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嘘と愛の裏切りの導き

紫陽花が枯れ始め…星尾社長が危篤になったという連絡を受けたセレネは病室に駆けつけた。「星緒社長死んじゃイヤ…」

セレネの声が病院に響く。病室を出た後に違う病室に引き込まれた。「エンデューはここにいたのね?偉いわエンデュー…自分で病院に行くからって私に大金を求めてたけど本当に来てたのね」と心の中でほくそ笑んだ。エンデューはずっと意識が戻らずに植物状態。「エンデューは美しいままでいてね。ずっと眠り続けてね。愛してるわ」


彼岸花が咲き始めた9月中旬に星尾社長はこの世を去った。リオンは社長の跡を継いで社長に就任した。就任した矢先に問題が発生した。以前リオンとアルテミスが御石神社に仕事の視察に行き作業車で一夜を過ごした事が何者かによりあらぬ噂が広まっていた。取引先などから契約解除などがありリオンは詳細を説明したが世間の風辺りは強かった。「アルテミスが金の為にリオンに近づいた」「リオンと肉体関係を結んだ」などの噂が噂を呼んだ。まだ誰のモノにもなってないアルテミスは複雑だった。「私がリオンさんに迷惑かけてるのよ、、私がいるとリオンさんは幸せになれないの」11月にアルテミスはリオンに退職後願いを提出した。「これ何?」リオンがアルテミスに問う。「退職届です。宜しくお願いします」

「辞める理由は何?」2人のやり取りが続いた。「体調悪いし、前から肉体労働がキツいなって感じて。だけど安定したら必ず会社に復帰しますので」アルテミスは振り絞るように声を発した。

「分かったよ。必ず戻ってきてな。アルテミスがいると庭園の木や花が元気になるんだよ。俺もアルテミスに笑顔を貰いたいしな」退職届を受理した。


プルルルルル。リオンのスマホにセレネからの着信だった。「リオン久しぶり!体調良くなったから仕事に復帰したい」3日後にセレネは仕事中復帰した。「エーッ!アルテミスさんってそんな女だったの?まじ信じらんない」男性社員から話を聞いて驚くセレネ。


「おーいリオン!きょうからまた宜しね。アルテミスさんって辞めるの?」


「セレネに関係ねーだろ」リオンが不機嫌に歩いて行った。「ねぇ!アルテミスさんの送別会11月13日やろうよ!リオンもその方が嬉しいし良いでしょ?」


11月13日にカラオケボックスでアルテミスの送別会を開催した。いろんな料理をテイクアウトして持ち込み、カラオケで盛り上がった。お酒が飲めないアルテミスはオレンジジュース。リオンはレモンサワーを飲んでいた。リオンの脇にはセクシーな黒いタンクトップにミニスカのセレネが足を組んで座っていた。「アルテミスさんってお酒飲めないんだ?私は飲めるんだけど今日はお酒飲めないの。リオンをちゃんと家まで送らなきゃならないからさ」


リオンが「頼んでねーし、代行頼むから関係ねーだろ」とタバコを吹かす。

「アルテミスさんって寿退社じゃないよね。今まで何人の男と付き合った?リオンは沢山の女と付き合ってはポイ捨て。リオンの事は小さい頃から何でも知ってるのよ。腰にホクロがあるのも知ってるわ。何か聞きたいことがあってもら私に聞いてね」セレネが上機嫌で話す。無言のアルテミス。セレネが「アルテミスさんってバージンじゃないわよね?まさかね…なんかバージンって雰囲気してるからさ」慌てて鏡を見るアルテミス。「今はそんな話関係ねーだろ」リオンが不機嫌になりテーブルに置いて会っオードブルの唐揚げやポテトを投げつけた。「今日は私の誕生日で送別会。なんか恥ずかしい。子供の頃の誕生日も同じ様な事あったっけ。忘れてたのに思い出しちゃった…」下を向くアルテミス。「なんでリオンは凄くイラついてるの?アルテミスさんがいるといろんなトラブルが起きるわよね。」セレネが高圧的な態度でドリンクを飲み干す。

