第99話 多すぎる。
さて、蒼鋼で扉の固定部品を作るか。……蝶番を三つ……いや、四つある方が安定するか。
蒼鋼に魔力を纏わせ、形成し、蝶番を四つ作った。
外装がシンプルだけど、この深い青色の蝶番が、いい感じにアクセントになりそうだな。
あとは、閉じた状態で固定する仕組みも必要だな。
……扉側に突起を作って、本体側で引っ掛けるだけでもいいか。あっ、無属性を組み込んで、起動・停止でロック解除も出来そうだな……。安全性を考えれば組み込む方がいいな。
蒼鋼でフック部分を作り、扉部分に取り付けた。本体側の受け部分は、後で作るとして……ひとまず部品は出来たな。
魔導時計を見ると、もう夕方になっていた。
キリがいいから今日はここまでだな。
夕食を済ませた後、さっさと風呂にも入った。今日も早めに寝る。……あっ!泡立て器の魔導具化って、旋髭と鼻整を応用すれば、簡単に作れるじゃん!
というか、すっかり泡立て器のこと忘れてた……。
食事処を作るにあたって、キッチン家電を魔導具化していくのもありだな。
料理人にも慣れてもらわないといけないって考えると……冬の半ば辺りまでに、キッチン家電を魔導具化できたらいいよなぁ。
まぁ、電子レンジくらいか? あっ!食事処なら業務用の食洗機とかあれば便利だよな。水属性と火属性を組み込んで、お湯を作って洗えれば……うん、良さそう。食器用とグラス用があれば効率的にもいいよな。
排水は、洗濯機型魔導具で使う予定の方法が、応用できそうだし。
他は……フードプロセッサーとかミキサーも回転機構を応用できるな!それに、旋髭や鼻整より刃が大きいから、細かい作業にもならない!いい!
その二つがあるなら、ジューサーも食事処にあっていいかもな。
あっ!炊飯器!
昼は丼物を出したいから、炊飯器はあったほうがいいか。……いや、欲しい家電が多すぎるな……。これ全部、冬の半ば辺りまでに間に合うか……?
一応、絶対に欲しい物から作るべきだな……。
大体のものは持ってる素材で作れそうな気もするけど……炊飯器の内釜は……せっかくなら美味しく炊き上げたいよなぁ。
金属製だった気がするけど……内釜にコーティングがあったはず。
……熱を伝えやすい方がいいのか?なんか、米が踊るように炊くと美味いみたいな話だったような……?
あとは温度を一定に保つ機能も必要か。これに関しては、冷凍庫を作った時の応用でいけそうだ。
……そもそも一度にどれくらい炊けばいいんだろう?丼物を出すなら、昼はかなり米を使うことになる。
大きい炊飯器が二つくらいあれば足りるかな?……いや、騎士が来るって考えたら……足りない?
あっ、ご飯の量を、大中小で選べるのもいいかもな。
……そうなると、丼も大中小で用意した方が分かりやすいか。 大盛りを頼んだのに、普通の丼にぎゅうぎゅうに詰めるのも変だし。
いや、待てよ。 丼物なら、ご飯の量だけじゃなくて具の量も変えた方がいいのか?
……でも、そうすると注文を受ける時に色々聞くことが増えるな。 「ご飯は大中小、具の量は――」なんて聞いてたら、料理人も大変そうだ。
なら、ご飯だけ大中小にして、具は同じ量にする方がいいか。
……いや、大中小でご飯の量と具の量を固定しておけばいいだけだな。わざわざご飯は大で具は中!とか、めんどくさいだけだ。
そのあたりを分かりやすく、メニュー表に書いておけばスムーズだろう。
……写真。
ない。……前世の料理を再現して提供するってことは、知らない食事なわけで……一々、説明してたらキリがない。でもこの世界に写真――カメラはない。
さて、どうする?俺が絵でも描くか?前世で画伯と呼ばれた俺が。
……余計に説明を求められそうだな。
そういえば、母さん、絵が上手かった。似たのか、ティアナも上手い。
二人に描いてもらえるか聞いてみるのはありだな。
……せっかく早く寝ようと思ってたのに、また、連想ゲームをしてしまった。
よし、さっさと寝よう。
第99話を読んでいただき、ありがとうございます!
欲しい魔導具が一気に増えてしまいました。
次回も楽しんでいただけると嬉しいです!




