クロユリ-黒百合家の性の質
季節は冬…凍てつく寒さ…PM20時。
リオンと愛美珠は車内で会っていた。
「これカスミ草のブーケ…良かったら飾ってよ…」「ねぇ?カスミ草って地味じゃないの?愛美珠は薔薇の花束とか胡蝶蘭が良いな…高貴な花。こないだ毎日パパが胡蝶蘭を買ってきてさ…飽きちゃう。パパがね早く愛美珠が花になる瞬間を見たいんだって…リオンに種付けして貰って私は女として開花して実を付けるのよ。とりあえずパパがやり方を教えるとかで食事会に呼ばれてるのよ…早く愛美珠の家に行こうよ。専属の一流シェフも来るのよ。パパがね財産の話もしたいって!パパの財産が入ればリオンも幸せの頂点ね」リオンと愛美珠を乗せた車は愛美珠の自宅へ着き運転席のリオンを引っ張った。「愛美珠カスミ草のドライフラワーのブーケ車内に忘れてるよ」溜息をつきながらカスミ草のドライフラワーを取りに来た愛美珠。ドアを開けると両親が出迎えてくれた。部屋に招かれてソファーに座るリオン。愛美珠はカスミ草のドライフラワーをキッチンに置いてリオンに抱きついた。愛美珠の父親が「作業は順調かね?随分見ない間に色男になったな!男はいつでも女に種付けできるようにしとかなきゃならん!愛美珠が熟れた花になるところを見たい。そして実をつける…リオンくん早めにお願いな!フハハハハハ。」陽気な声が響く。
「もうパパったらママもいるのよ」
「関係ないだろ?ママだって他の男に種付けされたんだからな!」
「もうアナタったら愛美珠には私から言いましたよ」キッチンから話す声。「あら!この雑草は何?スパイス?飾り付け?」東山シェフが「私は存じ上げません…何かと紛れ込んだ汚い雑草でございます。奥様はお手を汚さぬようお気を付け下さい。わたくしが廃棄します」リオンのプレゼントしたカスミ草のブーケはゴミ箱に捨てられた。一部始終を見ていたリオン。テーブルに続々並ぶフルコース。なかなかお目にかかれない肉や魚料理が並ぶ。「乾杯」お酒が進み和やかなムードになってきた。
「リオンくん愛美珠に種付けはしたのかね?ん?はっきりしたまえ!」
酒を飲みながら「まだです。結婚前ですし…お嬢様にそんな…」
「リオン君分かってると思うがね!他の女には種付けしたりしないでくれよな!他の女は雑草なんだからな。リオン君の胸の傷は愛美珠を立派に咲かせる為にあるんだよ?分かるかね?」
酒のグラスを置いたリオン。
「えっ?俺の胸の傷の事を何で知ってるんですか?」
「違うよリオン君…君にも心に傷くらいあるだろ?そういう意味だよ。今日は泊まっていくんだろ?」
「明日も仕事ですし今日はこれで失礼します」帰り支度をするリオン。
「ねぇリオン?2日後は愛美珠の誕生日だからね?忘れてないよね?楽しみににしてるからね…」ブーンッ。部屋中に大量のハエが飛び交っていた。
2日後…あいにくの雨。
「リオン早くフレンチに行こうよ!パパが予約してくれたのよ。」
フレンチを食べる2人。「パパったらね愛美珠の誕生日にブランドバッグやジュエリーに大量にベビー用品のオムツまで貰っちゃった。
「オムツって気が早いんじゃないか?」
「パパがね…ずっと前に会社にベビー用品のオムツを大量に持ってきて営業に来た新人女性社員がいたんだって…パパが結婚してるのか?って聞いたら独身だって言うらしいの。可哀想だから買ってあげたって。パパが新人女性社員のメーカーの会社に電話して商談の機会を設けてあげたみたいなの。販売統括の吉田徹さんと吉田梨花さんと新人女性社員と男性社員がfallenangelホテルで会食して…梨花さんと男性社員は気を利かしてホテルを出たみたい。吉田さんがホテルの部屋まで連れて行ってベッドにまで寝たのよその新人女性社員は!それなのに昔に好きだった男が忘れられないとか…なんか好きだったんだけどその男が職場の女と産婦人科から出てきたところを歩いている時に目撃したらしくてさ…ばかよね?(笑)新人女性社員は初めてなの?って位にカラダがカチコチだったらしい…吉田さんも恥かかされたって事で商談は破談にしたのよ。大口契約なし。新人女性社員は辞表出して辞めたらしいわ(笑)新人女性社員の名前は私の名前と似てるんだって。グラスを置いたリオン。
