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巡り濡れた花片-黒百合の因縁

裸体の下半身にタオルを巻き、薇愛に玄関から帰るように話すが、薇愛は聞く耳を持たず。「ねぇ?ルナさん帰ってくるの?」


「LINEで18時から通夜に参列するって言ってたけど…まじで帰…」薇愛は徹に5万を握らせ、唇を半開きに開けた。徹は大きな舌を出し、薇愛の口へ押し込んだ。「ああっ…垂れるくらいかき回して。ああっ流れちゃう」

テーブルの後に片手を着き、ガタガタとテーブルを揺らした。ルナにバレたらという背徳感が2人の感度をヒートアップさせ、鍵を閉め忘れた玄関が、更に2人を背徳感の渦へ狂わしていく…。


「今日はす、す、すご、いじゃない…ンアッ…。徹さんもっと汚して…」テーブルやキッチンに移動しながら、2人の裸体はあらゆる調味料や飲料を、床に落としていく。


「いつもキッチンでどんな料理をしてるの…今日は薇愛をたっぷり料理してっ。」

ルナの寝室にいる結月(ユーユ)は、2人の行為に口を塞いだ。(何で薇愛ちゃんが家にいるの…。何でママの彼氏とエッチしてるの?なんで…。どうしよう。怖い…私が寝室に入る事がバレたら…)結月(ユーユ)は、2人の喘ぐ声をベッドのシーツを被り耳を塞いでいた。薇愛(ラア)結月(ユーユ)が、寝室にいる事を知っていた。「徹さん…赤ちゃん欲しい。今、出来ちゃうかも…あーんっ出来ちゃう…」2人は鈍い大きな音を立て、床に崩れ落ちた。「純潔娘!聞いてるんでしょ?」

結月(ユーユ)が、ルナの寝室にいる事を知らなかった徹。2人が寝室を開けると、耳を塞ぎ、シーツにくるまっていた。


「おい結月(ユーユ)!何やってるんだ!俺とルナの寝室に入り込んで!!」


「あなた達こそ何してるのよ!」


「セックスよ、セックス!見て分からない?私と徹の関係は長いわ。何百回もセックスしてる(笑)みんなが知らない間に、愛を育んできた。今日のセックスで、もし赤ちゃん出来たら、結婚して産むわ。そしたらあなたは、私をお母様って言うのよ!分かる?」


「吉田さん!ママを裏切ったのね!」

「裏切ったもなにも、籍入れてないし、関係ねぇんじゃねぇのかよ?」

バタン。鍵を閉めたはずのドアが開き、寝室に近づく足音。3人はドアの方を見た。


「あなた達、何やってるのよ!!何で徹が裸なのよ!説明して!誰この女ぁあぁぁ!」


「ルナ、知り合いの通夜はどうしたんだよ?18時からじゃないのか?」


「通夜は中止よ!!帰ってきたら小娘と…早く説明しなさいよ!」

ルナは、通夜だと嘘をつき、力輝矢と会う約束をしていたが、キャンセルになり自宅へ戻った。力輝矢と会う約束も、キャンセルも薇愛(ラア)が計画通りに力輝矢に指示した通りだった。徹に近づいたのも、結月(ユーユ)を傷付け、奈落の底に堕とす為。徹は薇愛が、自分を愛し惚れ込んでいると信じていた。


「始めまして。白鳥薇愛です。高2です」


全身裸で挨拶をする薇愛。


「あんたなんで裸なのよ?徹とセックスしたんでしょ?分かってんのよ!」


「私は結月(ユーユ)と、親友なんです。結月(ユーユ)が、子宮内膜症で悩んでるのも知ってるし、力輝矢っていう初めての彼氏が出来たのも知ってます。だけどまだ純潔らしくて…。男女の体の仕組みとか、セックスの仕方とかが、分からなくて悩んでるって。直接見て貰おうと思って、徹さんとセックスしました。今日、初めて会ったんですよ。家に来たらたまたまいらっしゃって。徹さんそうですよね?」


「あぁ…そうなんだよ。薇愛ちゃんが家に来てて、結月がルナの寝室から出て来ないって。理由を聞いたら、2人でセックスして見せて欲しいって」結月は、支離滅裂な会話に言い返そうと考えたが、ルナが錯乱し修羅場になり、再入院になるのは避けたかった。


結月(ユーユ)、本当なのかぁぁ?」ルナの奇声が家中に響き渡る。


「う、、うん。ご、ごめんなさい」


ルナは奇声をあげ、汚れた床をすり足で歩きながら、玄関を出て行った。すり足で出て行ったルナは。足の裏に付着した粘着汚れに錯乱し、奇声をあげ続けた。「あいつらの汚れがぁぁ」。コンビニで缶ビールを飲みながら歩いていると、開店祝いの花が、ルナを立ち止まらせた。店のドアが開くと、長身のロン毛にアンニュイな雰囲気の男が、店から出て来た。よく見ると飲食店経営の金木だった。金木は、ルナの昔の亡き恋人エンデューの父親。ルナと交際していたが理由(ワケ)あって、2人は別れていた。

