ラピスラズリの罠
ファーブラー公爵家の次女ユースティティアはジール王国の黄金の薔薇と謳われる美貌の公爵令嬢。
ジール王国の乙女の憧れである至高の地位、王太子妃の座に最も近いといわれながら、当の王太子とは顔を合わせる度に舌戦を繰り広げる間柄だった。
数多の崇拝者と求婚者をもつそんな彼女が追い求めるのは、いつも振り向いてはくれない瞳ばかり。
「お願い、どうかわたしを見て――――姉さまではなく」
彼女が追い続けていた本当に願う人、それは……。
ジール王国の乙女の憧れである至高の地位、王太子妃の座に最も近いといわれながら、当の王太子とは顔を合わせる度に舌戦を繰り広げる間柄だった。
数多の崇拝者と求婚者をもつそんな彼女が追い求めるのは、いつも振り向いてはくれない瞳ばかり。
「お願い、どうかわたしを見て――――姉さまではなく」
彼女が追い続けていた本当に願う人、それは……。