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第6話 新1年生スタート“part2”

 午前のオリエンテーションが終わり、ようやく昼休み。僕ら四人は食堂へ向かうことにした。

 が、入学式で遅れたこともあり、まだ共有できていない情報などがあった為、広川先生に呼び出されてしまった。3人とはバラバラになってしまったが、また来週でも一緒に学食へ行けるだろう。そう思いながら、僕は食堂へと向かった。


 昼のピークは過ぎたのか、人はまばら。午後の授業までまだ余裕があるが、みんなはもう食べ終わり、昼休憩を堪能しているようだった。


「あーぁ、疲れた」

 学校が広いこともあり、結構疲れが溜まる。まだまだ寝不足&頭痛があることもあり、体調が優れない。とっとと食べてゆっくりしてよう。そう思った時だった。


「ちょっと、向かいの席、いいかしら?」

 突然、僕の目の前に黒髪ロングの凛とした、厳しそうな感じの女子が現れる。見たことある顔だと思ったら、同じクラスの中村さんだった。


「中村さんだよね?別にいいけど……、なんで周り空いているのに?」

「……なんとなくよ。――あなたと話しておいた方がいい気がした。それだけ」

「てか、それよりも、入学式の日はありがとう。助けてもらったみたいで」

「鷺沼先生……、保健室の先生に聞いたのね。別に大したことはしていないけど、どういたしまして」

 その後はあまり会話も続かず、少し気まずい雰囲気が漂う。


「この学校、不思議よね……」

 急に中村さんが呟く。何かと思い、喋りかけようとしたが、まだ続く。


「なんだか、変な感じがするっていうか。――時々廊下をすれ違う人達が怖いと思う時があるのよね。誰も見えていないんじゃないかって」

 その言葉と同時に、自分に心当たりのない記憶が一瞬フラッシュバックしたような気がする。その直後、頭痛が走る。誰かの声が一瞬聞こえたような……。


「それは思ったことあるけど、何故急に……」

 僕は少しぼやけた頭を押さえながら聞く。


「その調子だとやはり影響が――。いいえ、なんでもないわ。私食べ終わったからもう行くわ。またいつか会いましょ」

 そう言って中村さんは食器を戻しに行ってしまう。まあ、同じクラスだからすぐに会う事はできるんだが……。

 それよりも、中村さんも何かを知っているようだったが、この頭痛の原因は一体何なのだろう……?


 ◇ ◆ ◇  ◆ ◇


 午後の授業も終わり、元気になりかけて別キャラになりかけている慎二と、学校の広さを実感して気怠げにしている和也、それをどうにかまとめている優斗と別れ、寮に帰った。

 制服から私服に着替えようとすると、ふとポケットに入れた手紙のことを思い出す。着替え終わってから、手紙を取り出して、ベッドに腰をかけ、封を開ける。

 勝手に人の手紙を開けるのなんて……と思ったが、何故だかあそこに置いてあったからか、気になってしまった。封を切った瞬間、頭の奥で痛みが走り、視界の端に“黒い制服”が一瞬映って、声が聞こえたような気がする。

 痛い頭を押さえながら、片手で便箋を取り出すと、なんと、宛名には「宮本蒼くんへ」と書かれていた。


『君はここに居るべきではない。この手紙を見る頃には、すでに遅いだろうが、君は旧校舎関連には関わろうとするな。入学式の事を詳しく思い出そうとするな。これは君を守る為』


 と、手紙に書かれていた。差出人の名前は書かれていない。インクが少し滲んでいるが、やけに見慣れたような字で書かれていて、さらさら読めた。

 何故、僕がこの手紙を拾うだろうと予測できたのか、何故このような手紙を差出人は書いたのかは分からない。本当に誰が、これを書いたんだ……?

書き溜めておいたのが、一瞬にして無くなった……。やばいやばい

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