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それは花火のように

お待たせしました!


僕たちは休憩後、夕食の準備をしていた。お昼の時と同じ要領で作業分担。

僕たちが下ごしらえをした食材を山中さんが調理する。


メニューは肉じゃがと海藻サラダ。


「よし、これで完成で良いだろう。」


山中さんが完成の声を上げれば終わり。みんなでテーブルを囲んで食事の時間を楽しんだ。



「よし、みんなで花火しようか。」


夕食後、僕たちはプライベートビーチに出て花火を楽しむことにした。


パチパチパチ・・・。


「綺麗だね。」


赤、緑、青と様々な色を出す花火をじっと見ている莉緒。


「うん、そうだね。凄く綺麗。」


僕はその隣で同じ様にしている。


「ひゃっほう!」


やたらテンションが上がってる龍。


「・・・。」


冷たい目で見る紫音さん。


「龍は時々、ネジが外れる事があるな。」


山中さんは楽しそう。



着いては消えていく 綺麗で刹那的


長いようで短い 終わったあとは 少し寂しい



「終わっちゃったね。」


消えゆく最後の一本。


「うん、あっという間だったね。」


莉緒はその一本を水が張ってあるバケツの中に入れた。


「また今度買って来てやればいいさ。」


山中さんは、柔らかい笑顔で今度の機会を作ってくれた。


僕たちは帰路に着いた。



「楽しい時間ってあっという間だね。」


莉緒は少し寂しげ。


「そうだね。」


僕はそっと莉緒の肩に手を添える。


莉緒は僕の顔を見る。距離が近くて目が合っている。


ドキドキ・・・。


莉緒は若干顔を赤く染めつつも、寂しそうにしている。

そんな顔を見ていたら、無性に莉緒に愛情を伝えたくなってきた。


「莉緒、そんな寂しそうな顔しないで。」


「うん、なんかね、花火見てたらちょっとだけね。」


えへへっとバツの悪そうな顔で笑う莉緒。


「そんなに寂しがらなくても、僕がずっと一緒に居るから。」


我ながら、恥ずかしいことを言ったものだ。


莉緒はそんな僕の言葉でも、顔を真っ赤にしている。


「ありがと///」


いつの間にか更に近づいた僕と莉緒。


莉緒はスッと目を閉じた。



・・・。


ドキドキ・・・。


これはアレだ。Kから始まるアレだ。


若干テンパってるけど、大丈夫。



僕はそっと莉緒の唇に触れた。


それは花火のように。



「・・・葵。」


莉緒は顔を赤くしたまま目を開けた。


「ん、どうしたの?」


僕も同じくらい顔が上気しているのが分かる。


「大好き。」


莉緒は嬉しそうにニコっと笑った。


「うん・・・。」


あまりの可愛さにそれ以上言葉が出なかった。



その後、別々のベッドに入り就寝した。








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