最初の仕事
それから俺は犬の言われた通りにモンスターを狩って行った。
与えられた資金で服を買ったりマスクを買ったりして、俺だとばれないようにして、煙玉なども駆使して隠れてモンスターと戦い続けて二週間が経った。
俺がこの世界に来てあと三週間で死んでしまう。
その前になんとかしないといけない。
[おい、そろそろこの世界の歪みをなんとかしないのか?]
「なんとかしろって言われてもな、何も説明がないんだからやりようがないだろう」
[お前は説明がないと動けないのか?]
「当たり前だろ、何をどうすればいいのか分からないんだから」
[そもそも、この世界にはスマホと言う物もあるし自分で行動すればいいだろ。だから前世では足元見られてそう言う人生を送ったんじゃないのか?]
なんで俺はこいつに説教を受けてるのか、でもそれも一理ある。
「まあそうだけどさ」
[はっはっは、そう落ち込むなって面白いな人間って]
「馬鹿にしやがって」
[あーあ、人間っていいな馬鹿だって自覚しても改善しなくて良いんだもん]
「殺すぞ」
[はいはい、教えてやる。今回の歪みは廃墟のショッピングモールだ]
「廃墟?」
[まあ正式に言うとまだ廃墟じゃないけどな、まだ]
「まだ?」
[ああ、人が消えたりするから取り壊しになるのが決まったけど、工事するにしても工事現場の人間が消える事案があるからほっとかれてるのが現状だな]
「よし、じゃあ行くか」
[おおう、頑張れ]
「待て待て俺をそこまで連れてけよ」
[俺様はお前のお母さんじゃないんだぞ]
「良いから」
[はー、分かったよ]
そういってこの犬は門を出して俺は移動した。
そこは田舎のショッピングモールだった。
周りは何もなくて人もいなかった、黄色いテープで仕切られていて時間も夕方だったので不気味さが増していた。
[最初に行っとくが一回迷ったら倒すまで抜け出せないぞ]
「分かった」
そうしてショッピングモールに入った。




