大祭2日目、トラブル発生
お待たせしました。
僕と莉緒は映画を見ていた。
大祭2日目の「英語」にちなんだ映画だ。アニメ選択とコラボした作品。
選択科目いくつあるんだと、疑問に思うかもしれないがそこはスルーで。
アニメ選択が制作オリジナルのアニメに、英語選択の生徒が自ら英語で台詞を吹き入れる。字幕を日本語にしている。映画なので特別枠で5分以内発表の例外となる。
昨日のメイド喫茶もそうだが、例外措置が多数存在する。・・・原則ルールはどこ行った。
「面白かった~。」
「うんうん。」
映画の感想に花を咲かせながら歩いているとお化け屋敷があった。
「お化け屋敷だって、入ってみる?」
「え・・・。」
僕がそう言うと、莉緒はいきなりぎこちなくなった。その時点で察してしまう。
「ん~、やっぱ違うとこにしとこうか。」
無かったことにして離れようとすると。
「ううん、大丈夫!入ろうよ!」
なぜか意地を張ってきた。怖がっていると思われたのが悔しかったのかもしれない。
「分かった。じゃあ入ろうか。」
「うん・・・。」
莉緒は僕のシャツの裾を掴んで一緒に入る。無理しなくていいのに・・・。
そんな莉緒を可愛いと思いつつ中に入っていった。
「ひゃあああぁぁ・・・!」
予想通りというか、案の定というか、莉緒はお化けが出てくるたびに僕に抱き着いてきた。
力強くてちょっと痛い・・・。嬉しい半分、痛い半分という感じだった。
「お疲れ様。無理しなくていいのに。」
お化け屋敷から出た後、僕は笑いながら莉緒を慰める。
「うぅ・・・。」
莉緒は涙目。しばらく莉緒が落ち着くまで中庭で休憩していると。
バタバタバタ…。
昨日利用したメイド喫茶の店員担当の人が慌ただしく周りに声を掛けていた。気になったので話しかけてみた。
「どうしたの?」
「実はね・・・。別の店員担当の人が急な体調不良で休んじゃって・・・。代わりの人を探してたんだ・・・。」
息を少し切らせながら焦りの表情で教えてくれた。
「そしたら僕たちが手伝うよ。いいよね、莉緒。」
僕はすぐさまそう提案した。昨日利用したのもあるが、それ以上に衣装づくりを手伝った事があって顔見知りや友人も多い。今更無関心な事はしたくないと思った。
「うん、もちろんいいよ!」
莉緒もすぐに笑顔で同意してくれる。お化け屋敷からの疲れからすぐ立ち直った。こういう時の莉緒は切り替えが早い。
「いいの!?ありがとう~助かるよ~!」
とても嬉しそうにお礼をしてくれる。僕たちは駆け足で現場に向かった。
2日目が長くなりそうなので、もう1話にわけます。(汗




