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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十二節 楽園の守護者の攻略

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第31話 闇の迷宮

第七位階上位

 



 先ずは防具のアップグレード。


 配っていた制服に、亀から剥いだ宝石を服の裾や袖、襟胸元などにちょこちょこあしらい、各属性の耐性を上げた。

 それに加え、ポーション用のポーチや素材回収用のマジックポーチも装備させる。



 続いて武器。


 各自の武器を色鋼から属性鋼に強化し、魔石も強化して魔法発動可能数を10回に増やした他、亀の宝石から作った大きめの魔宝石を装着させた。

 魔宝石には、各自の魔法の強化版を込めてあるので、更なる強敵との戦いが可能になるだろう。



 また、リンカちゃんを除く4人には、マーキスの従者を分解して作った補助魔道具をプレゼント。


 ココネちゃんには、浮遊しある程度ココネちゃんの意思に従い動く大太刀『無貌の剣客』。

 ヒヨリンには4本の短剣『無貌の修羅』。

 ノアちゃんには2枚の小盾『無貌の守人』。

 アキちゃんには2張の小弓『無貌の弓兵』。


 これらの装備は、初期状態では最低限の活躍しかしない。

 自動迎撃装置なので、あまり強過ぎると彼女等の成長を妨げかねないからだ。



 後は、ポーションやマナポーションの詰め合わせに、携帯食料。従魔用のペレット等を用意した。



 では出発するとしよう。



 目的地は、闇の迷宮。





 闇の迷宮に出現する魔物は、悪魔獣(デモンビースト)だった。

 形状にはある程度の統一性があり、二層に出る雑魚は犬、猫、猿其々の形をベースにちょっと色々と付け足した様な姿をしていた。


 その中から、リンカちゃんは蝙蝠っぽい羽の生えた猿をテイムした。

 理由は、なんか悪魔っぽいかららしい。


 尚、猿飛さんは飛べ無い模様。



 そんなこんなで、黒っぽい靄がふわふわと漂う闇の迷宮を進み、三層に出た狼の悪魔獣(デモンビースト)を狩って、四層に到着した。


 基本の四属性迷宮は人が多くいたが、それ等を踏破しなければ来れない光と闇の迷宮は人が少なく、プレイヤー絡みの問題は起こらない。

 狼や獅子、大猿の姿をした中ボスをささっと殲滅し、ボス部屋へと向かった。



 昇降板の上で、軽くミーティングと言う名の雑談に興じる。



「次のボスはおそらく悪魔(デーモン)だけど、そんな強くないから普通に倒せると思うよ?」

「などとユッキーは供述しており」

「実際問題ボスは強いと思いますが?」

「悪魔って事は、魔法を沢山使って来るんですよね? 飛びそうだし、遠距離戦。かなぁ?」

「遠距離だと私攻撃手段ないですよぉ……」

大丈夫(だいじょーぶ)。ノアっち堅いからねぇ。ヒヨリンは逃げ惑います!」



 なんか色々言っているが、本当に、5人+αで余裕だろう。



「大丈夫だよ、所詮デーモ——」

「——それでユッキー、普通なら悪魔(デーモン)ってどれくらい戦力が必要なのかなぁ?」

「……一般的な兵士を想定すると……中隊から大隊規模かな」

「ま、マジか……」

「そ、それは……ちょっと厳しくないですかね……」



 タクみたいな言葉遣いで目を見開いてるリンカちゃんと、一瞬で弱気になったココネちゃん。

 流石に現代兵器なら小隊規模で十分撃退出来ると思うよ。精霊体だから殺し切る事は出来ないだろうけど。


 2人が若干絶望してる横で、首を傾げているヒヨリンとノアちゃんにアキちゃんが説明する。



「えっと……確か中隊が100人くらい。大隊が500人くらい。でしたっけ?」

「うん。大体それくらいだね」



 チラッと確認すると、ヒヨリンは口を半開きにして固まり、ノアちゃんは魂が抜けた様な顔でへたり込んだ。



「……因みに、リンカちゃんはざっと35人力。ココネちゃん30人分。ヒヨリンは25人分くらいで、ノアちゃんとアキちゃんは20人分くらいの戦力があるよ」



 一般的な兵士って言うと、鉄製の武具を装備した平均レベル12くらいの連中の事だ。

 対してリンカちゃん達は、平均レベル25で装備も考慮するとおおよそレベル50相当。唯一戦闘技術や心構えは兵士より劣るので、どんなに低く見積もってもレベル40くらいはある。


 そして、ボスのレベルは推定50。


 装備は無いが、精霊体を持ち魔法を操るので、魔力が潤沢にある内はレベル60〜70相当と言えるだろう。


 総合的な戦力で考えると、悪魔の方が優っている様に思えるが、大事なのは連携だ。

 ちゃんと個々人の役割を全うすれば、十分勝てる相手なのだ。



 そこまで説明すると、ようやく皆は納得してくれた。



 と言う訳で、悪魔(デーモン)戦である。





 ボスとして配置されていた悪魔は、おおむねゴリラの様な見た目をしていた。


 悪魔だから人語を解するかとも思ったが、戦術を企むくらいの知能はある様だが、その性質はほぼ獣。

 それではリンカちゃんには勝てないだろう。



 自動防御を信頼しきったノアちゃんが小盾と自動防御の力を借りて悪魔の拳を受け止め、動きを止めた悪魔に無数の鎖が纏わりつく。


 そこへ降り注ぐ魔法の雨霰。


 ノアちゃんを巻き込まない様に三方向から放たれた4属性魔法は、動きを縛られた悪魔の大きな体に命中する。


 誰かが呟いた。


 ——終わりですね。と。



 いや、悪魔は魔法耐性高いから、こんなのじゃ倒せる訳無いよね。


 立ち上った煙を吹き飛ばしながら振るわれた拳が、偶々偶然ノアちゃんの盾に衝突する。

 おそらく魔法に怯えて縮こまっていたと思わしきノアちゃんは、盾を殴られた事で僅かに体勢を崩し、そして悪魔の拳は逸らされた。


 本来受ける筈だったダメージは自動防御によって防がれ、拳を受け流された悪魔は大きく体勢を崩す。


 それは誰から見ても大きな隙だった。


 アキちゃんは慌てて矢を番え、ヒヨリンはここぞとばかりに悪魔へ接近し、そしてココネちゃんの『流水斬(ストリームスラッシュ)』が放たれた。

 直撃した大技は、魔法耐性が高い悪魔の肩から胴に掛けてを切り裂き、悪魔に悲鳴を上げさせる。


 地響きを立てて地面を転がった悪魔に、従魔達の攻撃が降り注ぐ。


 細かなダメージを回避せんとのたうつ悪魔に再度鎖が掛けられ、そして一番近くにいたノアちゃんの『破撃鎚(インパクト)』が振り下ろされた。



 その後は、手負いの獣となって暴れ回る悪魔に『貫通槍(ピアーシングランス)』が射掛けられ、逃げながら下級の魔法を乱射する悪魔を『風連斬(ゲイルスラッシャー)』が追尾し、弱り切った悪魔を『暗夜縛(ダークネスバインド)』が縛り上げた。



 動けない悪魔は暫く後ドロップ品を残して消滅した。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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