「私もう帰ります」アルテミスが身支度をしていると「唐揚げとポテト拾って掃除をして行ってよね」リオンが「俺がやるから良いよ」立ち上がった時にフラついたリオンをセレネが抱きとめた。

「アルテミスさん心配しないでね。リオンはちゃんと部屋まで送るからさ」

アルテミスの送別会は終了した。アルテミスが帰ろうとした時にリオンから

赤いリボンの就いたかすみ草のブーケ。

月と星に見守られながら2人は離れた。


「必ず戻ってきます」カスミ草のブーケを胸に誓った。カスミ草の花言葉は感謝。幸福。無垢の愛。


自宅に帰ったアルテミスを待ち受けていたのは両親の修羅場のケンカだった。「こんな男なんか要らないわよ!」

「女は悪魔だ。結婚は地獄の墓場だ」


アルテミスはカスミ草のブーケの赤いリボンをクルクルと小指に巻き付けた。

「私の赤い糸は誰なのかな…占いで教えて欲しい」アルテミスはリオンの顔を思い浮かべながら眠りに付いた。


セレネと深い関係にあった祈祷師のハーンはセレネが大金を持って出て行ったきり帰ってこなく憔悴しきっていた。


ガチャッ。ドアの開ける音。

「すみません…何でも透視できて当たるってネット広告で見たんです!診てもらえますか?」ハーンは唇を舐めた。


テーブルに座ったハーンとアルテミス。

「名前は?」「アルテミスです」「占って欲しい事は?」「好きな人と相性が良いみたいなんですけど。これからの2人はどうなりますか?お願いします」


ハーン「相性が悪いからダメ」

アルテミス「ダメって…じゃあ私の事はどう思ってるんでしょうか?」


ハーン「別に何も思ってない…」

アルテミス「未来が見えたんですか?」


ハーン「…うん。」

アルテミス「私はどうすれば良いのですか?はっきり教えてください」


ハーン「俺の言うとおりにしなさい。2万の御神水を書い体を浄化しなさい。あとは5万の御札にカルマを解消する為に浄化のキャンドルを8万で買い灯りを灯しなさい。未来が煌びやかなものになってくるから信じなさい」



アルテミスは財布からお金を取り出し現金を支払いラベルの無いペットボトルの水や熔けかけていたキャンドルを購入して満面の笑みで帰宅した。


3日後に祈祷師パーンの元へ通った。


アルテミス「私はいつ頃幸せになれますか?宜しくお願いします」

ハーン「うーんなれないかな。アルテミスには死神や得体の知れない何かが憑いて悪さをしているのだよ」


アルテミス「どうにかしてください」

ハーン「わたしの祈祷を10万で受けなさい。すべて信じて言うとおりにすれば幸せになれるのだよ。あと三角柱のクリスタルのペンダントを25万で買って身に付けていなさい。」



アルテミスは貯金を崩しハーンに渡した。「信じないと死神が愛を壊しに来るから大変な事になるぞ…」

ハーンの言葉を神の声だと信じてしまいハーンに多額のお金を投資してしまったアルテミス。貯金も底を尽きかけ絶望感でいっぱいだった。働きながらお金を工面して占いにお金を投じた。全然毎日が良くならないし…「リオンと結ばれたいのに…このペンダントって本当に効くのかな」と不信感が湧いてきた。


アルテミスは心身ともに疲弊してしまい車で物損事故を起こしてしまっていた。アルテミスは入院したベッドで祈祷師のハーンとパワーストーンを疑ってしまった神からの罰だと思った。そしてまたハーンの元へ通い始めた。「リオンと一緒になって幸せになりたい」ただそれだけを毎日願っていた。アルテミスの借金は膨らみ生活は困窮していった。




















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