オカルト療法とSTONEでの再会
それから年月は経過して5年後。
ハーン「今日は神の奥義の透視をする。見えてきた…見えてきたぞ。愛の神が怒ってらっしゃる。お布施が足らない。愛の神がかなり激怒されているぞ」
アルテミスは「申し訳ありません」と深く謝罪した。アルテミスの生活は霊感商法やオカルトグッズで溢れ返った。
「200万用意しなさい。そして裸体で神に誓うのだ。おまえには邪悪な念がギッシリとしがみ憑いてるのだぞ」
いつもはリビングの鑑定なのに今日は別部屋の寝室のベッドルームであった。
「今から神聖な意識を注入するのピンクの装束の衣装に着替えなさい。」
アルテミスは言われたこと通りに着替えた。「ベッドに仰向けになりなさい」ハーンに言われたが躊躇したアルテミス。
「今から体や子宮に神からのエネルギーが入り子宮から受け取るのだよ」
「エネルギーが入れば恋愛運良くなるんですね?」アルテミスはベッドに寝た。白壇の線香が葬式並みに部屋を香らせた。「仰向けになり足を開きなさい。神様からのエネルギーを受け取るのだ。アルテミスは今から美しくなる。透視で見たら愛する男が呼んでいるぞ。もし何かを疑うような感情があった場合は大変な事になり手遅れになるからな」
アルテミスは恥ずかしさもあったがハーンに言われた通りに足を開こうとした時に玄関のインターホンが鳴った。「チッ」舌打ちをしながらハーンはドアを開けた。「すみません。オリオン商会ですが今日は健康布団に愛の泉をモチーフにした浄水器。海のマリンコラーゲンが入ったサプリメントの販売なんです。若返りたくないですか?浄水器はマイナスイオンの水になりますのでメンタルや体内がクリアに浄化できます。サプリも飲んで頂くと20歳は若返ります」
「本当に若返るんだろうな?」ハーンは2時間かけて話を聞いて契約した。
ベッドに横たわっていたアルテミスは少し寝てしまった。夢の中に会いたかったリオンが出てきた「かわいいな俺の子供は…俺は本当に幸せ者だよな。自分の子供を抱っこできるんだからさ。ほらママにも抱っこしてもらいな」リオンの優しい顔。夢から覚めて分からなかったリオンの奥さんの顔…誰なんだろう…赤ちゃんかあ…リオンの赤ちゃんはきっと可愛いだろうな」 アルテミスは服に着替え直して玄関にいる訪問販売と話してるハーンにまた後日来ることを伝え自宅に帰った。数ヶ月後…アルテミスは手や体の痛みを発症し働けなくなるほどまで悪化した。お金も働く場所を失ったアルテミス。祈祷師のハーンは若返るどころかタルミやシワが以前よりもかなり老化してしまっていた。自由が効かなくなる体。セレネは大金を持って出て行ったきり戻ってこない。壁に穴が開くほど物を投げつけて自暴自棄になっていた。「セレネ早く戻ってきなさい。買い物はまだ終わらないのかい…」
ピンポーン。「お久しぶりです。アルテミスです。お金をいろいろ工面してるんですが全額は1度には払えないので…もう少し待って貰えませんかね?」
優しい雰囲気のアルテミスを見て壊してやりたいと心の中で何かが壊れた。
「愛なんかこの世にないのだよ。すべては金なんだ。男も女も金欲しさに愛を利用するのだ…セレネ信じてたのに」
アルテミスが封筒からお金を出して「とりあえず20万です」と渡すとハーンが「お金よりも欲しい物があるんだ!俺を愛せ!金が無いならカラダで返せ」
アルテミスを押し倒してキスをしようと唇を近づけた。「何するの?ヤメて!」
「1回位したって減るもんじゃねー
だろうが…これは愛の浄化だよ。」
「私には好きな人がいる。私は好きな人とじゃなきゃイヤ」泣くアルテミス。
「借金も帳消しにしてやる。大金もやるよ。おとなしくしてれば大丈夫だから…幸せにしてやるから…」
「お金なんか要らない…私は好きな人と固く結ばれたいの」
「おまえはバカか?真実の愛?そんなものなんかねーよ。世の中の男と女なんかいろんな奴とやりまくってるんだよ?浮気も不倫もやるんだよ!ガキかおまえは?お前の好きな男だって他の女とやりまくってるんだよ!!」
アルテミスはリオンの事を思い出した。いろんな女性と派手な関係だった事を…涙がとまらず抵抗する力も無くなったアルテミス。ハーンは両手でベッドにアルテミスの両手を押さえ付けブラウスのボタンに手をかけようとした時に水道の蛇口から水が吹き出した。水の勢いはまるで怒っているかのように吹き出し溢れ続けた。「何なんだよクソッ。お楽しみの時間にいつも邪魔が入るんだよな…こないだもオリオン商会が訪問販売に来て女を抱けなかった。オリオン商会のインチキ浄水器のせいだ!あいつはロクな男じゃねーな」
水道を止めている隙に逃げ出した。
「怖かった。神様の儀式のおかげ?」
アルテミスの愛のSOSを察知した何かがカタチを変えて救った。アルテミスはツインレイの存在を知らなかった…」
体調が更には悪化したアルテミスは病院に通院していた。両手に激しい痛みが襲いうまく動かせない。原因不明である」診察を終えて病院を出たら向かい側の産婦人科病院から赤ちゃんを抱いた夫婦が出てきた。「かわいいね。頑張ったね。子供を授かりにくいって言われたけど6年後に奇跡が起きた。「マリアネット」っていうサロンだったよね。コウノトリのタマゴの水晶200万とお腹で元気に育つ海亀のタマゴの水晶を50万でワラをすがる思いで購入したら奇跡が起きたから嬉しいよ」夫婦が赤ちゃんを抱きながら話していた。
アルテミスは羨ましかった…パワーストーンってやっぱり効果あるんだな…
アルテミスは歩いて「マリアネット」のサロンを見つけた。アルテミスは恋が結ばれる月のセレネのブレスレットと金運のブレスレットタイガークリスタルアイをローンの45万で購入した…」
パワーストーンを身に付けたアルテミスは最強なメンタルになった気がした。
3か月が過ぎセレネのブレスレットとタイガークリスタルアイのブレスレットを付けていたアルテミスの両手は更に悪化していた。パワーストーンが合ってないのか不安になったアルテミスはサロンのマリアネットに出向いた。店の女性オーナーは「それ好転反応です」良い事が起きる事の前には悪い出来事や症状が出るんですよ。きっと良い事が起きる前触れですよ」と言った。良い事ってリオンと何かが起こるのかな?早くリオンに会いたいのよ…アルテミスは気持ちが前向きになった。今日は11月13日アルテミスの誕生日。朝から気温が低く雨模様。ブレスレットの好転反応とはいえ両手の痛みが悪化していたので病院に行くと「両手の麻痺で原因不明」と診断された。病院を出たら向かい側の産婦人科病院から声がした。
「あー疲れた…体を大事にしないとなぁ」どこかで聞いた声だった。巻き髪をアップにした事務員のセレネだ。産婦人科って…妊娠…なの?アルテミスは両手の痛みと供に激しい胸騒ぎがした




