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侯爵家三男は快適に暮らしたい。〜前世の知識で異世界魔導具づくり〜  作者: 西 悠希


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第120話 裏面へ変更。



よし。アレク叔父さんに手紙を書けた。

というか、お茶会まで十日もなかったな。だから帰って早々、試着をさせられたのか。


手紙をノアに任せて、俺は改装の希望を書き出そう。


よく考えてみれば、改装の希望っていってもそんなにないんだよなぁ。ロールカーテンで自由に区切れるように、個室用の柱を作ってもらいたいくらいだし。

あっ、調理台の高さ……これは業者相談だな。


……動線も大事だよな。

料理を作って運ぶ……だとしたら、通路になる所は大人三人がすれ違えるくらいの広さが欲しい。

……そうなると、壁側の席だけ区切れるようにした方が……いや、壁側と真ん中で……でもそれだと席同士が近くなってしまうか……。


んー……これも業者に相談してから決めた方がよさそうだ。



……箇条書きにするほど、希望がなかったな。

そもそも食事処に必要な改装が分かってないから、いい感じにしてもらえたらそれでいいかな。

その辺りは業者とアレク叔父さんが、あれこれしてくれそうな気がするし。


まぁ、改装の件は一旦こんな感じだな。



夕食まで、まだ時間があるし焼肉のプレートを作り直してみようかなぁ。


一から作り直すか、それとも描いてある魔導回路と組み込んである属性を修正ペンで修正するか……。


あー……魔導陶板の残りが少ないな。とりあえず修正ペンでやり直す方がよさそうだな。


…………。


……修正ペンで消すのも地味にめんどくさいな。

焼肉プレートに関しては、溝の部分もあるから……。まぁ、消せたけど。


あっ!火属性は消さなくてもよかったのに消してしまった……。


……火属性だけを表に描き直すか、まとめて全部、裏に書き直すか……一旦全部裏に描き直す方が楽か……。


とりあえず魔導回路を描いて……調整する。溝がない平面だし、細かくもない……描きやすい!

次は風属性と火属性を組み込んでいく。……なんて楽なんだろう……。回路同士も、属性同士も接触する心配がなくて……楽しい!もちろん微調整は必要だけど。


洗濯機の魔導具化をした時も確かに描く面が大きかったから、描きやすかったけど、あれはあれで大きくて描きにくかったというか……。立ったり、しゃがんだり……。


それに比べて、プレートは作業台でできる上に細かくない!魔導具化に適したサイズだな!


……よし。次は風属性と火属性の組み込みだ。

前回、火属性は問題なかったから、同様に組み込んでいく。


風属性は強火にした際の出力をもう少し抑えられるように、調整しながら組み込んでいく。


……これで強火にした時、食材がすぐに焦げたりはしないと思う。感温石も前回に比べて、色が緩やかに変化するようになったな。


ひっくり返して表も確認する。

うん。表面に魔導具回路がないから、食欲減退に繋がる淡い青い光を気にしなくてよさそうだ。


……隙間から少し光が漏れるな。


本体にプレートをセットして、魔力を流して確認したら、本体とプレートの隙間からほんの少しだけ、淡い青色と淡い緑色、それから淡い赤色の光が漏れている……。これは……まぁ、しょうがないよな。

それに表が光るよりマシだ。


……また夕食前で忙しい時間帯だけど……肉の切れ端をもらいに行こう。


「あっ、フィン様。今日はどうされました?」


「魔導具を試したくて、また肉の切れ端が欲しいんだけど、一つもらえる?」


「お一つでいいんですか?ちょっと待ってくださいね」


前回、肉の切れ端を五つももらって食べたから、その後の夕食はいつもより食べられなかったんだよなぁ。……まぁ、当たり前か。


「フィン様、こちらの肉でいいですか?」


「ん?これ、ロックバード……だよね?もっと安い肉の切れ端でよかったのに」


「いやぁ、今日のメインメニューの切れ端なんですよ。やっぱりほかの肉の方がいいですかね?」


……前回と似たような肉の方が比べやすいけど……まぁ、いいか。


「いや、この切れ端でいい。ありがとう」


厨房の端の方に移動して、ホットプレート型魔導具を起動させる。

強火だけ確認したいから、出力を強火に合わせて……感温石で温度を確認。


……プレートは順調に温まってるけど、前回のように急激に出力が上がることもないな。よし、焼いてみようか。


…………。


……すぐに焦げ付くこともなさそうだ。

一応、鳥系の魔物だから、よく焼きの方がいいんだろうか?


ひっくり返してみる。

うん!いい感じのきつね色になってるな。


しばらく待って、反対側もこんがりいい色に焼けた。


フォークで刺して中の火の通り具合を確認。……よし!肉汁も透明だな。


……うん!美味しい!



第120話を読んでいただき、ありがとうございます!

魔導回路を裏面に移し、焼肉プレートを改良しました。

次回も楽しんでもらえると嬉しいです!

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