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侯爵家三男は快適に暮らしたい。〜前世の知識で異世界魔導具づくり〜  作者: 西 悠希


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115/128

第115話 使ってみると分かること。



「フィン様、どうかされましたか?」


「うん、ちょっと魔導具を試したいから、肉の切れ端とか貰えないかなって思って」


「肉の切れ端ですか?分かりました。ちょっと待ってくださいね」


おっ!今日の夕食に俺の好きなソーセージもあるのか!

んー……白ワインと一緒に食べようかなぁ。


「お待たせしました。このくらいで大丈夫ですかね?」


「あっ、うん。ありがとう。ちょっと端の方借りるね」


思ったより多めにもらってしまった。切れ端が五つも……。まぁ、火加減を試すためだから、いくつかあった方がいいか。

とりあえず最初は弱火でプレートを温めて……感温石で確認。……うん、いい感じの温度だな。

さっそく一つめの切れ端をプレートに乗せる……おぉ!いい音だ!


肉の「ジューっ」って焼ける音って最高だよなぁ。


ひっくり返してみる。

いい感じに焼き目が付いたな。やっぱり溝を付けてよかった。肉の脂も溝に落ちてくれるからそれもいい。


……よし。反対側も焼けたな。


皿に取り、少し塩をかけて食べる。

……美味い。普通に焼肉だな。


次は中火で……感温石で温度を確認してから、肉焼いていく。


……おぉ!こっちの方が焼き加減が好きかも。

弱火でゆっくり焼いた時よりも、香ばしさが出て、焼肉!って感じがするな!


よし、次は強火だ。感温石を確認して……焼く。


……これはちょっと風属性の出力を下げた方がいいかも。

思ってたより肉が焼けるのが早いな……。


……まぁ、美味いけど……これだと早食いの人しか使えない火加減だな。

とりあえず強火の出力は少し抑えた方がよさそうだ。


残りの二切れは中火で焼いて、食べた。


プレートを取り外して洗い、さっそく作業部屋に戻って出力の調整をした。


…………。


……これでいいと思うんだけど……もうすぐ夕食だし、肉の切れ端を五つも食べたから、試すのはまた明日……は、商業ギルドか。

まぁ、また後日にでも試そう。


あっ、そういえば明日、何時に商業ギルドに行けばいいか聞いてなかったな。

まぁ、朝からリリエン商会の方に行けばいいか。

時間があるなら、それまで街をウロウロするのもいいし。


ついでに食堂《オールド・ハース》によって昼食を食べていけばいいだろう。

あっ、調理場のことも店主に聞きたかったし、ちょうどいいな。



そういえば、肉を焼いてた時に思ったんだけど……魔導回路の光が淡い青色だから、食事にはちょっと向いてない色味だよなぁ……。あと、風属性の淡い緑も。


火属性の淡い赤色はよかった。


これに関しては、表面じゃなくてプレートの裏面に描く方が良かったかもなぁ。まぁ、めんどくさいから一旦このまま進めるけど。


やっぱり艶髪《グロウ》からの応用を、調理器具に落とし込むには別の視点も必要だったな。



コンコン――


「フィン様。アレクシス様からお手紙が届いております」


「えっ?アレク叔父さんから?なんだろ」


…………。


「フィン。

明日のことだが、時間を伝え忘れていた。

午後から商業ギルドへ向かう予定なので、それまでにリリエン商会の方に来てくれると助かる。


ちなみに、明日はエリオ殿も魔導具関係で商会に来ることになっている。学園時代に親しかっただろう?久しぶりに話すといいよ」


……午後からか。

んー……じゃあ、昼前に屋敷を出て、食堂《オールド・ハース》で食事してからリリエン商会に向かえばいいな。


エリオも来るのか。そういえば、学園時代は同じ魔導具研究会で一緒に過ごしてたな。卒業してから会ってないけど……。


夜会でも見かけなかったし。まあ、俺が気づかなかっただけで出席してただろう。伯爵家の次男だしな。


ということは、明日アレク叔父さん忙しいのか。

だから、エリオと久しぶりに話しながら待っていろ……と。そういうことかな。


……まぁ、いいか。

そろそろ食堂にいこう。


第115話を読んでいただき、ありがとうございます!

まさかの魔導具回路が食欲減退に……。

次回も楽しんでもらえると嬉しいです!


ちなみに、本日21:00にIF作品の第11話も投稿予定です。

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