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Seed of doubt 疑いの種

「「アッ…ダメよ…セレネに夢中になってはダメ。セレネは運命の男にしかしないって決めてるのよ…」絡み合う男女の視線。

「セレネ?さっきのチャットで上半身裸体だったじゃないか?綺麗な裸体だったよ…続きを見せておくれよ」


「えっ?何で知ってるのよ?」

「セレネのアダルトチャットの相手は俺だったんだよ。」


「えっ?疲れてるなら家まで送るって言ったから車に乗ったけど…私はこんな所で相手する暇ないのよ?チャットルームに戻ってお金を稼がないといけないの」

「この部屋はセレネがお金持ちになる部屋だ!私は黒百合グループの社長なんだ。アルテミスの純白の薔薇を開発したいのだよ。セレネは新しい種を宿せるかね?黒百合は嫌いかい?匂いはこの通りだけど慣れるさ」


「セレネが黒百合の種を…黒百合社長?私は黒百合に誘引された虫です。虫をどうぞ愛してください。宜しくお願いします。ウウッッ」黒百合の匂いに嘔吐くセレネ…。



「アッ…奥様も愛美珠さんも帰ってきちゃう。奥様にバレたら大変…」

「うちの妻は私と結婚する前に他の男の種を付けたのだよ…今頃は妻もチャットレディとして別の建物にいるよ。セレネはなんだかカラダの動きが鈍いね」


「だってセレネが純白の薔薇アルテミスなんですよ。純潔…チャットの画面では裸体を晒しましたけど。ごめんなさい」


「セレネは純潔なのか?益々気に入ったぞ…黒百合と純潔の薔薇アルテミスはどうなるかな?」2人は黒百合の匂いが漂うベッドルームで果てた。2人の情事は毎日続き数ヶ月が経過した。チャットルームに来ないセレネに対してチャットレディの代理店の黒百合家にお昼に来るようにLINEをした。時間が過ぎても代理店に来ないセレネ。

父にセレネがもし来たら連絡してと伝えようと父の部屋をノックした。「入りなさい」愛美珠は部屋のドアを開けた。ドアの先には父とセレネがベッドで裸で抱き合っていた。愛美珠は衝撃のあまり腰を抜かした。「パパ?何してるのよ!セレネに誘惑されたの?セレネ出て行きなさい」セレネがキッチンに行き嘔吐いていた。「黒百合家を舐めないで!この匂いに慣れるなんてまだまだ早いのよ。黒百合家の血筋の人間しか耐えれないのよ」愛美珠は罵声を浴びせた。セレネが「黒百合の匂いには慣れてます(笑)吐き気が毎日してなんか眠くて気だるいんですよ。(笑)もしもの場合は子守りお願いね(笑)」


「パパ?黒百合家の跡継ぎは私が産むわよ!?黒百合の遺伝子を受け継ぐ愛美珠が…他人の女に産ませない」


黒百合社長がセレネに駆け寄る。「愛美珠おまえも他人だ!セレネに謝りなさい」

「はあ?パパ何言ってるのよ?頭おかしくなったの?」


「愛美珠はパパの子では無いんだよ。ママが他の男との種を宿してこの世に誕生させた。パパは結婚した時にママはバツイチだと知っていたが子供がいるなんて知らなかった。子供の事を打ち明けられて親戚の家に預けられていた愛美珠を引き取り2歳から一緒に黒百合家で過ごした。その後はママを信用できず種を受け付ける事はできなかった。」


