第4話 寮生活の始まり
まずは毎日投稿が5日続いた。
何日続くんだろうな
「さて、みなさん。まだ正午になったばかりですが、帰宅となります。寮の鍵は学生証と一緒になっているので、確認しておいてください。それではさようなら」
保健室から帰って来た僕は、前の席の男子にいじられ、羞恥心で死にかけていた。しかし、もう帰宅。グダグダな入学式も終わりだ。
全寮制である桜雲学園は中高一貫で大規模校ということもあり、敷地内にはスーパーやコンビニなどがある。大規模校というだけあって、やはり人が多い。入学生だけでも300人は居るのではないかと思うくらい多い。
人混みの中、ようやくエレベーターに乗れ、寮の自分の部屋があるA棟323号室へと着く。
「はぁ。ようやく着いた……」
鍵を開け中に入ると、廊下と、その先に段ボールが置かれたリビングが見える。事前に荷物を送っていたからだ。
寮の部屋はキッチン、風呂など、中学生の一人暮らしには贅沢すぎる部屋だ。ある意味とんでもない学校に入学したな。と思いながら段ボールから荷物を取り出す。ベッドと机、テレビ。それと希望で設置してもらった本棚があり、好きな小説を置いていく。
荷物を片付け終わったところで、寝転がる。保健室でもらった薬は少し痛みを和らげる程度で効果が薄れると、また痛くなる。また頭痛がしてきたので、僕はまだ慣れないスマホで時間を見て、それから少し眠りにつく……。
ピンポーン
何時間たっただろうか。インターホンのチャイムで目を覚ます。
「誰だろ……」
僕は起き上がり、玄関のドアを開ける。
「こんにちは、蒼……ってか、俺らのこと分からんか?」
「そりゃ自己紹介の時いなかったからしな、和也」
ドアの前には2人の男子がいた。誰だか分からないが、やんちゃそうな男子と人が良さそうな男子がいて、後者は紙袋を持っていた。
「あの、何の用で……?」
恐る恐る聞くと、人が良さそうな方が答える。
「ごめんね、俺の親が同じクラスの全員にって行って、これを……」
「優斗の親が張り切っちゃっててよ、ごめんな、蒼」
そう言いながら紙袋を差し出してくる。
「あ、ありがとう……。あ、ちなみに知っているようだけど、一応。僕は宮本蒼です。よろしく」
「俺は藤原和也とこっちは神山優斗。同じ小学校だったんだ」
「こっちって言うなよ……。ちなみに、俺も和也も同じ1-Aだからね」
やんちゃそうなのが和也で、人が良さそうなのが優斗か。
「あ、そうそう。今週の日曜、クラスの男子だけでカラオケ行くんだけど……、LIME交換しない?みんなチャット繋がってるし」
「分かった」
友達が親と妹しかいないチャットアプリで連絡先を交換して、別れる。そういえば、部屋番号を聞いてなかったな。あとで聞こう。
そして、紙袋の中身はなんとケーキで、中に入ってたメッセージカードに「うちの親、ケーキ屋さんだからって言ってショートケーキみんなの分作っちゃったんだ。美味しく食べてね」と書かれていた。
冷蔵庫にケーキを入れ、夕飯の準備をしていると、LIMEに通知が来る。見ると、すでにグループチャットに入れられており、質問攻めになっていた。
『なんで、寝てたんだ、蒼』
『蒼ってどこの学校出身?』
『体調大丈夫か?』
など……
そして、僕はこのチャットに返信しながら夕飯を食べ、波乱(?)の1日を終えた。