「か、かね、」金木の名前を呼ぼうとした瞬間…。店から出て来た巻き髪の女の、艶っぽい濡れた唇を奪った金木。腰に手を回す女。

「梨花オープンおめでとう。ラブチャクラの新店舗うまくいくよ」

「正輝のおかけだわ。正輝の尽力が無かったら店はオープン出来なかった。あと正輝が私を突き動かしたんだわ(笑)さあ…今からキャストの面接よ。良い女の子いないかしら」


「面接終わったら、また溶けようぜ」

「面接中でもいいわよ(笑)」


ルナは運命の悪戯、再会だと確信した。


「すみません。ラブチャクラのキャストの面接って飛び入りでも大丈夫です?」


沈黙が流れた。


「どうぞ、中に入っておかけ下さい」

ルナはソファーに深く座り、力輝矢とのデートの為に身に付けた服装を、梨花は冷笑しているように見えた。ルナはニットのキャミにミニスカート、網タイツを履いていた。網タイツの足を何度も組み直し、金木と梨花にアピールした。代表取締役の梨花は自己紹介をした。「ラブチャクラ代表取締役の白鳥梨花です。他にもいろんな店舗や業態をサポートしてます。ルナさんは接客、水商売した事ってあります?」


「接客業をした事も無いですし、水を売る仕事の求人数なんてあります?」梨花と金木は顔を見合わせ、ハンカチで口元を隠した。


「水商売って色恋商売ですよ(笑)まぁいいわ(笑)ニットのキャミめくってもいいかしら?」


「どうぞ!めくって下さいね。触ってOKよ」ルナは自信満々に返事をし、梨花はニットキャミをめくり上げ、すぐにおろした。


「レーズンかぁ。30代ですよね?お子様いらっしゃいます?」


「高校2年生の娘が1人います」


「あら!私も30代で、娘は高2です。だけど私はレーズンじゃないですよ。最近どんなセックスしました?パートナーの男性は愛や刺激や与えてるんですかね?ハッキリ言いますと、ルナさんは艶が無いし、品も無い。リピーターの客がついても、離れていくし、新規の客も誘い込めないですよ。今回は縁が無かった事で、どうぞお帰りくださいね…」


「レーズンはダメなの?」

「金を叩いてレーズンを堪能する男は、多少いるかもしれないけど、需要が無いと困るし。レーズンはね…」金木はルナの事に気付かず、席を立ち上がった。(金木さん、いや正輝は私の事を覚えてないんだ…。私が独身の頃は、貪るように私を求めてきたくせに…)白鳥梨花の元旦那が、ルナの内縁の夫の徹だとはまだ知らなかった。


「梨花、メインキャストは娘の薇愛ちゃんでも良いんじゃないか?容姿端麗だし。男受けも良さそうだしさ」


「薇愛は高校2年よ?捕まるわ(笑)まあ、将来はサポートして貰うかも知れないけどね」


ルナは衝撃が走った。(薇愛?高2って行ったたわよね…。さっき、私の家にいた小娘の名前…。白鳥薇愛。母親は代表取締役の白鳥梨花。梨花って…徹が言ってた妻の名前…こんな偶然ばかりある?私疲れてるのよね…。こんな女がやってる店、こちらから辞退よ)

「あー。ごめんなさい。すっかり忘れてた。今から20代の彼とロイヤルホテルでデートだわ。今の面接無しで。彼に嫉妬され怒られちゃうわ」ルナは舌をペロリと出し、店を後にした。鬼の形相で繁華街を歩くと、デートをキャンセルした力輝矢にバッタリと遭遇した。力輝矢は、屈強な男と路地裏の階段で身を隠すように話していた。封筒を渡し、封筒を貰う力輝矢。ルナは力輝矢にデートをキャンセルした事を、問い詰めようと近づくと、力輝矢がルナに気付き駆けよって来た。ルナの顔を見るなり。唇を激しく奪った。「ルナに会いたかった。ルナに渡したい物があって、、ルナを楽にさせたくて秘密にしておいた物があるんだ。それを今、手に入れたんだ。ルナ…今すぐにホテルに行こう」


「力輝矢、わたし…。需要が無いオバサンだって言われちゃった。悲しくて、会いたいと思ったのが、力輝矢だった。そしたら、こんな風にバッタリと会えた…ここでして欲しい」


「ルナ、これを飲めよ。楽になるらしいぜ」白い玉を口に含ませ、力輝矢の指はスカートの裾から入り、ルナのスカートは激しく揺れた。「エンデューダメよ…。ああっ。漏れてきちゃう。人の視線を感じるわ」ルナはクスリを飲み、エンデューの幻覚を見ていた。