「私はパパの子ではないの…嘘?…だとしても戸籍上は父と子よ!パパの子供よ!」


「愛美珠は雑草だよ。ママは無職で借金のある男と結婚したんだよ。財産や金はあるって言ってけど結婚したら借金だらけで更に無職だった…愛美珠が産まれても無職だったらしい。ママはその男と離婚した。愛美珠は親戚に預けられていたんだ。その間にパパと知り合って籍を入れた。愛美珠はそんなクズ男の種から出来たんだ…雑草だろ?黒百合家を名乗れるんだから感謝しなさい。愛美数の本当の父親は今は2人の子供がいるが無職らしい。1人は女の子でもう1人は男の子らしい。愛美珠も悔しかったら純白の薔薇の種を咲かせたらどうだ?」愛美珠は泣き崩れた。「く、く、悔しい…私が雑草だなんて。あのセレネが代理店に来なければ!だけどチャットレディ代理店を作ったのは私…月照星来音(ツキショウセレネ)はリオンを惑わしたのよ。私と付き合ってる時も職場の事務員だったセレネが誘惑して惑わしたのよ。あの女だったらやりかねないわ。星緒造園には純白の薔薇アルテミスが敷地内に咲いてた…純白の薔薇アルテミスに関わった奴はみんな狂ってるわ。セレネにチャットレディとして沢山脱いでもらって稼いで貰うわ…それを私が30%頂くわ(笑)」崩れた愛美珠をよそに黒百合社長はセレネにキスをした」


アルテミスは相変わらずアダルトサイトのノンアダルト枠でコツコツ頑張っていた。アルテミスに癒やしや笑顔を求める男性ばかりが集まり、特に脱ぐ事も無くチャットレディとして稼働していた。


代理店のSeed(シード)こと愛美珠はセレネにLINEを送った「2日後にアダルトサイト「愛ちゅー」で「危険な奥様」の疑似イベントやるのよ。既婚者だろうが独身だろうが自分を偽り演出してチャットをするの。ランキングが出るからどちらが男性から求められる危険な奥様か競い合いましょうよ。夜の21時にチャットルーム118号室で宜しくね」


「チャットルーム118号室で了解しました。お互いに夜は危険な奥様になりましょうね」セレネはLINEを返信した。愛美珠は父とギクシャクし自宅には帰らずチャットルームに寝泊まりしていた。アルテミスに「明日のチャットルームは117号室のPM21時に入室してね。洋服が清楚すぎるからお客が金を出さないのよ!男にはエロで魅せないとお金払って貰えないわよ?私がプレゼントしたパープルのキャミワンピを着てきて赤いリップを濃く塗ってきてね。これは仕事なのよ?他にも在籍しているチャットレディがチャットルームを借りたがってるの!このまま稼げないならクビかもね。明日はいろんな意味での運命の日になるかもね」とLINEした。アルテミスはパープルのキャミワンピを身につけた。

翌日の朝。愛美珠はチャットルームの改造を業者に頼んだ。「今日の夕方16時にお願いしたいの。えっ?無理?……が部屋にあるんだけど育て方が分からなくて捨てようかと思ってるんだけど。えっ!来てくれるの?嬉しいありがとう」PM16時になりウィークリマンションのドアから手招きをする愛美珠。



「修理して欲しいのはクーラー?」

「クーラーを取り外して貰いたいのよ。あと他にも頼みたい事があるの。夕方からしかこの部屋は空かないのよ。明日もお願いしたいから今日はこの部屋に泊まってね」

「作業時間がかかるからクーラー取り外して作業するから。なんかこの部屋匂わない?」


黒百合の花の束がバスルームやリビングに飾られていた。クーラーを取り外しリビングの家具の設置などを数時間かけて行った。

PM20時。「ねぇ?夕食を買ってきたから食べてよ!疲れたでしょ?ビールも買ったから飲んで!お酌したビール飲めないの?ほらどんどん飲んで!」ビール瓶3本飲んだ辺りで酔いが回ってきた。季節は初夏、部屋のエアコンは取り外した為に使用できず蒸し暑い室内には腐臭が漂っていた。

「お風呂湧いてるから入ったら?」

「頭スカッとしたいしシャワー借りるわ」

シャワーの音と共にバスルームから大きな音がした。愛美珠はランジェリー姿になりシャワーに濡れながらメマイで気を失ったカラダに「ねぇ?大丈夫なの?」と囁く。

「あぁ…メマイがしただけだよ」

PM21時に「ガチャ」とドアの鍵が開いた。黒百合の腐臭が漂う妖しい暗紫のライトの部屋を歩き音がするバスルームのドアを開けた。

「キャーッッ」アルテミスは両手で口を塞いだ。「リ、リ、オンさん?」愛美珠は濡れたランジェリー姿で「あら?もうそんな時間?かなりオーバーしちゃったわね。アルテミスさんごめんね…21時からチャットルームに入る予定だったのよね?ねぇリオンの事を知ってるの?」立ちすくむアルテミス…。


