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侯爵家三男は快適に暮らしたい。〜前世の知識で異世界魔導具づくり〜  作者: 西 悠希


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122/128

第122話 昼食前の寄り道。



数日後。


「フィン様。アレクシス様からお手紙が届いております」


「ありがとう」


業者との打ち合わせの日程が決まったのかな。


…………。


なるほど。お茶会の二日後だな。

……あっ、引渡しの日!確かにその方が中も確認できるからちょうどいいのか。


当日は商業ギルドへ向かえばいいんだな。

引渡しの手続きをして、終わり次第、打ち合わせのために店舗に向かって、そこで業者と合流……中を確認しながら要望を伝える……と。

詳しい話はその後リリエン商会にて行う……か。なるほど。


それまではゆっくり出来るな。

なら、残り五つのプレートの魔導回路と属性の組み込みを、裏面に描き直すか。


一つはもう出来てるわけだから、どうせなら今日の夕食、焼肉にしたいよなぁ……。よし、焼肉用のプレートから取り掛かるべきだな!


表に描いてある魔導回路と風属性、火属性を修正ペンで消していく。……修正ペンのペン先、もう少し太いのもあれば全体を修正する時、楽になりそう……。

まぁ、需要は細かい回路や属性修正だし、しょうがないか。……でもこれもったいないよなぁ。結構綺麗に描けてたから……もう遅いけど。


……よし、次はプレートの裏に魔導回路を描いていく。

前回と同じ要領で魔導回路を描き、風属性と火属性も組み込む。


一度やっている作業とはいえ、やっぱり平面だから楽だな。


…………。


……あれ?もう最後の一枚だ。思っていたよりも早く終わりそうだな。……微調整をしつつ仕上げていく。


……よし。描けた。最後に魔核を取り付け、出力を確認する。うん。感温石の色の変化も問題なし!

一応、また肉の切れ端で試しておくか。


昼食前だけど……まぁ、いいか。



「また肉の切れ端をもらいにきたんだけど……」


「あっ、ちょっと待ってくださいね!」


今日の昼食は白身魚のソテーみたいだな。皮のパリッとしたところが美味しいよなぁ。


「お待たせしました。……あの、この前からずっと気になってたんですけど、それは魔導具の調理器具ですか?」


「まぁ、そうだね。あっ、今日の夕食、この魔導具を使って焼肉をしたいんだけど、もう夕食のメニューって決まってるの?」


「一応決めていましたが、変更はできますよ。ただ、焼肉とは肉を用意するだけでしょうか?野菜や貝類などは必要ありませんか?今日仕入れている物で合えばいいのですけど」


「あっ、貝もあるんだ!それも欲しい!あと野菜も。せっかくだし、試しに食べてみる?」


「よろしいのですか!?では、是非頂きたいです」


また端の方に移動して、ホットプレートの魔導具を起動させ、中火で温める。

その間に料理長に野菜と貝を持ってきてもらう。


……うん。プレートの温度は問題ない。

さて。焼くか。


「プレートが温まったから、肉とか野菜を焼いていこう。料理長、手伝ってもらっていい?」


「もちろんです」


「みんなの分も焼くから、その間、昼食の準備よろしく」


「「「はい!」」」


…………。


片面が焼けたからひっくり返す。野菜も同様に……あっ!


「料理長、俺の好きなソーセージもついでに焼きたいんだけど」


「あのハーブ入りのソーセージですね。すぐに取ってきます」


「ありがとう」


……よし、肉は焼けたな。

皆が味見出来るように皿に盛った。


野菜はもう少しかなぁ。……貝ももう少しで開きそう。


「ほぉ。綺麗な焼き目ですね」


ソーセージを持って料理長が戻ってきた。


「この焼き目が欲しくてプレートに溝を作ったんだ。少しめんどくさい作業だったけど、焼き目がいい感じになるって分かれば、溝を作ったかいがあった」


「なるほど。溝部分に余分な油も落ちるのですね。油っぽくならず、肉本来の旨味を味わえますね」


「……あっ!焼肉のタレがない……」


「焼肉のタレ……ですか?」


「うん。とりあえず塩で味見してみて」


「わかりました。では……っ!美味しいです。……なるほど。溝は大事ですね。香ばしい焼き目がついているのに、肉は柔らかいままですね」


野菜や貝も次々に焼き上がり、手が空いた者から順番に試食していく。


「んっ!肉の油を吸って、野菜にも肉の旨味があります」


「貝も美味しいですね!他の海鮮類も試してみたいです」


「フィン様、ソーセージも焼けましたよ!」


「ありがとう」


っ!美味しい!

噛んだ瞬間、パリッと弾けて肉汁が口いっぱいに広がった。


前世で焼肉を食べに行った時は、ソーセージは食べなかったけど、いいな。

……キンキンに冷えたビール飲みたい。


第122話を読んでいただき、ありがとうございます!

改良した焼きプレートを使って、料理人たちと試食をしました。

次回も楽しんでいただけると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
一家に1人フィンがいるといいな。 我が家にも是非欲しいです!
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