月と星のマインドコントロール-黒百合
翌日の朝に女上司の寺尾に呼びだされたアルテミス。「アルテミス!あなたクライアント様に何かしたの?順調だった商談や契約がパァよ!説明して!」
クライアントの吉田さんと商談してたんですがその後にホテルの部屋に行って契約するみたいな事を言ってたので私は部屋まで行ったんです。そしたら吉田さんが私と関係を持ちたいって…嫌だったけどベッドに寝たんです…でもやっぱり好きな人とじゃないとダメと思って逃げて来たんです」アルテミスが状況を説明すると「まぁ呆れた…ホテルの部屋までついて行ってベッドにまで寝たのに逃げてきた?男に恥をかかせたのよ?普通は自分から男をベッドに誘って自分から動きなさいよ!一流の女は恥をかかせないわよ!」ガチャ。ドアが開いた。
「三流の女なんでしょうね…アルテミスのせいで大口契約はパァだよ…何やってるんだよ?実力で取れないなら頭を使うかカラダを使うかなんだよ!」
アルテミスはうつむいたままだった…
「私が悪いのよ。接待の仕事のイロハを教えなかったから。だけど今までの社員は男女ともに教えなくてもちゃんとベッドで汗を流しながら働いたわよ。あなたにはこの仕事向かないわ!早く結婚して子供産んで生活してなさいよ?彼氏いるんでしょ?」
「彼氏はいません…」
「ねぇ?もうちょっと男を知った方がいいわよ(笑)女が好きなわけ?」
女上司の寺尾もベッドの上の接待で今の地位に上り詰めた。職場ではアルテミスの話題で持ちきりだった。
「アルテミスさん?大丈夫?気にしないでね!今日さクラブに行かない?男を知れるチャンスよ?(笑)アルテミスさんって男性経験あるのよね?子供はどうやって出来るか知ってる?(笑)」
アルテミスは翌日辞表を出した。
翌日から無職になりアルテミスは自宅の部屋にいた。身に付けていたパワーストーンを玄関に投げつけた。「グアッグアッ」と2匹白鳥が池に向かい飛んで行った」スワンはツインレイのシンボル…アルテミス頑張って!と叫んでいた。アルテミスの事を知っている白鳥。
アルテミスは自暴自棄になっていった。
母親が部屋に入り「アルテミスの同級生はみんな結婚して子供がいて幸せみたいね。さっきお母さんがスーパーに行ったら同級生のみんな子供連れていたわよ。アルテミスがベビー用品の仕事してるって知ってたらしくてお母さんはいろいろ聞かれたわ…。だけど辞めたなんて言えないし。アルテミスは幼なじみだった佐伯くんから結婚前提に告白されたんだって?頭も良いし一流企業でしょ?いつオッケーするの?」
「佐伯くんには断ったわ。付き合ってもないのに手を握ってきたのよ?その後に腰に手を回されたし…」
「あら?アルテミスの事が好きなのね!お母さんそういう男好きよ。」
「私はそんな男が嫌いなの!」
「あんた!こないだもスペックの良いお見合いを断ったわよね?何なの?運命の赤い糸は近くにあるのよ?バカな事ばかり言って調子に乗ってるとオバサンになって誰からも相手にされなくなって孤独死よ。お母さんはね…失敗したのよ結婚に…だから老後は金に困らず幸せに生きたいの!お母さんには実は姉妹がいたのよ…姉とは生まれてすぐに離ればなれになったの。母は私を妊娠すると育児ノイローゼになった。原因は母親が他の男と駆け落ちしようとしてたのに妊娠が分かりノイローゼになったみたい…私を出産して年下の既婚者の男性と御石神社の敷地で心中をしたの。梅雨の時期でね…山頂の崖にある黒百合の花を抱き抱えるように車内で亡くなっていたの…黒百合の花はドブや雑巾みたいな臭いで独特なの…誰も黒百合は飾りたくもないし近寄りもしたくない花…2人はそんな黒百合を持って死んでたのか…母と年下の既婚者の男性は不倫している事を誰かに相談する事は出来なかった。いつもの密会場所の庭園を散歩していたらベールを纏った占い師の女が無料で占うからって呼び止められたみたい…母の子供を見て占い師が「その子供は悪の子だって言ったらしいの。その子供がいると2人は災いが起きるって…母と既婚者の男は不倫の事は隠してたみたいなんだけど、占い師が「2人は不倫の関係にあるって見抜いたみたい。男性の生年月日と妻と子供の名前もね」既婚者の男性は奥さんと娘がいた。女の女系家族で男が生まれないから先祖代々ずっと男性は婿に入った家系。2人はズバズバ当てられたから2人のこれからをアドバイスを貰った「崖の近くに咲いている黒百合を雨の日に2人で見つけに行き、沢山のカタツムリを黒百合と供に抱きしめて車内にいる事…どんなに気分が悪くなっても窓を開けてはならない…これは幸せになる儀式だからって。愛し合ってた2人はそれを実行したみたい。2人は数百本の黒百合を抱き、顔やカラダには無数のカタツムリが這いつくばっていたらしいの…車内には異臭が凄かったらしくて。死因は解明されなかったけど眠るように亡くなっていた。だけど2人は隠れて同棲してたみたいでキッチンには切りかけた野菜やテーブルには封を切っていないワインとグラスがあったらしいの…たぶん夕食を食べる予定だったのよね…心中するなら用意もしないだろうけど…謎なのよね…何があったのか…母の友人が母から占い師の助言を聞いたって…占い師の名前はセレネって言うらしいんだけど…母の友人が探したけど路上占いだったから見つからなかったみたい。母が愛した男は月照光音…もっと早く出会ってれば良かったのよ。母が亡くなり父も心労で亡くなった…御石神社は結ばれぬ2人の伝説があるとかで不倫スポットや心中のスポットになっていった。姉と私は施設や親戚の家で育ってお互いに音信不通。姉は何やってるのかしら…お金持ちと結婚したって風の頼りで聞いたわ。私は貧乏クジよ「貧乏な生活で20歳まで生きたわ。だけど運命的な出会いをしたの…母が亡くなった命日に御石神社に行ったわ…花束をあげる事もできない極貧だった私に「良かったらどうぞ」って白い薔薇をくれた男性がいたわ。男性は仕事で来ていた…私はね毎日のように御石神社に通ったわ。男性は業者だったから毎日来てた…すぐに深い関係になったの。毎日会えばカラダを求められた…幸せだった…相手は金持ちだったから結婚したいって思ってた。だけど男には新しい女が出来たみたいで…その女は自らカラダを売り込みに来てそれで妊娠発覚して結婚したのよ。あざとい女よ!親の顔が見たかったわ!私が好きだった男は星が付く苗字だったわ。今も会社やってるのかしらね…今でも会いたいわ。白い薔薇を私にくれても結局は違う女を選んだ。白い薔薇の花言葉を信じた私。白い薔薇はそれから見るのも嫌よ!それから私は水商売をやって客として来ていたお父さんと結婚したわ。財産あるって聞いてたのに蓋を開ければ無職で借金だらけ…アルテミスが高スペックの男性と結婚してくれればお母さんはお金に困らないわ。お母さんもアルテミスも幸せよ。お母さんみたく水商売の仕事なんか嫌でしょ?まぁまだ誰とも付き合った事のないアルテミスには男を相手にする商売はムリね(笑)アルテミスは早く逃げ出したい気持ちになった…「すべて逃げたい…」




