↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
侯爵家三男は快適に暮らしたい。〜前世の知識で異世界魔導具づくり〜  作者: 西 悠希


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
124/128

第124話 息抜きの魔導具。



どの素材を使うか……。

泡立てる部分は錆びにくくて、細く加工しても強度を保てるのがいいな。

それに、細い金属線を何本か束ねて使うから、硬すぎる素材より、ある程度しなやかで弾力のある素材が向いているよな。

そうなると……蒼鋼か青銀鋼あたりか。んー……どっちもありなんだよなぁ。


……見た目で決める?

蒼鋼は深みのある青灰色で、光が当たると青い光沢が浮かぶ。

青銀鋼は白銀に近い淡い青銀色で、磨くと透明感のある光沢が出る。

見た目で決めるなら青銀鋼がイメージには近いな。でも蒼鋼は、かっこよくてお洒落な感じになりそうだよなぁ。

……とりあえず青銀鋼で作って、仕様書に蒼鋼もオススメって書いておこうか。


よし、まずは青銀鋼を細くカットして、魔力を纏わせ、針金状に形成していく。

……このくらいでいいか。曲げてみても十分な弾力性があるし、簡単に折れることもなさそうだ。

これをあと何本か作るわけだけど……何本あればいいんだろう?


一般的な泡立て器って、針金を輪になるように曲げて、持ち手の先端に何本か固定する形だよな。少なすぎても泡立てにくいだろうし……多すぎても扱いづらくなる。……まずは六本くらいで試してみるか。


…………。


……とりあえず六本できた。これを曲げて……等間隔に並べてみる。

んー……あと一、二本あっても良さそうな気がするな。……六本仕様と八本仕様の二つを作るか。

魔導具化できたら、料理長に使い比べてもらおう。


……よし!針金部分はこれで終わり。

次は回転軸と、針金部分と回転軸を繋ぐ部分だな。

これに関しては、旋髭《ローテム》と鼻整《トリーム》でも使った魔導鋼でいいだろう。


魔導鋼に魔力を纏わせ、軸になる部分と接続部分を形成していく。針金を固定できる大きさに整え、泡立て器二つ分ずつ作る。

うん、これでいいな。


あとは……持ち手部分か。これは旋髭《ローテム》の持ち手くらいの大きさでいいかな。なら、柔軟樹脂だな。魔力を纏わせ形成していく。これも二つ分作った。


あとは魔導回路と属性の組み込みか。作る部品が少ないからそれだけでだいぶ楽だな!

調理器具の魔導具化が終わったら、作る部品の少ない魔導具を作っていくのもありだな。泡立て器の次は大変そうなものばかりだし。


とりあえず魔導回路を描いていくか。回転させるだけでいいから針金部分と回転軸を繋ぐための部品に、魔導回路を描いていく。

……うん、細かいな。

この細さだと、属性を組み込む時、干渉しそうだな……。


……いや、それこそ回転させるだけだから、接続部分全体に描き込まなくても、三周くらい描けば事足りるんじゃ……?

旋髭《ローテム》や鼻整《トリーム》の時は、洗浄機能や刃を使うための安全対策に魔導回路も細かく描き込んだけど、今回は回転させるだけだから、そこまで複雑な魔導回路は必要ない……うん、必要ないな!


あっ、でも針金が六本用と八本用を作ってるわけだから……八本用の方は、針金が増える分だけ回転時の負荷も大きくなるよな。魔力の供給量も少し増やした方がいいかもしれない。魔導回路を六本用より一周分増やしてみるか。とりあえずその方向で描いていこう。


……よし。これで魔導回路は一旦終わりだ。次は風属性を組み込んで……。魔力を流しながら調整していく。……これで良さそうだ。次は組み立てて実際に回転させてみるか。


……うん、六本用の方は回転速度、良さそうだな。八本用の方は……うわっ!これは早すぎたか?!

魔力供給量を下げるべきか……いや、これだったら生クリームを泡立てる際、十数秒もあればツノが立つんじゃ……。あっ、でも飛び散ったり、泡立て過ぎる可能性もあるか。

んー……これは料理長に試してもらってから、魔力供給量を調整してもいいかもな。


じゃあ、あとは小型の魔核をそれぞれに取り付けて……完成。


あれ?そういえば前世の泡立て器って、回転速度を何段階かで調節出来なかったっけ……?それこそメレンゲを作る時って速度を変える必要があったような……?

……まぁ、いいか。その辺はまた気が向いた時で。どうせ料理長に試してもらうし、その時に必要そうなことを聞けばいいだろう。


そんなことを考えていると部屋の扉がノックされた。


「フィン様、料理長がお呼びです。焼肉のタレが出来上がったそうですよ」


おっ、ついに焼肉のタレが!


早速厨房へ向かった。


「お待たせ。タレはどんな感じになった?」


「はい。フィン様から伺った材料を使い、いくつか配合を変えて試してみました」


そう言って料理長が差し出したのは三つの小皿。

見た目は……うん、それっぽい。


まずは一皿目のタレを少しだけスプーンですくって、口に。


「……なるほど」


これは……甘口か。……うん、焼肉のタレだな。すごい。


「……っ!うん、さっきのよりこっちが好きかも」


多分中辛だろうな。俺の好みだ。ということは、最後のは辛口か?


「……おぉ!結構辛めだな。これは酒に合いそうだ。これで野菜炒めとか作るのも良いかも」


「私たちも味見をしながら作ってたんですが、やっぱりこの中辛がおすすめですね。あとは、お子様であれば甘口もおすすめですが……」


「あー……ティアナは甘口がいいかもしれないね。とりあえず今回は皆に三つのタレを用意して、反応を見てみるのがいいかもね」


「承知しました。では、そろそろ夕食のお時間ですのでフィン様も食堂でお待ちください」


「うん、よろしくね」



挿絵(By みてみん)

第124話を読んでいただき、ありがとうございます!

息抜きに泡立て器の魔導具を作り、焼肉のタレも完成しました。

次回も楽しんでいただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。