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侯爵家三男は快適に暮らしたい。〜前世の知識で異世界魔導具づくり〜  作者: 西 悠希


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123/128

第123話 夕食の準備と次の計画。



問題は焼肉のタレだよなぁ。

醤油とみりん、酒に砂糖……ニンニク!あとは……なんだ?このくらいだっけ?

……前世と似たような調味料があることに一旦感謝だな。


「料理長、焼肉をもっと美味しく食べられるタレを作りたいんだけど、試しに作って欲しくて――」


甘辛い味付けにしたいことや、使いたい調味料について説明していく。


「……なるほど。では、午後からでもよろしいですか?もうすぐ昼食の時間ですし」


「……そうだった。じゃあ、午後からよろしく。出来れば今日の夕食、そのタレで焼肉食べたいから」


「分かりました。焼肉なら夕食の準備は食材を用意するだけでよさそうなので、皆でタレ作りをすればいいものが出来そうです」


プレートは洗っておいてくれるみたいだから、俺はそのまま食堂に向かった。



「あら、フィン。もう来ていたのね」


「うん。さっきまで魔導具を厨房で試してたから」


「まぁ、そうなの。次はどんな魔導具なのかしら?」


「調理器具だね。今日の夕食はそれを使って食べようと思ってるんだけど、焼肉にメニューを変更してもいいよね?もう料理長にお願いしたんだけど」


「焼肉?ステーキとは違うもの?」


「ステーキみたいに大きな肉を一枚焼くんじゃなくて、小さく切った肉や野菜を少しずつ焼きながら食べる料理だよ。あっ、貝もあったからそれらも焼こうと思ってるんだよね」


「目の前で料理をするということかしら?」


「うん。あっ、自分で焼くんだよ」


「まぁ!自分で?」


「うん。……侯爵家の夫人だとそれはやめておいた方がいいのかな?一応、魔導具が二つあるから、父さんと母さん用は使用人に任せて、俺とティアナの分は俺が焼くから」


「ありがとう。でも、せっかくだから私も少し焼いてみたいわね」


「まぁ、その時になれば多分父さんが率先して焼きそうな気はしてるけど」


「そうかもしれないわね。ブルーノは私に焼かせたりしないでしょうし。ふふっ」


……昼間から目の前で惚気けないでほしい。


「そういえばティアナは?今日も友達たちとランチ?」


「いいえ。そろそろ来るころじゃないかしら」


そう話していると、食堂にティアナがやって来た。


「少し遅くなってしまいました!ごめんなさい、お母様。待たせてしまったかしら」


「いいえ、大丈夫よ。食事も先ほど運ばれたばかりだから」


「そうなの?それなら良かったわ」


そんなやり取りをしたあと、俺たちは昼食を済ませ、食後のお茶を飲んでいた。


「ティアナ、夕食は焼肉だそうよ。フィンがまた新しい魔導具を作ったのですって」


「お肉を焼いて食べる魔導具ってこと?」


「うん。これはみんな好きだと思うから、期待しててよ」


「そうなの?じゃあ、楽しみにしているわ!フィン兄様がそう言うということは、すごく美味しいに決まっているものね!」


……焼肉のタレのハードルが上がった気がするけど……料理長たちに頑張ってもらおう。


食後のお茶を飲み終えた俺は、作業部屋に戻った。


午後からはプレートの仕様書を書き直したり、次に作る魔導具を考えたりするつもりだが……さて、どこから手をつけようかな。


そんなことを考えながら作業机に向かい、まずは仕様書の書き直しから取り掛かった。

……間違えた。

プレートの表面に魔導回路を描くって書いてしまった……。これじゃ改良前の仕様書だ。……いや、「表でも可」って書いとくか。こっちを選ぶ変わり者もいるかもしれないし。


なんせ、派手好きな貴族もいるからな。


……よし。仕様書はこれで大丈夫だろう。

で、次に作る魔導具、なにがいいかな。息抜きに一旦、簡単そうなの作りたいなぁ。

電子レンジは……絶対簡単じゃないことは分かる。炊飯器……業務用食洗機……この辺りも細かい作業が必要だろうな。

そうなると……あっ、泡立て器!パンケーキ食べた時から考えてたのに、未だに作ってなかったな。

旋髭《ローテム》と鼻整《トリーム》の応用で作れるって思ってたし……うん。次は泡立て器の魔導具化だな。


第123話を読んでいただき、ありがとうございます!

夕食の焼肉に向けた準備と、次に作る魔導具が決まりました。

次回も楽しんでいただけると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
焼肉!脂が飛ぶから、ドレスが汚れないように気をつけないと 少なくとも割烹着くらいの防御力は必要?ドレスだもんなぁ。。 魔法で、プレートより外には脂が飛んでいかないような仕込みができたら楽ちんね
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