208話 犯人はこう申しております
車について聞こうと思います
土曜日 昼 加田瀬家の隣の家
「やぁ、いきなりどうしたんだい?」
誠さんが取引に使っている家に一人で来た
一応『商品箱』も用意してあるので、後で車に積もう
「態々すみません。どうしても確認したい事がありまして。···単刀直入にお聞きします。『あの車は決して中古車じゃ無い』ですよね!?そして、何で『あんなシステムが搭載されている』のですか!?しかも『値段』がおかしいです!!」
『音声認識』はまだ理解できるが、『AIシステム』は『はっきり言って聞いた事がない』
しかも、『あの値段で買える代物ではないのは(僕でも)理解できる』
「あ~···あれはサプライズ?的なやつだよ?決して『面白そう』とか『商品前のテスターにいい』とか思ってないよ?」
等と犯人(誠さん)は申しております
僕はその答えを聞いて、目眩がした···
あんなオーバーテクノロジーに近い物を僕の様な『若造』に渡していいわけがない···
「何考えているんですか···あんな車に乗ってるなんて誰にも言えませんよ···?」
僕が肩を落として言うと
「大丈夫!!見た目は『ちょっと豪華な装備した車』にしか見えないから!!それに、この車の事を知っているのは『静流さんと静と一部のメイド(綾香·鈴音·凛)だけ』だよ?それとも···本当に『他に乗せる人がいる』のかい?」
何か冷たいオーラを出しながら問い詰めて来てますが···
「···いませんよ。どうせ僕は一人で寂しく運転するだけですよ···。夢も希望もありませんよ···。最後まで『ぼっち』ですよ···。成功者の誠さんにはわからんのですよ···。美人な奥方と美人な娘さん···お屋敷に勤めている美男美女の人達···かわいいベルとノア···かわいいなぁ···また撫でたいなぁ···ベルとノアは元気かなぁ···」
逆にいじけてみた
「ごめんごめん!!そんなに腐らないでくれたまえ···。···そうだな···今度静あたりを誘ってどこかにドライブしてみてはどうだい?」
誠さんが慌てて提案してくるが、まだ許さない
「···僕は運転初心者ですよ···そんな男の運転に付き合わせるなんて、相手に失礼ですよ···。それに、2人なんて無理ですよ···せめてもう1人はいないと緊張してまともに運転出来ないです···」
(あれ?思った以上に自分に自爆ダメージが···)
「···ならば静流さんと3人でどうだい?そしてショッピングに行って『着せ替え人形』になってみるかい?あぁ、鈴音と凛にも同行させよう。」
誠さんから悪魔的提案が!!
あの母娘とショッピング···(しかも鈴音と凛付き)
想像しただけで震えが止まらない···
僕は『流れる清流の如く』滑らかに土下座をしていた
「すみません。それだけは勘弁して下さい。お詫びに手持ちの飴(ラムネ味)を差し上げます」
ポーチから袋を取り出して誠さんに差し出す···
せめて綾香さんを···いや、あの人もダメだ···COOLに見えて僕の事をイジってくる···
僕に味方はいないのか!?
結局、車の事はそのままで話が終わり、誠さんの車に商品箱を積んで、代金を受け取って解散となった
もちろん飴は持って行ったよ?
『拡張袋』から普通の袋に入れ替えておいてよかったよ···
どっと疲れた僕は温泉にダイブして一時間程沈んでいた···
「こうなったらあの車を好きにカスタム(魔法で改造)してやるか···」
次回『車を好きにカスタムしよう』




