202話 車の運転がしたい
ブッシュ・ド・ノエルは綺麗にたべられました。
免許取ったら車の運転したいよね?
土曜日 夜
『運動と遊び』にて、車の運転が出来る道を作る
志希は気づいてしまった
「自動車···自分で作れるよね。練習だけなら別世界で教習所のコースを作れば良い。」
そう気がついたら「早速コース作りだ」と、現在作成中である
何も教習所と同じにしなくても良いので、教習所のコースとは別に好きなコースを作成する
坂道を高く·長く
S字カーブとクランクを交互に設置
直線道路を3000kmにする
等、思うがままに作ってみた
「コースはこれでいいか。あとは車だね。」
車は外に出ればいくらでも走っているので、好きな車を見つけたら『スキャン』と『複製』で簡単に手に入る
しかし、『複製車』で公道を走る気はない
『あちらの世界では、複製·手作りした車で走らない』
この誓いは自身に『誓約』魔法も使った
もし破ったら『全てを失くす』とした
代理運転·レンタル·自分で購入した車(カスタム前後)·譲られた車の運転は除外
大雑把に言えば『複製で作った車·(1から)自作の車は別世界以外を走る』のを禁止した
さて、肝心の車だが···最初は『軽自動車』にしようと思う
何故なら『運転しやすそう』だからだ
格好つけて『高級車』とか『スポーツカー』とか乗ったとしても、あちらで手に入るとは思えないので、現実的?に見ても『軽自動車』が関の山だろう
税金とか安いらしいしね···
それに、最近の軽自動車は「そこそこの積載ができる」と聞いた為、僕としては理想の車と言ってもいいだろう
4人乗りでも『後部座席を折り畳めば、人が寝られるスペースにはなるはずだ
そうと決まれば、車を見ようと外に出る
しかし、今は夜である
「夜だからどれが軽自動車なのか、さっぱり理解りません。しかも通る数が少ないし···」
家に戻り、ネットで画像検索···
参考画像がいっぱいあっていいね
中古車で60万円?安いの?高いの?
120万とかあるから安いのかな?
それと、新車も色々あるね···
うん。見てたら満足(逃避)したよ
「車はよくわからない···。ならば、わかる人に聞こう。」
そう決めて今日は就寝した
日曜日 朝
車の事に詳しいと思う人に電話してみる
そうしたら『いつもの出迎え』(捕獲)をされ、現在の僕は『原付の練習場所』にいた。(いつもお世話になってます。)
そして目の前には新車の数々···
(少なくとも全然走ってないと思う)
僕は『中古車で、軽自動車の初心者向け』と言ったのだが···
どう見ても新車にしか見えない···
そう考えていると、誠さんが横に来て説明を始める
「全部中古車だよ?乗った回数は10回未満かな?ここにあるのは『新機能を試す』為の実験車でね。『新機能が適合しなかった』から、元に戻した車なんだ。」
何でも『一般販売されている車に新機能を載せて、新たに販売出来ないか?』と実験していたらしい
しかし、適合する車は少なく、価格も跳ね上がるので、総合的に『軽自動車では不可能』と判断されてしまった様だ
「そう言う事だから、好きな車を試運転するといい。自分の好みの『相棒』を見つけると、行動範囲が広がり、楽しみが増えるからね。···私も高級車よりこっちの方が断然好みなんだよね。」
そうなんですか?」
意外と思い、詳しく聞いてみると誠さんは笑顔で答える
「私が運転している車も安い車だよ?相性で選んだから、大切にする気持ちも他の車とは違う。」
「それに『仕事用の高級車は自分は運転しない』からね。あれは『外見重視の車』だから、自分で運転なんかしたら疲れちゃうよ。」
なるほど。だから運転手がいるのか···
「さぁ話もここらで終わりにして、実際に車に乗るといい。気に入ったら教えてね?いつでも乗れる様にしておくから」
そう言うと、誠さんは近くの建物に入り、綾香さんの淹れたお茶を飲み始めた
僕はとりあえず端から順番に運転して行く
コースを何周か走り、自分の運転との相性等をメモに取り、次の車に乗る···
全ての車を試乗した結果···。『最後に乗った車』が『理想の車』だった
まずは大きさが求めていた大きさだ
後部座席は前に倒す事で荷物置きのスペースが広くなる
車内機能も充実していた
カーナビ(自動で地図·システムの更新)·携帯の通話·メールの読み上げ機能·音楽·ラジオが装備されていて、全てが音声操作可能のハイスペック仕様だった
(正直『本当に市販の軽自動車なのか、怪しい程いい装備』だ。)
エンジンのかけ方は3種類となっていた
『キーを回して』エンジンをかける
『ボタンを押して』エンジンをかける
『遠隔』でエンジンをかける
『夏·冬は遠隔でエアコンをつけてから乗車する』等、季節によって使い分けができるのもいいと思う
運転も癖が無く、シートも疲れにくい物になっている
「正直に言ってこの車が欲しい。でも、これだけ積まれていると、高くて手が出ないだろうな···。」
「駐車場は家の自転車置場(元々は駐車スペース)があるから大丈夫だけどなぁ···。購入した後の税金とか考えると、やっぱり手が出ないよな···」
落ち込みつつ車から降りて、誠さんのいる所へ行く
「お帰り。どうだい?気に入った車はあったかい?」
くつろいでいる誠さんが聞いてくる
「はい。最後に乗った車がいいですね。欲しい物が全部積まれていましたし、積載量もスペースも理想的でした。できれば『あの車が欲しい』くらいです。でも高いだろうから、手が出ませんね。」
残念だが、あれは安くてもちょっとした『高級車レベルの値段』だろう···
僕が手にするのは無理だ···
そう思っていたら、誠さんがある提案をしてきた
「それなら、うちの車の『実験に協力』してくれないかい?『報酬はあの車』でどうだろう?」
その言葉に暫く固まる志希であった
次回『実験に協力してくれないかい?』




