョントレジャー級なんじゃぞ!』

『障害が大きければ大きいほど愛って燃え上がるよな』

『ぐっ!…………お、おぬし!』


「でもまあ、まだ死ぬ訳にはいかないな!」


 唖然とするオウングスを尻目にサトウは女アサシンに風切り丸を振るって見せる。


「悪いが俺には処女の奴隷が八人とゴスロリ座敷童が一人影の中に憑いてるんでな! 簡単には負けてやらんし、お前を十人目に指名させて貰う!」

『お、おまえ! わ、妾をゴスロリ座敷童じゃと! ふざけるでないわ!』

「オウングス、お前処女か?」

『!!! き、きさま! こんな時に何をバカな!』

「ばかやろう! 大切な事だろうが! 順番にも影響するしな!」

「!!!!! お、おまえ、妾を手篭めにする気か!」

 サトウはニヤリと笑い

「それは確定事項だ! しかも今晩にな!」

『!!!!! ば、ばかもの! 今すぐ死ぬかも知れんのに何を愚かな!』


「処女よ……サトウ♡」


 その時、女アサシンがニコリと微笑んだ気がした。が、再びデスバタフライナイフの直撃を喰らい、10m近く吹き飛ばされたサトウには確かめる術は無かった。あまりの早さに影羽根でも防ぎきる事は出来ない。


 その命の瀬戸際とは思えない会話を八人の奴隷は当然他人ごとでは無く聞いていた。

「サトウが何を考えてるのか分かりあえる日はきっとこないかもね」

 ジルの呟きにクリスは当然の様に賛同したが、残りの六人も何となく理解出来た。


 しかし、一人だけは少し複雑だった。

(私…多分まだ処女なのよね?)

 そう思いながら、視線はサトウに釘付けになっている。


 いずれにせよこの会場の中の女達の運命はサトウに掛かっている。そしてサトウもそれを理解しているからこそ、目の前の女アサシンと対決する姿勢を崩せないのだ。


 そしてーーサトウは再び隠密と忍足を発動し、女アサシンに挑む。

( ̄◇ ̄;)

戦闘描写に関するご意見まってまーす!

この小説は戦闘描写を必死で考えて書いてますです!

あとエロ描写をどうR18では無く組み込むかを考えてます

(=゜ω゜)ノ

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