階段前の攻防
真ん中の空間をスルーして、一旦外に出ようと右回りで 2層を戻る。
コボ、コボを倒して戻る道の先に奴が見えた。
{リザードマンがいる}
私はモーニングスターの持ち手を腰の左に差し、鎖を後ろにまわして、鉄球は右の腰に引っ掛けた。
背中のナップサックから細長い方の棍棒を抜き、棍棒の 2刀流で奴と対することにした。
不意打ちできないかと、そ~っと近づいたが、気づかれて槍を向けられた。
こいつも三叉の槍を持っていた。
右手の棍棒を槍に添わせて穂先を避けながら近づき、左手の棍棒でリザードマンの小手を打ち、その場で一回転して右手の棍棒でリザードマンの右脚の膝裏を叩いた。
リザードマンが膝カックンして両手をついた。
左手の棍棒でリザードマンの後頭部を殴り、また一回転して右手の棍棒でも後頭部を殴る。
ここで右手をモーニングスターに持ち替えて、鉄球連打を繰り返した。
リザードマンをダンジョンに還すまでに MPが上がって、HPが 3 下がった。
[ケア]を使っておく。
その後、 2層から 1層に戻り外に出た。
レベルは 2 のままで、 HPは 14だった。
[魔石換金] カプセルホテルに戻り [昼食] [仮眠]
ダンジョンに入り直したら HPは 21まで回復していた。
2層の地図はかなり埋まっている。
完成させて、 3層をチラッと覗きに行こう。
1層から 2層に、また -2で降りて、今回は最初だけ右に進んで、左回りで進む。
曲がって曲がって曲がって、1層から 2層に降りてきた階段の壁のすぐ裏側辺りに 3層へ降りる階段はあった。
階段の前にはオークがいた。
すると、階段を上がってきた探索者が、眼の前にいたオークを一刀両断に斬り倒した。
かなり露出の高い剣士か騎士のような装備の女性だった。
「あ、ごめんなさい。横取りしちゃいましたか?」 と、モーニングスターと棍棒を持ち替えようとしていた私に気づいた女性騎士(騎士にしておこう)が謝ってきた。
「いえ、まだ戦闘に入ってませんでしたから、全然大丈夫です」 と、私。
「そうですか。 あ、よかったら魔石をどうぞ」 とオークが落とした魔石を拾って渡してきた。
「いえいえ、本当に、何にもしてませんから…」 と断ろうとする私の手をとって、
「どうぞ、どうぞ」 と棍棒を握っている私の手に魔石を乗せようとしてくる。
そこに、階段を上がってくる、別の探索者が2人。
魔石のやり取りをしている私達の横を、[失礼します〜]という感じで通っていく。
その後、もう 1ターン「どうぞどうぞ」「いえいえ」を繰り返してから、「そうですか」と魔石を渡すのを諦めて女性騎士は去って行った。
地図が埋まりきってないので、まだ 3層には降りない。
シンメであろう地図を想像して進んで行くと、午前中とは逆から真ん中の空間にたどり着いた。
おもむろにモーニングスターの鉄球を振り回し、私は中のゴブリン、インプ、コボルト、ゴースト、スケルトン、スライム(倒した順)をダンジョンに還した。
HPは 2減った。
真ん中の空間の左右の空白も埋めて、2層の地図が完成した。
MPが上がったので[ケア]を使う。
そして、3層に降りる階段に戻り、3層を覗いてみた。
{ほへ〜… 空がある…}
これは、1層、2層の洞窟迷路型とは桁違いの広さだ。
まず草原が広がっている。
草原のむこうには森も見える。
探索者も沢山いるようだ。
見えている範囲でも戦闘中の探索者が何組もいる。
{売店で3000円で売っていた 3層の地図はどんな地図なんだろう?}
私は、360度、くる〜っと見渡して、ざっくり楕円を描き、真ん中に[草原]と書いた。
そして、楕円の外に[森][森][森][森]と書いた。
3層の地図の作成の第一歩だ。
明日から、これにちょこちょこと描き足して行く。
描き直し前提で。