「fallenangelホテルって俺達が泊まったRoyalstarホテルの向かい側だろ?」
「そうよあの廃れたホテルで飢えた男と女が愛だの性だのって叫んでるのよ。fallenangelって意味合い知ってる?傲慢なプライドの高い天使が神の教えに背いたのよ。その新人女性社員もプライドがあったのかしら?(笑)吉田さんは神よ?愛や金を与えてくれようとしたのにね。神に背いた罰よ。一生這いつくばって生きればいいのよ。いつまでも純粋に生きていられるわけないわ」
こないだ男性と笑顔でベビー用品のオムツを持っていたのって仕事で持っていたとしたら…女性社員…こないだRoyalstarホテル付近を歩いていた白い服の女性…昔の好きだった男が職場の女と産婦人科でって…セレネの貧血で付き添ったけど…まさかアルテミス…結婚して家庭があると思っていた…向かい側のfallenangelホテルにいたのが真実なら…あの夜の月は青く感じた…哀しく冷えたような月に感じたとリオンは思い出した。✴陰陽の世界では男性を陽の赤。女性を陰の青となり表す。(現す)アルテミスが見た赤い月とリオンが見た青い月は月の波動のヒカリによって互いにメッセージを送ったのかもしれない…
「ねぇリオン?アルテミスって誰?元カノ?」「元カノじゃないよ」
フレンチのフルコースのアミューズから始まりメイン、デザートまで堪能した。
「リオン?誕生日プレゼントは?」
「ホテルの部屋で渡すよ…」
リオンが支払いを済ませようとすると愛美珠が「パパが支払ってくれてあるわ。リオンの会社も経営大変そうだし給料安いじゃない?愛美珠はリオンの負担になりたくないのよ」
妖しいネオンを放つファッションホテルに到着した。「早く部屋に入ろう」
「ああっ…分かってるよ」
部屋に入り愛美珠は服を脱いだ。
「愛美珠は今からリオンに開発されます。愛の種を早くちょうだい」
「あのさコレ…誕生日プレゼント」
「えっ?なにコレ?袋が小っちゃいね。リオン資金繰り大変もんね?これは一体何なのよ?」
「種が欲しいんだろ?」
「リオンの愛の種が欲しい」
「それはゼラニウムの種だよ。花言葉は幸福。尊敬。決心。」
「やだぁ嬉しいなぁ」
「オレがあげたゼラニウムの種は赤じゃなく白い花を咲かすんだ」
「白の花言葉は何だろ?純粋?幸福?永遠とかかな?」リオンが窓辺に立ち…
「あなたを信じないだよ」
「えっ?どういう事?」
「ゴメン愛の種は愛美珠にはあげられない…その種は捨てても構わない」
「結婚できないって事?リオンの会社倒産寸前なんでしょ?美貌も金も財産もある女を捨てるの?」
「ごめん…昔好きだった女を迎えに行きたいんだ。」
「はぁ?バカ(笑)?昔の女?(笑)そんな女なんかとっくに誰かの女か結婚してるんじゃないの(笑)?」
「本当にゴメン…」リオンはホテルを出て行ってしまった。
「まぁいいわ…私から別れてあげる…地を這いつくばる虫になれば良いわ。リオンを狂わせた女もどうにかしてやるわ。黒百合の愛を知るがいいわ。必ず黒百合を愛さなかった罰が下るわよ。黒百合 愛美珠の乾いた裸に涙が水分として染みこんでいった。暗紫のライトが照らす部屋には紐が設置されていた
「必ず縛ってあげる」
純潔の白い薔薇も女もね…
縛り上げて散らせてやる




