149話 浮気じゃないよ
新しい木が増えました。
隣の家から戻って来たら、世界樹が点滅していた
気にせず台所で牛乳を飲んでいると、ホログラムで文句を言ってくる
「無視は酷くないですか!?てか、何ですかあの樹は!?浮気ですか!?」
面倒くさい···が、説明しないと延々と続くので、さっさと説明する事にした。
「あれは世界樹じゃないよ?世界樹程大きくならないし、世界樹より静かだよ?やれる事は『聖域を作るだけ』だしね?」
「それに、あの木は『僕が創った種』から成長した木だから、世界樹とは違うよ?」
隣の家に置いた観葉植物は世界樹の『聖域』を参考に創った試作だ。
上手く行けば『こちらの家も聖域で包める』くらいに力を強化した『特化型の木』だ。
この木の利点は世話が全くいらない事だ。
空気中の水分と二酸化炭素と日光で現状維持が出来て、成長もある程度までしかしないのだ。
しかも世界樹とは違う『聖域』を展開する為、中にいれば『探知にも掛からない仕様』になっている。
完全に『精霊王対策』の仕様だ。
何故対策をしているのかと言うと、『皆の安全』の為である。
精霊王は普段から力を抑える事をしないらしく、「此方に転移して来たら、どんな影響を与えるか」が未知数だと精霊樹から話を聴き、対策として『まずは時間稼ぎをしよう』と思い、聖域特化型を創造·育成したのだ。
「なるほど。そうだったんですか···。すいませんでした。」
世界樹が素直に謝る
「いいよ。とりあえずそういう事だから、『聖』には手を出さないでね?」
「はい。わかり···『聖』?···まさか、あの木の名前ですか?」
「あの木の名前だよ。『聖域特化型』だから『聖』分かりやすいでしょ?」
「···新参者に名前が···私は未だに『世界樹』なのに···」
世界樹が何かぶつぶつ言っているが、話は終わったので昼ご飯の用意を始める
今日のお昼は野菜炒めと焼き魚にしようかな···
お肉続きだから野菜食べたいんだよね···焼き魚は野菜炒めが足りない時用だよ
野菜炒めと焼き秋刀魚をテーブルに並べ、ご飯を出して皆を呼ぶ
「ご飯だよ~。」
『『は~い。』』
皆が転移して来て、テーブルに座る
『いただきます』
『マスター。あの新しい聖域には行っていいの?』
白が聖の聖域の事を聞いてくる
「大丈夫だよ。皆もあちらで違和感が無いか教えて欲しいな」
『わかった~。後で行ってくる』
白はそう言うと野菜炒めを食べ始めた。
もし違和感があったら、すぐに修正しなければいけないので、昼食が終わったら一緒に行くか···
次回『居心地いいの~』




