191話 お裾分けしよう
鯛を何とかしたい
家に持ち帰った鯛は17尾
クーラーボックスは大きいけど、流石に全部入らなかったので格納庫に入れていた。
「さて、誰にどれだけ渡すかね?うちは5尾もあれば充分だよね?」
白達も2~3尾でいいらしい
大きい鯛だから量がある···
1人1尾食べるのかと思ったよ?
まぁ、鯛を調理をするのは僕なんだけどね···
とりあえず5尾を別にして保存庫にしまう
残り12尾···
全部雨宮家に渡すか?
料理長なら鯛の料理を色々知ってるだろうし、この量も簡単に消費するよね?
「あっ、おはようございます。朝早くからすいません。加田瀬です。今お時間大丈夫ですか?···ありがとうございます。実は···」
雨宮家の料理長に電話をして事情を説明する。
「はい。ありがとうございます。いつ頃お伺いすれば?今から!?いえ、大丈夫です。はい。では今からお伺いします。はい。失礼します。」
電話を切って急いで着替えて全身に浄化魔法をかけて綺麗にする。
クーラーボックスに鯛を入れて外に出て、自転車にクーラーボックスを固定して自転車に乗って走り出す
雨宮家には車でも1時間以上かかるので、自転車ではもっと時間がかかる。
しかしそこは魔法の力で重量を軽くして立ちこぎで走る
「こういった時に原付あれば楽なのに···」
志希は忘れているのだろう···『おおよその移動時間を調べて、その時間まで家で過ごし、転移で近くに移動して行けば楽な事』を···
この事を知っていた世界樹は
(志希さんは『たまには運動したい』と言っていたので黙っていました。本人は『いい運動になった』と言っていたので結果オーライです。)
と語っていた。
自転車で全力疾走する事1時間後···道半ばで力尽きていた。
「時···間ま···で···待って···転···移で···行けば···良かっ···た···」
自転車で向かうのは駄目だ···。
次からはバスかタクシーにしよう···
転移は最終手段だ。
そう決めたら格納庫から万能薬を取り出して、一気飲みして体力回復·肉体疲労解消·全身治癒をする。
「よし!!あと少し!!頑張るぞ!!」
再び自転車を走らせ、雨宮家の門前に到着するまで家から『2時間以上』の時間が経過していた。
インターフォンを鳴らして反応を待つ
すぐに門が開き、中に入る
「さて、玄関までもうひと頑張りしますか···」
自転車を走らせて玄関まで行くと、料理長が待っていた
「おぅ!!思ったより早かったな?」
「こんにちは。全力で走って来ましたからね。もうへとへとです···」
自転車を停めてクーラーボックスを料理長に渡す
「おぉ!?いい鯛じゃねぇか!!これは夕飯にしよう。よかったらお前も食って行け!!厨房で出してやるよ!!」
「ありがとうございます。でも、そんなに居られないので、すいませんが帰ります。」
「なんだそうなのか?なら仕方ねぇ
···。でも、厨房で作り方教える時間は有るだろ?寄って行きな」
「まぁ、それくらいなら···。では、少しだけお邪魔します。」
そう言って自転車を邪魔にならない所に置いて、厨房へ向かおうとした···が、ベルとノアが走って来るのを発見···
厨房に行くのを止めて、ベルとノアを前に両手を広げて待ち構えた。
「さぁこい!!少しだけだが相手してあげ『ウォゥ!!ワフー!!』···」
最後まで言う事なく押し倒され、顔を舐められまくるのであった···
ペロペロペロペロ···
次回『鯛料理を教えてもらった』




