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変わるならどんな人生を送りたいですか?

「貴方は?」

「私は女神アメスト」

「ってことは俺は死んだのか」

「はい、ですがそれは訪れることのないものでした」

「どう言うことですか?」

「貴方が死ぬのはまだ先の話だったのです」

この女神が言っていることは正直意味が分からなかった。

「どう言うことですか?」

「貴方は八十歳まで生きそのまま老衰するはずでした」

「じゃあなんで死んでるんですか?」

「歪みのせいです」

「歪み?」

「ええ、この世界は一つではありません」

「はい?」

「この世界は所謂貴方の世界で言う異世界と呼ばれる世界が存在しています」

「異世界…」

もしやこの流れはと少し期待をする。

「本来は貴方は死ぬはずではないのに、死んでしまうそんな可能性を孕むものが歪みと呼ばれるものです」

「その歪みって結局なんなんですか?」

「世界で流れるはずのない曲線を引き起こすもので、それは例え神でも介入することが出来ない事象を引き起こすものです。現状なぜ歪みが発生するかは分かっていません」

「その歪みの所為で俺は死んだと?」

「はい、申し訳ありません」

「いや、女神様が謝ることじゃないですから」

「そうですか、一つ教えて下さい」

「なんですか?」

「三十まで生きてその人生に貴方は満足しましたか?」

満足、決してそんなことはなかった。

「なんの面白味もなかったですよ、適当に生きて彼女も出来なかったし友達すらいなかった、社会人になっても生意気な部下と面倒くさい上司の板挟みで家に帰っても、コンビニで買った弁当を食べてそれに休日も返上して働いてましたから」

話しててムカついてきた。

神が居るならなんでブラック企業があるのか。

「成程、もし生まれ変わるならどんな人生を送りたいですか?」


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