「みんなに、見せてやろうぜ。覚醒した俺達の神体のセックスを!!ふぅー」

飲食店のゴミ箱に2人は、なだれ込みゴミは散乱。2人の裸体は交わりながらアメイジング!!奇声をあげ路地裏の隅で果てた。


雨が降りしきる中、LINEしても返事が無い事を心配する結月だったが、母親のルナは家に帰る事は無かった。


1月13日。


誕生日を迎えた結月(ユーユ)は、17歳になった。恋人の力輝矢からは、何の連絡も無く…。結月(ユーユ)は、連絡を待ちきれずにLINEをした。((今日は私の誕生日。美味しい物を作って待ってるから来てね))結月(ユーユ)は、パーティーのご馳走を朝から下ごしらえをし、フリルの姫ワンピースを身に纏い、力輝矢からの返事を待った。((私の手料理食べて貰って、シンデレラのDVDを一緒に見て、その後にエッチとかして…))結月(ユーユ)は、弾む気持ちで下ごしらえをした。


PM17時。繁華街の路地裏。


「ンアッ…もう歩けないくらいガクガクしてる。さっきのサプリ飲むと一気に気持ちがハイになるわ…」


「ルナの両足ガタついてるし、ビクンビクンしてたよな(笑)抑えるの大変だったぜ」


「ねぇ?御石神社に行って、結婚式して、その後は神に私達の愛の舞を見せようよ」ルナの言葉に賛同し、ふらつく足で2人は、神社の参道まで歩いた。


「力輝矢…。魔法のアイテムちょうだい」力輝矢は、ルナに口移しでクスリを含ませた。


((魔法のアイテムを飲むと、エンデューが現れるのよ…))ルナは幻覚を見ていた。2人は洋服をすべて脱ぎ去り、「富士山!万歳!!」と万歳三唱を唱えていた。神社の奥の院の隅から、薇愛は不気味な笑みをこぼし、震える手で電話をかけた。「もしもし、御石神社の境内に、裸で支離滅裂な言葉を、発してる男女がいるんです。すぐに来て下さい」薇愛は震える手を抑えながら、笑いが止まらなかった。5分後にパトカーが駆けつけ、事情を聞かれる2人は支離滅裂な言葉で会話にならず。警察から連絡を貰い、駆けつけた結月と徹。

「ママ何やってるのよ!!」母親のルナに駆け寄ろうとした瞬間…。結月の瞳に力輝矢が映り、スマホを落とした。

「力輝矢さん…何でここにいるの…。何でママと一緒に…」呆然と立ち尽くす結月。


「あんた誰?我は神なのよ」

「てめぇら、俺達は神だ。全員失せろ!」

結月は、2人の関係を知る由も無く、膝から崩れ落ちた。薇愛は結月の哀れな姿を見て、腹から湧き上がる笑いを抑えながら、舌を出した。パトカーに乗せられ連行される恋人の力輝矢と母親のルナ。パトカーの赤色灯が遠ざかっていく…。((ママと力輝矢さんが交際…。嘘よ嘘。今日はわたしの誕生日よ…。力輝矢さんがママといるわけないわ!!私といないで、ママといるって…))頭が真っ白になり、結月は帰り道が分からなくなるほどだった。ルナの内縁の夫の徹は、警察から事情聴取の為に警察へ出向いた。


ベッドの上で泣きわめく結月。「バカみたいワタシ。誕生日だからって姫ワンピ着て浮かれて…。誕生日に愛の裏切りにあってバカみたい。私はシンデレラになれなかった…」力輝矢と一緒に見るハズだったシンデレラのDVDを、壁に何度も投げつけ、朝までベッドの上で泣き腫らした。母親と父親不在の中、日は過ぎて1月17日。輝七の父、璃音から借りていたコートの、クリーニング受取期限が過ぎ、催促の電話がかかってきた。


「もしもし、ハロークリーニングですが。クリーニングの受取期限過ぎてますので、今日中に引き取りお願いします」


「はい…」


クリーニング店に、コートを受取りに行き、星緒フラワーに返しに行く途中で、御石神社に立ち寄りベンチに腰かけた。


母親のルナと、恋人の力輝矢は、警察に連行され、尿検査の結果は陽性。2人は逮捕された。毎晩ベッドで泣き腫らした結月の瞳の中に、アルテミスの純白の薔薇が目に映った。((アルテミスの薔薇綺麗ね。清らかで美しく可憐で…。今日は、輝七君の誕生日だわ…。輝七君は、御石神社で産まれたのよね。輝七君のママが産気づいて、病院まで間に合わなくて、パパさんが境内で輝七君を取り上げた。望まれて産まれてきた輝七君は、愛が満ち溢れていたんだろうな…。私とは大違いね…。

父親の顔も知らないし、、私は邪魔者扱い。アルテミスの薔薇の様に誰からも愛される人生を送りたかった))アルテミスの薔薇の花弁を愛でていると、すべてが浄化されていくようだった。神社の奥から声が聞こえてきた。「この神社でシングルマザーと若い男が乱痴気騒ぎしたんでしょ?不潔で嫌だわぁ」


「シングルマザーの子供は高校生の娘らしいわ。娘も怪しいんんじゃないの?」

結月(ユーユ)は、耳を塞ぎ駆けだした。辺りはすっかり暗くなり始め、結月は逃げるように自宅へ急いだ。神社のベンチには、結月が忘れて行った輝七のコートが、置き去りになり…。7つの星と弓の刺繍が暗い闇で輝きを放っていた。

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