「なぜバスルームにリオンさんが…」

「男と女がシャワー浴びてるのよ?」

ウウッ。メマイがしながらも気力で立ち上がるリオン。「アルテミス?アルテミスなのか?いやアルテミスはこんな女じゃない」

白い肌にパープルのザックリと胸元が開いたキャミワンピを着て赤いリップを塗ったアルテミスは清楚可憐さが消えていた。

「あら?リオンと知り合い?今からチャットイベントの危険な奥様に出演するのよね?」アルテミスは涙を流し信じられない気持ちでチャットルームを出ていった。

「待てアルテミス!これは違うんだ!誤解なんだ!」強いメマイを感じながらも追いかけようとしたリオン。

「初めは私の仕事の依頼を断ったけど純白の薔薇アルテミスを育て方が分からず捨てようとした話をしたら慌てて来たわね?純白の薔薇アルテミスは花では無くアルテミス本人よ。稼ぐチャットレディとして育てようとしたけど要らなくなりそうだから捨てようとしてるの。アルテミスさんはこれからも純白の薔薇アルテミスでいられるのかしら?(笑)リオン!明日は別のチャットルーム118号室のクーラーも取り外してね。これは仕事だからね」愛美珠は118号室にいる乱れたチャットレディのセレネをリオンに見せてあげる(笑)とほくそ笑んでいた。黒百合の花の束が2人の姿を横たわり見ていた。

翌日の朝になりチャットレディのランキングが発表された。セレネの名前どころか危険な奥様のイベントエントリーもされてなかった。AM8時に愛美珠はセレネのいる部屋118号室をノックしたが応答が無かった。鍵が開いていたので入るとセレネと黒百合社長が抱き合っていた。「キャーッ」愛美珠が奇声を出すとリオンが駆けつけた。セレネがベッドから顔を出し「あら?リオンじゃない!なんでここにいるの?私を探しに来たの?(笑)」

「セレネこそ何やってるんだよ?黒百合社長?なんで…」驚くリオン。愛美珠は「どうしてチャットイベント危険な奥様にエントリーしなかったのよ?」と声を荒げて聞いた。

「チャットイベント危険な奥様にはエントリーしなかったわ(笑)私はエントリーしなくても危険な奥様になってるし(笑)黒百合社長の愛妻としてこの部屋で愛を誓ったのよ。お腹の中に種を宿したかもしれないのに他の男とあらぬ姿で何をするっていうの?(笑)愛美珠さんは疑似でも奥様になれた?(笑)」

黒百合社長がベッドから起き上がり「リオン君久々だね?リオン君は私の息子みたいなもんだよ(笑)私は新しい種を蒔いたのだよ(笑)よかったら雑草の愛美珠に種を今からでも蒔いてくれないか?黒百合の種を(笑)」


「社長?黒百合にはいろんな害虫やハエなどがたかってきます。お金や愛などにたかられないように気を付けて」愛美珠は屈辱を感じた。「皆さん部屋から出て行ってくれません?セレネは今から産婦人科に行くの」黒百合社長「セレネ行ってきなさい。私は他の企業との社長会議があって付き添えないから部下の吉田に車を出させるよ」数十分後に1台の車がセレネを迎えに来て産婦人科に向かった。愛美珠は放心状態で部屋から出た。部屋から帰るリオンに「お願い…何でも言う事を聞くからリオンの種をちょうだい。私は黒百合家の花を咲かせたいの」リオンに泣きついた。


「離せよ!呪縛なんかする女なんか愛せねぇよ」2人は昔「愛の呪縛」のホテルで別れたように別離した。












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