山中さんはシェフ?
大変お待たせしました!
作る料理はズバリ、カレーライス。王道すぎるぐらい王道だけど、だからこそ皆で協力して作るには丁度良いというわけだ。
僕と莉緒は手間の掛かるジャガイモやニンジンの下処理。
下処理した食材を調理していくのが山中さん。
普段目にしないような調味料や香辛料があるため、山中さんが調理をすることになった。
龍と紫音はサラダを担当。
メニューとしては野菜ゴロゴロカレーとサラダセットと言ったところか。
・・・しかしなんだ。山中さんの調理がシェフだ。
まず、下処理1つでも手間をかけたやり方を教えてもらった。
そこから火入れの仕方とかにもこだわりがあるようだ。
あと、家庭でカレーを作る時って市販のカレールーを使うよね。でも、山中さんの調理はそうではない。
カリパッタやスターアニスと言った香辛料を使って自分で調合している。
カレールーで作っている僕と莉緒に手伝えるわけが無かった。
「山中さんって料理にこだわりがあるんだね。」
ひたすら下処理をしながら、山中さんに声をかける。
「あぁ、そうだな。どうも市販のルーだと口に合わないんだ。だから家でもこうやって自家製カレーを作る。」
大したことはないさ。っと山中さんはそう付け加えた。
「なんか今日は色々ビックリさせられてるなぁ。」
僕は今日一日で何回ビックリさせられるかな、なんてそんな事を思った。
「サラダの盛りつけはこんな感じでいいか?」
龍がテーブルの上に盛りつけしたサラダを乗せて山中さんに見せる。
「あぁ、問題ない。ドレッシングの味付けは好みがあるだろうから、適当に冷蔵庫から数種類出しておいてくれ。」
「さて、俺たちはサラダだけで先に手が空いた。何か手伝うか?」
そうは言っても調理で手伝る事は、もうほとんど無い。
「ん~、じゃあさ、花火でも買ってきて~。夜に皆でやろうよ。」
僕がそう言って提案してみた。
「花火いいね!」
莉緒は目をキラキラさせている。
「了解。行ってくる。」
龍は紫音を連れて出かけて行った。
「よし、ではその食材をこちらの鍋に投入してくれ。」
僕たちは最後の下処理を終えた食材を鍋に投入した。
「これで手伝うことは終わり?」
「あぁ、ここからの仕上げは私がやる。休んでいてくれ。」
あとは、山中さん任せだ。
僕と莉緒は簡単に片づけだけ済ませて休憩することにした。




