151話 また女の子に間違えられた
第九章始まります。
スーパーヒラヤマでのお話
月曜日 10:55
僕は昼の弁当を買いに弁当屋に向かう
「こんにちは。今日は何がありますか?」
いつもの様に、お兄さんに声をかける
「いらっしゃい。今日は魚のみで3種類だよ」
『マグロカツ』『塩鯖焼き』『鰤の照り焼き』
「珍しいですね?魚のみは初めてでは?」
「そうかもしれないね。今回の仕入れでは魚のいいのがあったんだろうね···」
「じゃあ···『鰤の照り焼き』普通セットで···はい。お金です」
「毎度!また来てくれよな」
「ありがとうございます。では」
弁当を受け取り休憩スペースに戻ろうとしたら、3人の女性のうち、1人が声をかけてきた
「ちょっとそこの女!!待ちなさい!!」
1人は高そうな服を着ていて、いかにも我が儘お嬢様って感じの人と、後ろの2人は取り巻きって感じだ
僕は無視して休憩スペースに向かう···だって僕は男だからね。
「無視するんじゃないわよ!!」
今度は僕の肩を掴んできたので、仕方なく振り向いた
「何ですか?僕は男ですけど?あなたは女性に声をかけたんでしょ?僕は関係無いですよね?それでは···」
掴んでいる手を払い、休憩スペースに入る。
女性は何も言えずに突っ立っていたが、気にしない。
休憩スペースで弁当を広げて、鰤の照り焼きを食べる。
「あっ、美味しい。後で夕飯に買おうかな」
僕が弁当を食べていると、忍野さんが休憩スペースに来て、僕に声をかけてくる
「加田瀬さん。何かそこの出入口で女性3人組が呼んでたよ?行かなくていいのかい?」
「いいんですよ。あの3人の用事は『女性』ですから。『男』の僕には関係ありません。それより今日の『鰤の照り焼き』美味しいですよ?今日のお弁当は当たりです。」
淡々と返答する僕を見て状況を察した忍野さんは、それ以上何も言わず弁当を広げて食べ始めた。
このスーパーの店員は皆理解している···
『加田瀬君···また女の子と間違えられたな···』
僕が不機嫌になると『化粧水』が手に入らなくなる危険がある為、今では誰もその事には触れないでいる。
僕としてはそこまで不機嫌にはなってはいない
『皆よく確かめもしないで、声をかけてくるよな···失礼過ぎだよ』と、うんざりしている。
お昼休憩が終わり、飲み物コーナーに向かうと、さっきの3人がいたが、無視して補充の為に裏に入り、飲み物を補充していく
飲み物の補充が終わったら次は3階の倉庫に行き、飲み物の箱を荷台に積んでEVで1階に降り、飲み物コーナーの裏に補充する。
さっきからこちらの様子を伺っている3人は無視して、黙々と仕事をこなし、退勤時間になったので着替えて退勤する。
店を出て駐輪場で自転車を出していると、再びあの3人が立ち塞がった···
面倒事になる気がするので、こっそり携帯のボイスレコーダーを起動して相手の出方を警戒する。
さぁ、何を言ってくるのかな?
次回『出直してきな···』




